(地域包括ケアシステムの実現を目指して) [ PDF 1.6MB]

№173
2015年2月号
<理
念>
1.信頼される病院
<基本方針>
2.心温まる病院
・地域における医療福祉の向上につとめ、地域住民のいのちと健康を守る。
・地域の中核的病院として、地域の医療機関と連携・協調を図る。
・二次医療を中心に頻度の高い三次医療まで担当する。
・医療需要の増大と、多様化に対応できる病院づくりを目指す。
3.楽しく働ける病院
鳥取県東部地域における
地域包括ケアシステムの実現を目指して
「地域包括ケアシステム」とは?
65歳以上の人口は、現在3,000万人を超えており、
地域包括ケアシステムシンポジウム
「 住み慣れた地域でイキイキと
暮らすために 」を行います
2042年には約3,900万人に達しピークを迎えます。
それにともない75歳以上の人口割合は増加し続け
ることが予想されています。とりわけ、鳥取県東
部地域全体の人口も減少するとともに、高齢化の
進展状況は都市部に比べ加速しており、大きな地
域差が生じています。
2015.2.22 (日) 13:30~15:00
場 所
鳥取市総合福祉センター
対 象
鳥取県東部地域にお住いの方
この現状を踏まえ、団塊の世代が75歳を迎える
2025年を目途に、高齢になっても住み慣れた地域
で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けること
システム」の構築が進められています。
地域の特性を活かして
一概に「地域包括ケアシステム」と言っても、
高齢者医療、介護の特徴を踏まえた生活レベルで
の対応が必要となります。既存の単市、単町レベ
ルでは十分な対応が困難であり、生活圏(東部圏域)
を踏まえた地域の特性に配慮したシステム作りが
重要です。
そこで、鳥取市立病院では鳥取市と共催し、鳥
取 県 東 部 地域 1 市 4 町 に お 住い の 皆 様 を 対 象 に
「地域包括ケアシステム」の概要・重要性を説明
し、広域的な実現に向けて地域の皆様と一緒に考
えていくシンポジウムを開催します。多くの方々
のご参加をお待ちしております。
5階大会議室
(鳥取市・岩美町・八頭町・智頭町・若桜町等近隣市町村)
ができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活
支援を一体的に提供する支援体制「地域包括ケア
さざんか会館
※ロビーに医療相談コーナー等をもうけています
講 演
13:35~14:35
鳥取市における地域包括ケアシステムの進め方
中島 陽一 氏(鳥取市福祉保健部次長)
在宅医療と介護の連携に向けて医師会の果たすべき役割
松浦 喜房 氏(鳥取県東部医師会会長)
地域を支えるために自治体病院が果たす役割
足立 誠司 氏(鳥取市立病院地域医療総合支援センター長)
パネルディスカッション
14:35~14:55
東部地域における地域包括ケアシステムの実現を目指して
コーディネーター
重政 千秋 氏(鳥取市立病院顧問・鳥取市保健医療福祉連携課参与)
パネリスト
中島 陽一 氏(鳥取市福祉保健部次長)
松浦 善房 氏(鳥取県東部医師会会長)
足立 誠司 氏(鳥取市立病院地域医療総合支援センター長)
病院だよりは鳥取市立病院ホームページにも掲載しています。
http://hospital.tottori.tottori.jp/
〒680-8501 鳥取市的場1丁目1番地
鳥取市立病院
Tel 0857-37-1522
市立病院だよりNO.173
冬場に多い皮膚トラブルを予防しましょう
気温が下がって空気が乾燥する季節。皮膚表面の水分も奪われて、様々なトラブルが出て
きます。また、暖房器具の使用によるやけどにも注意しましょう。
このような乾燥やけがによるトラブルから、お肌をしっかり守っていきましょう。
皮膚表面を皮脂膜
か ら 水 分 が逃 げ や す い
角質がはがれて、隙間
ます。しかし、肌が乾燥すると皮脂が減少して
が覆って水分が
ており、皮膚本来の保湿成分を十分に持ってい
状態
健康な皮膚の表面は皮脂でしっかりおおわれ
保たれている状態
乾燥肌を防ぐためには皮脂が大切
角質がはがれてしまい、その隙間から水分が
逃げやすい状態になります。
皮膚の乾燥を起こしやすくなる要因として、
加齢、気温低下と空気の乾燥、入浴時に熱いお
湯に長時間入ることや体の洗いすぎ、エアコン
の効かせすぎ、皮膚炎や糖尿病の疾患などがあ
ります。
保湿剤を上手に活用しましょう!
皮膚の乾燥を予防するために保湿剤を利用しましょう。
保湿剤は油脂性の被膜を作り、皮膚を保護したり、皮膚
に水分を補う働きがあります。
日常のケアとしては、お風呂上りや手を洗った直後は
皮膚が一時的に水分を含んでいてしっとりしていますので、
軽く水滴を拭き取ったら、完全に乾いてしまう前に保湿
クリームや乳液を塗っておきましょう。塗るときに、肌
手の甲なら横に
のしわに沿って塗るとより効果的です。
塗るとより効果的
冬場のやけど(熱傷)・・・病院を受診するまでの対応は?
冬になると、暖房器具の使用によるやけど
痛みが和らぐまで10分程度冷却しましょう。
が増加します。小さなお子さんや介護を必要
汚れている場合は水道水で洗いましょう。
とする方がおられるご家庭では、家族のみな
さんが気をつけることが大切です。
また、熱い湯の入ったやかん・鍋をもって
遠くに運ばない、足をひっかけやすい座卓の
わきなどに置かないなど、やけどを起こしや
すい状況を知って、予防を心がけましょう。
また、湯たんぽや電気アンカ、スマートフォン
での低温やけどにも注意しましょう。
市販の消毒は不要です。
やけどをして水疱やびらん(皮膚がむけた
状態)のときは、サランラップで保護して
すぐに医療機関を受診しましょう。皮膚
がむけた状態で半日以上たつと、細菌で
汚染されるおそれが高くなります。
衣類が張り付いている場合は無理にはが
さないでください。
監修 皮膚科 部長 増地 裕
市立病院だよりNO.173
平成27年1月1日から
高額療養費制度が改正されました
高額療養費制度とは、1ヵ月の医療費自己
の変更はありません。
負担額が高額になった場合、一定の金額を超
同一月内に、1つの医療機関で入院と外来
えた部分が払い戻される制度です。
にかかられる方、複数医療機関にかかられる
平成27年1月1日から70歳未満の方が対象
方は条件を満たすことで、それぞれでお支払
の高額療養費制度が改正され、所得額に応じ
いいただいた自己負担額を合算できる場合が
て医療費の月額自己負担限度額が見直されま
あります。詳しくは各保険者か、当院地域医
した(下表)。70歳以上の方については制度
療総合支援センターにお問い合わせください。
70歳未満の方
区分
医科と歯科は別々の扱いです
食事療養費、病衣料、個室料等保険適用外の負担は対象外です
基礎控除後の所得
月額自己負担限度額
多数該当※1
ア
901万円超
252,600円+(総医療費-842,000円)×1%
140,100円
イ
901万円以下600万円超
167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
93,000円
ウ
600万円以下210万円超
80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
44,400円
エ
210万円以下
57,600円
44,400円
オ
住民税非課税※2
35,400円(食事療養費も軽減されます)
24,600円
※1
※2
過去12か月以内に高額医療費の支給が4回以上あった場合、4回目以降の自己負担額が表の金額に変わります。
住民税非課税世帯の方は、「限度額適用・標準負担額減額認定証」を申請してください。
限度額適用認定証 および 限度額適用・標準負担額減額認定証 について
窓口で「限度額適用認定証」「限度額適用・標準負担
額減額認定証」を提示していただくとお支払いが自己
負担限度額までとなります。入院や手術をする予定が
ありましたら、事前に取得されることをお薦めします。
認定証交付については加入されている保険者にお問
い合わせください。
加入保険
お問い合わせ先
国民健康保険
市役所・町村役場
健康保険・船員保険
協会けんぽ
共済保険
各共済組合
組合保険
各保険組合
人権問題管理職研修会を開催しました
管理職を対象とした人権研修を1月29日と2月2日の
2回に分けて開催しました。今回は、全職員人権研修
で出たパワーハラスメントに関する意見を基に
「何が問題か」、「管理職として今後どのような行動を
とるか」等についてグループで議論しました。
参加した管理職からは、「伝えることと伝わること
は違うので、どのように伝わっているか確認すること
が必要」、「上司も部下も互いに認め合うことが大切」
等の意見が出ました。
管理職は職業人としてパワーを持っていることを常
に意識し、積極的にコミュニケーションを取り、働き
やすい職場環境づくりを進めていくことを認識しあっ
て、研修を終了しました。