(別 紙) (1)訓練想定 ① 内閣官房水際危機管理チームから尼崎西宮芦屋港の港湾危機管理担当官に対 し、 「尼崎西宮芦屋港に入港する外国籍貨物船に乗組員に紛れ込んだ国際テロリ ストが武器弾薬を密輸しようと企てている。」との情報があり、港湾危機管理担 当官は危機管理コアメンバーに情報を伝達し、各機関協力の下、情報収集等の 作業に入る。 ② 各機関の情報収集により、 ・尼崎西宮芦屋港の尼崎閘門北護岸に着岸するX国貨物船Z号に国際テロリス ト数名が武器弾薬を携行のうえ密入国する。等の情報を入手する。 ③ 危機管理コアメンバーが協議した結果、Z号入港に際し関係機関により現地 対策本部を設置し、海保、警察、税関、入管の四機関が合同で立入検査及び船 内検索を実施することとした。 (2)訓練の流れ ① SOLASゲート監視体制 ・ 巡視艇、警備艇が海上から、警察車両が陸上から監視する中、警備員から 車両により男性2名がSOLASゲートを通過し、尼崎閘門北護岸に着岸し たZ号に乗船したとの通報を受けた。 ② 合同立入検査 ・ 男性2名の乗船の通報を受け、早急な対応が必要との判断にから、Z号に 対する四機関合同の立入検査が開始される。 ・ 税関職員が船内で武器弾薬らしきものを発見して乗組員を追求中、テロリ スト2名が船員を人質に取り船内に立て籠もるとともに、他のテロリスト1 名がZ号小型艇により海上から逃走を図る。 ③ 洋上における追跡、捕捉、制圧、逮捕 ・ 逃走するZ号小型艇を海保のゴムボート2隻が追跡し、巡視艇しずかぜは 停船命令を発するとともに、放水しZ号小型艇の進路規制を実施する。 ・ ゴムボートの海上保安官がけん銃による威嚇射撃を行い、停船したZ号小 型艇を挟撃した後、海上保安官が移乗しテロリスト1名を制圧、逮捕する。 ④ 陸上における銃撃戦、制圧、逮捕 ・ Z号船内に人質を取り立て籠もるテロリスト2名は警察官の警告を無視し 船員を人質にとり、船外へ脱出を図る。 ・ テロリストは、車両により逃走を図ろうとするが、隙をつかれて警察官に より右肩を狙撃され。その間に人質は脱出、その後逃走を図ろうとしたテロ リストを警察官が制圧、逮捕する。 ⑤ JBIS検査、船内検索及び手荷物X線検査 ・ 入管、警察、海保は船内に残った乗組員を入管の検査場へ誘導する。 ・ 入管によりJBIS検査を実施した結果、乗組員のうち1名がインターポ ール手配のテロリストであることが判明する。逃走を図ろうとするが、取 り押さえられ、身柄を確保される。 ・ その後、船内の検索により、テロリストの居室からバック数点を押収し、 税関によりX線検査を実施、その結果バッグにけん銃と弾薬を発見する。 また、確保したテロリストの手荷物から爆発物様の物が発見される。 ⑥ ・ 爆発物処理 爆発物処理班により爆発物の処理作業が行われ、安全を確認する。 (3)訓練終了後、訓練参加者が訓練本部前に整列し、港湾危機管理担当官等の講評を 行います。
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