幣舞 - 釧路市

平成26年度
学力向上プラン
釧路市立幣舞中学校
1
昨年度の学力向上に向けた取組の成果と課題
<視点①
授業づくり>
・国語では、既習漢字の定着のため、漢字の読み書きの練習を強化した。長期休業明けには漢字
の課題確認テストを行い、基準点(95点)以上の得点をとるまで再テストを行うなど、徹底
した取組を続け、定着化を図った。さらに、国語科の授業や教育活動の中で、自分の考えを表
現する場面を増やし、適切に書いたり話したりするなどにより、「表現力」を高める工夫を行
った。
・数学では、全国学力・学習状況調査で明らかになった課題を中心に、基礎・基本の定着を目指
した繰り返し学習を行った。
・全教科で、授業時間に小テストを実施することにより、定着度が高まった。また、一単位時間
や短期間の達成目標を掲げることで、学力低位層にも達成感を味わわせ、スモールステップで
の成長を促すことができた。
<視点②
環境づくり>
・朝タイムの基礎確認テストで、定着していない生徒を「まなび舎クラブ」(放課後学習会)に
参加させ、定着を図った。
・「まなび舎クラブ夏(冬)休み学習サポート会」(長期休業中の学習会)の実施により、基礎
学力の定着していない生徒をサポートする取組を行った。基礎学力の定着度合いが低く、この
取組に参加させたい生徒の参加率が伸び悩んでおり、この割合を上げることが課題である。
・長期休業明けに漢字コンテスト・計算力コンテストを実施し、成績優秀者を表彰することで意
欲づけを図った。また、不合格者には補習と追試を実施し、基礎的な学習の定着を図った。
<視点③
習慣づくり>
・年度当初に発行する「学習の手引」を活用し、家庭学習と授業を関連づける指導により、効果
的に家庭学習に取り組ませることができた。
・チャレンジテスト・トライやるウィーク、オール釧路プラス1への参加等を通して、家庭学習
の取組を行い、学習に対する目標を持たせ、学習習慣の定着を図った。
2
今年度の学力向上に向けた取組計画
(1)学力向上推進の重点
・言語活動を重視した授業の充実と、基礎的・基本的な学習内容の定着。
・生徒が「わかって、できた」という授業の充実。
・家庭学習と授業の関連性を持たせることによる、学習習慣の定着。
(2)学校全体の取組計画
<視点①
*「釧路市学校改善プラン」の具体的な3つの視点に基づく計画
授業づくり>
・5教科全てで、小テストの実施による繰り返し学習を実施する。また、文章やグラフ、図等か
ら必要な情報を読み取り、説明したり、理論的に書かせたり等、様々な言語活動を充実させる。
・国語では、漢字の読み書きの小テストを継続し、意味を調べたり読書を大切にするなど、語彙
力の向上を図る。
・数学では、繰り返し学習や多くの経験を積ませることにより、関数領域における表・式・グラ
フを統一的にみる力、図形領域における仮定と結論を意識させ予想を立てる力、文章を式に直
す力の向上を図る。
<視点②
環境づくり>
・毎週1回の放課後学習会、長期休業中のサポート学習会の実施により、基礎学力の定着してい
ない生徒をサポートする。
・全校一斉の漢字コンテストや計算力コンテストを実施し、不合格者への補習と追試を行い基
礎的な学習の定着を図る。
・チャレンジテストや、釧路市標準学力検査web支援システムにより配信される練習問題を積
極的に活用した学習サポートを行う。
・各教室の掲示物を統一し、学習の心得を常に意識させる。
<視点③
習慣づくり>
・朝タイムでの計算のテストにおいて、定着が図れていない生徒に対して放課後学習での補充指
導を行い、基礎学力の定着を図る。(朝タイムの基礎テストで6割以上正解する生徒が100
%になることを目指す。)
・朝タイムでのチャレンジテストやトライやるウィークへの参加、授業と関連付けた家庭学習の
取組により、学習に対する目標を持たせ、学習習慣の定着を図る。(1時間以上家庭学習に取
り組む生徒の割合が80%以上になることを目指す。)
・「学習の手引き」を見直し、家庭学習と授業を関連づけることにより、効果的に家庭学習に
取り組ませ、生徒に成就感を持たせるとともに、学習意欲の向上を図る。
3
釧路市標準学力検査の活用による児童生徒の課題改善のための取組
(1)釧路市標準学力検査から明らかになった自校の課題
【教科に関する調査の結果】
第1学年
<国語>
(1)目標値との比較
「言語についての知識・理解技能」については目標値を上回っているが、その
他の観点については目標値と同程度である。
(2)改善すべき課題
・ 作 文 に お い て 、「 指 定 さ れ た 文 字 数 で 書 く 」「 3 段 落 構 成 で 書 く 」「 伝 え た い 事
柄を明確に書く」に課題がある。
<数学>
(1)目標値との比較
全ての観点において、目標値と同程度である。
(2)改善すべき課題
・ 平 面 図 形 に つ い て 、「 縮 図 を 使 っ て 実 際 の 長 さ を 求 め る 」「 線 対 称 な 図 形 の 対
応する点を見つける」ことに課題がある。
・ 比 と 比 例 ・ 反 比 例 に つ い て 、「 比 例 の 関 係 を 式 に 表 す 」「 反 比 例 の 表 に 当 て は
まる数を求める」ことに課題がある。
第2学年
<国語>
(1)目標値との比較
「 読 む 能 力 」「 言 語 に つ い て の 知 識 ・ 理 解 ・ 技 能 」 に つ い て は 目 標 値 を 上 回 っ
て い る が 、「 書 く 能 力 」 に つ い て は 目 標 値 を 下 回 っ て い る 。 そ の 他 の 観 点 は 、
目標値と同程度である。
(2)改善すべき課題
・ 作 文 に お い て 、「 指 定 さ れ た 文 字 数 で 書 く 」「 3 段 落 構 成 で 書 く 」「 伝 え た い 事
柄を明確に書く」に課題がある。
<数学>
(1)目標値との比較
「 数 学 的 な 技 能 」「 数 量 や 図 形 な ど に つ い て の 知 識 ・ 理 解 」 は 目 標 値 を 上 回 っ
ているが、その他の観点については目標値と同程度である。
(2)改善すべき課題
・ ど の 領 域 に つ い て も ほ ぼ 満 足 す る 結 果 が 得 ら れ て い る が 、「 正 の 数 ・ 負 の 数 」
「 一 次 関 数 」「 比 例 ・ 反 比 例 」 の 内 容 に 若 干 の 課 題 が み ら れ る 。
【生活・学習意識調査の結果】
落ち着いた生活が送られている。1日4時間以上「テレビゲームやインターネット
を す る 」「 テ レ ビ や ビ デ オ ・ D V D を 見 る 」 生 徒 が 、 1 年 生 で 30.0% 、 2 年 生 で 12.9
% い る と い う 実 態 が あ る が 、 昨 年 度 か ら み る と 大 き く 改 善 さ れ た 。 引 き 続 き 、「 ワ ン
ス テ ッ プ 」( 生 活 ・ 家 庭 学 習 の 記 録 ) な ど を 利 用 し た 、 生 活 ・ 学 習 習 慣 の 改 善 に 向 け
た取組を進めていく。
(2)課題改善のための補充的な指導の計画
改善すべき課題について、以下の通り補充的な指導を行う。
①
全ての教科で「書く」ことを意識した活動を充実させる。特に国語では、作文指導
に対する取組を強化する。
②
日 常 の 授 業 に お い て 、5 教 科 全 て で 、小 テ ス ト の 実 施 に よ る 繰 り 返 し 学 習 を 実 施 し 、
基礎・基本の確実な定着を目指す。
③
朝学習の確認テストを実施し、定着していない生徒に対して、放課後学習での補充
指 導 を 行 う 。 ま た 、 授 業 と 関 連 づ け た 家 庭 学 習 の 取 組 、「 チ ャ レ ン ジ テ ス ト 青 ・ 赤 」
や「学力向上チョイス!」への参加等を通して、学習に対する目標を持たせ、取り組
ませる。
④
夏休み中にはサポート学習会を実施(5日間)し、応用・発展力の向上を目指した
補充指導を行う。
4
全国学力・学習状況調査の活用による指導の改善・充実のための取組
(1)全国学力・学習状況調査から明らかになった自校の課題
【教科に関する調査の結果】
国語ではABとも全国平均を上回る結果だった。多くの設問では全国平均正答率を
上回っているが、話す・聞く能力(足りない情報を聞き出すことや、司会の役割を果
た す こ と )、 読 む 能 力 ( 文 章 の 要 旨 を 捉 え る こ と や 、 登 場 人 物 の 言 動 の 意 味 を 考 え そ
の姿を想像すること)に若干の課題があることが明らかになった。
数学ではABとも全国平均を上回る結果だった。多くの設問では全国平均正答率を
上回っているが、数学的な見方や考え方(問題解決の方法や、その事柄が成り立たな
い こ と の 説 明 )、 知 識 ・ 理 解 ( 数 量 を 文 字 式 で 表 す こ と や 、 三 角 形 の 外 角 と 内 角 の 関
係)に若干の課題があることが明らかになった。
【質問紙に関する調査の結果】
・普段からテレビやビデオ・DVDを見たりゲームをしたりすることに時間をとら
れ、就寝時刻が遅くなり、起床時刻にも影響(睡眠時間が不足)している。
・家庭学習への取組を進めているが、帰宅後や休みの日の学習時間が依然として不足
している。
・自尊感情の高まりが、まだまだ不十分である。
・国語・数学とも、授業内容がよくわかると答えた生徒が多くなってきている。しか
かし、授業において、より良い解き方を工夫したり、話の組み立てを工夫したりす
るなど、さらに良いものを追求しようとする姿勢が少ない。また、問題に最後まで
あきらめずに取り組む生徒の割合が少ない。
(2)課題改善のための方策
<視点①
*学力向上プランの中間評価及び今後の取組
授業づくり>
・ 全 て の 教 科 で 、「 授 業 の ね ら い の 明 確 化 と 形 成 的 評 価 」「 言 語 活 動 の 充 実 」 を 授 業
改善プロジェクトの柱とし、学力向上に向けたより具体的な取組を行う。
・ 国 語 で は 、 作 文 指 導 に 対 す る 取 組 を 強 化 す る な ど 、「 書 く こ と 」 を 意 識 し た 言 語 活
動を充実させてきた成果が徐々に現れてきている。今後も、その取組を継続させて
いく。
・ 数 学 で は 、「 数 と 式 」「 図 形 」 に お け る 数 学 的 な 見 方 や 考 え 方 、 知 識 ・ 理 解 を 中 心
に、基礎・基本の定着を目指した繰り返し学習を行う。また、グラフや図等から必
要な情報を正確に読み取り、説明や証明をするなど、発展的な学習指導の取組も継
続させていく。
<視点②
環境づくり>
・朝タイムにおける計算テストの結果をもとに放課後の補充指導(学習会)を実施す
るなど、基礎学力の定着を図る取組を今後も継続していく。さらに、長期休業中の
サポート学習会の実施により、基礎学力の定着していない生徒のサポートだけでは
なく、さらに応用・発展力を向上させることを目指した取組を行う。
<視点③
習慣づくり>
・ 朝 タ イ ム で の チ ャ レ ン ジ テ ス ト や 学 力 向 上 八 策 等 へ の 参 加 、「 ワ ン ス テ ッ プ 」( 生
活・家庭学習の記録)等を利用した生活・学習習慣の改善に向けた取組を継続し、
学習に対する自己目標を持たせ、特に、帰宅後や休みの日の家庭学習習慣を定着さ
せるようにする。