(1) 金澤神社社報れいたく 平成25年 第76号 言云二、、■−叫.∵二 拝殿のギヤマンに安置された白蛇を描いた大扁額は、昭和40年に金沢市の 飲食・染物・土木・看板業などの関係者14軒によって奉納された。 御祭神 菅原道真公︵字間の神・加賀前田家の先祖︶ 白蛇龍神︵金運・災難除の神︶ 自阿紫稲荷大明神︵商売繁盛の神︶ 琴平大神︵交通安全の神︶ 前田斉広公︵第十二代藩主︶ 前田斉泰公︵第十三代藩主︶ 各種御祈願のご案内 当社では常時、合格祈願・学業成就・家内安全・商売 繁盛・災難よけ・厄除け祈願・旅行安全・病気平癒・自 ております。詳しくは社務所へお尋ね下さい。 動車祓い・運気向上・方除け・その他の祈願を受け付け 人目桁祈願 志望校の合格祈願・各種資格試験の合格 祈願、お札・お守り・鉛筆・鉢巻・祈願だるま・ 天神像を授与いたします。︵鉛筆・鉢巻・天神 像は祈願者のみの授与品で授与所では頒布 いたしておりません︶ 電話でのお申し込みも受け付けております。 授与品は郵送いたします。 厄除祈願 二十五歳の本厄︵男性︶ 三十三歳の本厄︵女性︶ 四十二歳の本厄︵男性︶ 還 暦︵男女︶ 平成七年生まれ 平成元年生まれ 昭和五十六年生まれ 昭和四十七年生まれ 昭和二十八年生まれ 平成二十五年の還暦祝・本厄歳は左記の通りです。 十九歳の本厄︵女性︶ 自蛇龍神天井画奉納慶賀祭 日本画家の山田俊一氏が制作された﹁白蛇龍神天井画﹂の奉納慶賀祭 が九月三十日斎行されました。 境内に特設されたテントには山田御夫妻をはじめ天井改修工事の 募財に御協力いただいた崇敬者や工事関係者など約二百名が参列し、 式典は龍神様に関わりのある﹁金城霊澤﹂の参拝に始まり祝詞奏上・ 清め祓い・・舞楽蘭陵王の奉納・参列者全員による玉串奉負が行われた。 慶賀祭終了後、山田俊一氏には神社本庁よりの感謝状、奉納に携 平成二十四年奉納 平成二十三年十二月 竹筆︵銘︰雪月花他三本︶ 釈迦院時雄様︵珠洲市︶ 釈迦院様は竹筆づくりの第一人者 で、竹筆は竹の先を削って髪の毛ほ どに細くした筆で、毛筆より腰が強 く墨の含みが良いのが特徴。雪月花 は漆を何度も塗り重ね、金銀の細 かい粒を埋め込んだ長さ七十センチ の逸品。 ろうそくの灯りに映し出された天井画 わった関係者に県神社庁より感謝状が手渡されました。また夜間には ロウソクの明かりのみで照らされた天井画の公開、社務所内では山田御 夫妻の絵画﹁二人展﹂も開催されました。 金城霊樺の参拝 舞楽 蘭陵王 (2) 平成25年 第76号 金澤神社社報れいたく 十悠弓 ﹁虎の図﹂掛軸一軸︵岸駒作︶ ﹁桃の図﹂掛軸一軸︵広田百豊作︶ 細谷美哉子株︵金沢市︶ いと御奉納戴きました。 ﹁虎の図﹂は白蛇龍神画奉納にち なみ、﹁龍﹂﹁虎﹂になると縁起が良 ました。 また﹁桃の園﹂は作者である広田 百豊が、金城霊澤の天井に龍を描 いていることにちなみ御奉納戴き 絵を得意としたことで知られる。 岸駒−岸駒︵がんく︶は江戸後期に京都を中 心に活躍した絵師。越中または加賀の出身 とされ、上京後まもなく有栖川家に仕えた。 清水庵原の文人画家、山梨鶴山・神戸麗山・ 柴田泰山に影響を与えた岸派の祖で、虎の 広田百豊−広田百豊︵ひゃくほう︶︵本名才一 郎︶は、明治九年、現在の江沼郡山中町で生 まれた。同三十年に石川師範学校を卒業し た彼は教職に就き、同四十年には動橋小学 校長となったが、絵画に力を入れるため京 都の小学校に転勤し、後に教職を辞して田 奈派の竹内栖鳳の門人となり、画業に打ち 込んだ。 明治四十四年の農五回文展では文部大臣 賞を授賞し、以後﹂八回連続入選となり名を 高めた。きらに大正十一年にはヨーロッパ 百豊は、自由で繊細な筆致で、農夫や舞 に渡り、新しい画風を開拓した。 奴などの女性を優美に描いた。 金澤神社社報れいたく 平成25年 第76号 (3) 山田俊一様︵金沢市︶ ﹁自蛇龍神﹂天井画 ペン画﹁放生池﹂一点 山田純子様︵金沢市︶ 天井の御奉納をいただきました山 田俊一様の奥様より﹁うるわしき金沢﹂ ペン画で描く城下町︵能登印刷出版部︶ 原画を御奉納いただきました。放生 池は当社境内の 一画で、生き物 を放し供養する 放生会︵ほうじ ょうえ︶という 行事にちなみ名 付けられたと思 われます。 十二月 大鳥居・拝殿ほか注連縄一式 倉嶽町 氏子一同様 毎年年末に境内すべての注連縄を御奉納いた だいております。 高野様︵金沢市︶・小池田様︵金沢市︶ 手水舎柄杓 ︵通年︶ 白蛇龍神 巳さんのはなし 相殿 当社は天 それがここに祀られたとされています。 また、出雲︵島根県︶の日御碕神社龍 蛇神徳記によると、﹃日御碕神社では、 十月十一日から十七日まで神事斎龍の 神事を行なう。この七日間に、海辺風烈 し雲あがり波涛が立ち、錦紋の龍蛇が出 できると思います。 現する。社人氏人の中で霊夢のお告げを ける︰略﹄とあり、これらの事によって 受けたものが、斎戒正装︵身を清め衣服 自 蛇 さ ん の 由 来 と 霊 験 を 知 る こ と が を整えること︶して、この龍蛇を迎え、こ ものです。 めて、御神体を開帳し開運厄除けの祈 願を行なっています。︵毎月一日には 雄一体を開帳・正月には雄雌二体を 開帳︶拝殿のギヤマンに安置された自 蛇を措いた大扇額は、昭和四十年に金 沢市の飲食・染物・▲土木・看板業など の関係者十四軒によって奉納された そして毎月一日を白蛇さんの日と定 めています。 れを神前に進めて神楽を奏し、神事を 白蛇さんは前にも述べたように雄 行なう。その時、龍蛇自然と幡居して 雌一対あり、一体は金沢神社にもう一体 ︵とぐろを巻く事︶来年の吉凶を首尾の は城中に納められ、城中に納められ 形で示す。龍蛇は何年を経ても形状を た一体は代々の奥方により火難除け・ 変えず虫食いや腐敗することもない。極 火 伏 せ の 神 と し て 祀 ら れ て い た の で 陰の月は諸中みな聾居するが、︵かくれ すが、戦後神社に納められ現在では る事︶日御碕両宮の神徳により出現して 二対とも本殿に祀られています。 一陽来復を告げるのである。︵陰気がよ また白蛇さんが祀られた藩政期よ り き わ ま り つ き て 陽 気 が め ぐ り 来 る と り白蛇さんのお姿を写した掛け軸を いう事・凶がつきて吉が来る事︶従って 年百体奉製し藩士や城下の主だった 龍蛇神は総身に春の青色と金色とで覆 家々にわかち与えたとされています。 われ、日御碕神社の神紋である柏葉の 現在でも金沢の旧家の土蔵から、この 形を首尾に顕している。龍蛇は龍神の使 掛け軸が見つかった話をよく耳にしま いなので、龍蛇神として祝祭する。龍神 す。 更に、近年では火災よけや火伏せの の分身なので、日御碕の地には往古よ り火災がなく、田畑には早魅の憂いも 神 だ け に と ど ま ら ず 、 龍 蛇 信 仰 と 金 城 霊澤の砂金伝説とが結びつき、水神・ 金運の神としても仰がれ水商売関係 者の信仰を集め、また商売繁盛の神と して広く商売を営む方々の信仰を集 ない。そこで龍蛇神を尊信する土地には 必ず火災が消除され祈雨の霊助を蒙る ことが多い。﹄この神徳記と同じような ことが﹁耳底記﹂︵古事類苑神祇部 日 御碕神社の項︶にも記されています。 ﹃日御碕の神事の節は神主海辺に至り、 なり、右蛇或いは一日、又は両日程その ままにて動かずして死しにける。夫を直 に干しため、年々の蛇形を納め置くに、 信仰にて乞候ものあれば、付属して遺し たといわれています。そして、この蛇の信 波打ち際に立居ける事なるが、毎年日 時を違えず、沖の方より藻の上に小蛇 仰が中国から出雲の日御碕に伝えられ、 とぐろして流れより候を、神主両手に て受けて、直ちに神前にそなえ候恒例 ります。つまり五穀豊穣や天災を知らせ 中国の文献によると、自火蛇とは中 国大陸の奥地に千年に一度現れるという 蛇で﹁吉凶を人間に知らせるもの﹂とあ 雌二体の自火蛇であるということです。 水難・災難除け・金運・商売繁盛の神とし て多くの方々に崇敬されています。白蛇 さんは神社創建当時からおまつりされ ており、御神体勧請由来記によれば、雄 龍神︵通称白 蛇さん・巳さ ん︶も火難・ れている白蛇 としてまつら ますが、相殿 神さん︵学問 の神︶として 多くの方に 崇敬されてい 出雲大社の神迎え祭三方の上が龍蛇神 龍写蛇神が神々を先導する 元旦祭 平成二十五年 努巳︵みずのとみ︶ 一日 稲荷月次祭 左義長午後三時迄 前田斉泰公命日祭 十五日 十六日 初天神︵月次祭︶ 勧学祭︵午前十一時︶ 白蛇月次祭 兼六園公開記念祭 兼六園無料開放 稲荷月次祭 天神月次祭 勧学祭※ ︵午前十時︶ 例祭︵大祭︶ 白蛇月次祭 奉賛会春祭り 稲荷月次祭 倉ケ嶽白山神社春季祭 板屋神社春季祭 勧学祭︵午前十一時︶ 白蛇月次祭 稲荷月次祭 天神月次祭 勧学祭︵午前十一時︶ 白蛇月次祭 稲荷月次祭 天神月次祭 勧学祭︵午前十一時︶ 二十五日 十五日 重夫竜王吉盲 二十五日 目日 日 (4) 平成25年 第76号 金澤神社社報れいたく 三十日 百万石祭お水取り ︵午前九時︶ 一日 白蛇月次祭 一日∼二日 花寄せ ︵石川県華道連盟生け花展︶ 十五日 稲荷月次祭 二十五日 天神月次祭 勧学祭︵午前十一時︶ 三十日 夏越の大祓い 茅の輪くぐり ︵二十五日より︶ ︻兼六園県民無料公開日︼ 毎週日曜日︵県民無料日︶ 正月三ケ日・桜開花時期 ◇元旦祭 新年を迎えるにあたって、日本 および世界の人々の平和と安全 を願う祭り。 正月三ケ日には、金城霊津の霊 水を用いた﹁昆布茶﹂を振る舞う。 又、拝殿正面では﹁学業成就﹂を 祈願した串に挟んだ神札︵正月の み三千体準備︶を頒布する。 ◇左義長 境内放生池横において、正月飾 り・古神札・古い御守・旧年の絵 馬などのお焚き上げを行う。これ によって、正月に各家庭に来られ たご先祖様や歳神様をお送りす ることになる。つまり送り火でも ◇前田斉奉公命日祭 御祭神第十三代藩主前田斉泰 公の命日︵明治十七年一月十六日 ︶ 没 ◇天神月次祭 天神様ゆかりの二十五日に毎 月月次祭が行われる。特に一月の 初天神は、春秋の例祭・正月同様 に御利益が大きいとされている。 また当日合わせて行われる勧学 祭は、学問に携わる学生や人々が 心身ともに健康で学問の向上を 祈願する祭り。︵初穂料︶一人千円 ◇白蛇月次祭 相殿の神、白蛇龍神の毎月の祭 日。白蛇龍神は巳さんとして親し まれ、金運・災難除けの神と信仰 されている。正月三ケ日には雌雄 二体の御神体が、本殿正面にて御 開帳され、毎月の月次祭には雄一 体の御神体の御開帳を行う。 ◇板屋神社春季祭 辰巳用水開建設の偉業を讃え、 土木・開拓の神として祀られてい る板屋兵四郎大人命の遺徳を偲 び顕彰する祭り。午前に板屋神 社︵上辰巳町︶、午後には板屋神社 遥拝所︵当社境内︶にて用水関係 者によって祭典が行われる。 神社では色々な祭典が行われる ◇例祭︵大祭︶ が、中でも一年に一度、最も重要 な祭典を行う。これを例大祭と ある。 ◇稲荷月次祭 商売繁盛の神、稲荷さんの毎月 いい、一年を御加護いただいたお礼 を御神前に申し上げ、併せて今 の祭日。当社の稲荷神は﹁白阿紫 稲荷大明神﹂と称されている。 後の皇室の御安泰と平和を祈る。 天神月次祭︵天神様・菅原道真公 当社では、毎月二十五日に勧 学祭を行っています。 勧学祭とは、毎月二十五日の ︵午前十一時︶ ◇奉賛会春祭り 金沢神社奉賛会会員を対象と 金澤神社では、金津神社御祭 きます。 ※当日参列できない方には、 授与品を郵送させていただ け付けております。 ︵申 込︶神社窓口にて毎日受 ︵初穂料︶一人 千円 よりとなります。 ︵祭典日︶毎月二十五日 ︵時 間︶午前十一時祭典 ※四月は例祭のため午前十時 ちいたしております。 多くの方に、御祭神の御神徳 が賜りますよう、御参列をお待 の祭日︶に合わせ学業の向上と 健康を、祈願するお祭りです。 した、春の大祭。 ◇百万石まつりお水取り 百万石祭りの際兼六園周辺に おいて各流派による﹁百万石茶会﹂ が開催される。これに先立ち﹁金 城霊沢﹂において茶会用の霊水を 汲み御神前にお供えする﹁お水取 り﹂の行事が開催される。引き続 き﹁茶せん供養祭﹂が行われる。 ◇兼六園公開記念日 加賀藩主の庭であった兼六園の一 般公開︵明治七年五月七日︶を記 念する祭り。 この日普段非公開の﹁内橋亭﹂で 茶会が開催される。 ◇夏越しの大祓い 半年間の罪、積れを祓い清める がた︶を六月一日より拝殿前に用 ます。 神を崇敬される方々を集い、神社 の益々の隆昌と、御祭神の益々の 御神徳の発揚に努めるため、左記 のような行事、事業を行っており 行事。自分の身に付いている罪積 れをぬぐい取るための人形︵ひと のおりにお清め下さい。なお、神事 神社窓口でお申し込み下さい。 年会費一口 千円を添えて ︵お申し込み︶ 一会員の皆様の家内安全を毎朝 朝拝にて祈願 一社報霊澤の送付 一春秋の祭典及び会員相互の交 歓会 一社殿及び境内の整備に関する 事業 意いたしておりますので、御参拝 及び茅の輪くぐりは六月三十日 午後四時に行います。 発行 金津神社社務所 石川県金沢市兼六園 有限会社 アクト ℡︵〇七六︶二六一−〇五〇二 印刷
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