第 68 回富士登山競走実施に係る主な変更点及びイベント内容 1. 富士山火山防災対策について 富士登山競走においては、現時点で富士山が噴火する兆候が無いとはいえ、昨年9月に御嶽 山噴火による犠牲者が出たことから、活火山である富士山火山災害に備え、富士吉田市富士山 火山対策室との協議を行い、本大会における火山対策を行うこととします。 (1)富士山噴火警報情報による大会中止の判断基準の設定について 気象庁が発表する富士山噴火警報レベルが1の段階でも、噴火が想定される火山情報 (解説情報)が発せされ、気象庁や火山専門家などによる噴火の可能性の指摘があった場 合に大会中止とします。 (理由) 静岡県南東側山麓など本市に遠方の警戒区域であっても、南北同時噴火の再発や広範囲 に及ぶ降灰等の可能性もあり、加えて噴火警戒レベル 2(火口周辺規制)については富士 山の場合火口が特定できないために、レベル 2 として取り扱われない場合があるためです。 (2)大会中止の事前及び大会中の情報周知 ①大会日まで 10 日前後ある場合は、郵送通知、大会ホームページ、報道による周知を行 います。 ②大会日まで 3 日以内の場合、大会ホームページ、報道による周知を行います。 ③大会日前・当日は大会ホームページ、会場での掲示、係員による口頭、防災無線による 周知を行います。 ④大会実施中は係員ごとの連絡網による電話及び職員参集メール、また審判団等には代表 者に直接連絡を行います。 (3)大会開催中の火山防災・減災対策 ① 大会実施要項「19.注意事項」に記載しましたとおり、競技中に携帯電話及びスマート フォン(PHS除く)の所持及び緊急速報メール(エリアメール)受信設定の推奨及び、 ヘルメット、マスク、ゴーグル等の携行を推奨します。 ② 5合目以上に誘導警備員を 40 名配置(H26 は 30 名)し、下山道での誘導も充実します。 ③ 避難行動計画については、別表のとおりとします。 (理由 1) 携帯電話の所持推奨については、山梨県防災危機管理課において、平成 25 年 7 月か ら緊急速報メール(エリアメール)の運用が開始されており、迅速な情報伝達手段とし て非常に有効であること。また、富士山山腹でも携帯電波環境が改善され、広範囲で電 子メールの受信が可能となっていることや、携帯電話が非常に軽量でコンパクトであり、 携行していても競技に支障がないと判断したためです。また、ヘルメットについても、 持ち運びに便利な折りたたみ型タイプが販売されており、ゴーグル、マスクと合わせ軽 量であることや、また、今夏の開山に合わせて、富士吉田市の対応により吉田口登山道 五合目から八合五勺までの山小屋にヘルメット等の噴火対策セットを配備しますが、数 に限りがあり、登山者全員に配布することは不可能であるため、自主防災の観点から火 山対策品の携行を推奨するものです。 (理由 2) 吉田口登山道沿いの佐藤小屋から山頂山小屋、神社を含めた避難収容可能人数は概ね 10,000 人程度と推測。平成 26 年度大会当日に吉田口から六合目以上に登山した一般登 山者は 5,405 人、山頂コース参加者が六合目以上に登る数は 1,700 人程度であることか ら、選手全員が山小屋へ避難することが可能と判断しました。また、六合目安全指導セ ンターから花小屋までの距離があるものの、他は選手であれば 2~10 分ほどで山小屋へ 避難できる距離であること。また、下山道については、八合目までは登山道への連絡道 があり、山小屋へ避難する経路が確保されている、また、緊急避難所や洞門等物陰に隠 れられる場所が確保されていることなどから、選手が五合目まで速やかに退避すること が可能であると判断したためです。 2.前日受付について 変更⇒ 全て事前送付(☜ 事前送付または前日受付) (理由):他のレースで主流になってきているゼッケン、チップ等の事前送付を行うと 共に、体調管理、富士山火山防災に関する事項について大会前から熟読いただき、理解 してもらうことを目的に、選手全員へ事前送付を行います。 なお、前日イベントを昨年に引き続き富士北麓公園にて開催し、前日から訪れやすい 環境づくりについては引き続き継続し、また、外国人選手については、参加料の事前受 領が実質不可能なため、昨年と同様に前日受付を行います。 3.山頂コース参加資格基準の変更について(第 67 回大会より変更継続) 変更 ⇒ 下表のとおり、第 68 回大会においては、第 65 回、66 回大会のいずれかに おける記録が 2 時間 30 分以内の実績のある者もしくは第 67 回大会において 2 時間 25 分以内の者とします。 第 69 回大会においては、第 66 回大会において 2 時間 30 分以内の者もしくは第 67 回、68 回大会のいずれかにおいて 2 時間 25 分以内の実績のある者とします。 第 70 回大会においては、第 67 回、68 回、69 回大会のいずれかにおいて 2 時間 25 分以内の実績のある者とし、以降、その例によるものとします。 山頂コース参加資格要件(五合目関門通過時間) 回 数 第 68 回 第 65、66 回大会いずれか 2:30 以内、第 67 回大会 2:25 以内 第 69 回 第 66 回大会 2:30 以内、第 67、68 回大会いずれか 2:25 以内 第 70 回 第 67、68、69 回大会いずれか 2:25 以内 (理由) ○ これまで、山頂コースの参加資格は五合目関門通過時間が 2 時間 30 分以内で あることを必要としていました。一方、山頂コースの五合目関門制限時間は、ス タート(7:00)から 2 時間 20 分(9:20)となっており、10 分の時間差があ りました。これは、スタート時に前方に位置する選手と後方に位置する選手との 時間差を見込んだもので、後方からスタートする選手に時間的な補填を行うもの でした。 第 66 回大会においてスタート線の通過について実測したところ、先頭から最 後尾までは 4 分程度の時間差でした。よって、関門制限時間と参加資格の時間の 差をこれまでの 10 分から 5 分に短縮し、山頂コースの参加資格を、五合目関門 通過時間が 2 時間 25 分以内であることとします。 なお、五合目コースについても同様に、五合目ゴール時間が 2 時間 25 分以内 の者が、山頂コース参加資格を有するものとします。 これは、真に五合目関門制限時間をクリアできる実力を備えた者のみに、次回 の山頂参加資格を与えようとするもので、関門制限時間の実効性のある運用によ り、山頂コースについて、その競技性をより明確にするものです。 4.山頂コース関門時間の変更について(第70回大会より) 変更 ⇒ 2 時間 15 分 (☜ 2 時間 20 分) (理由) ○山頂コースにおける五合目関門時間は、スタートから 2 時間 20 分以内となっ ております。67 回大会での山頂コース選手のリザルトを分析すると、2 時間 15 分から 2 時間 20 分の間に五合目を通過した選手の中で、完走できた人数は 16 人、 未完走者が 300 人以上となっております。 つきましては、六合目以上の登山者数の削減による火山災害対策の対応として、 また、富士登山競走山頂コースのアスリート化を推進することを目的として、第 70 回大会より山頂コース五合目関門時間を 2 時間 20 分から 5 分短縮し、2 時間 15 分とします。 5.開会式について 変更 (理由) ○ ⇒ ①開会式 場所:市役所前:市道路上(☜ 市役所中庭) 昨年の 67 回大会時に庁舎中庭にて開会式を挙行しましたが、選手から市役所 前道路上で行ってもらいたい旨の要望が多く寄せられました。 よって、65・66 回大会と同様にリフトトラックを使用し、簡素化した開会式 を市役所前道路上で挙行します。 6. 前日イベントについて(富士北麓公園内・外) ○ ウォーキングイベント 現在、日本国内のウォーキング人口は 4000 万人と非常に多く、手軽に出来、 対象年齢層の幅が広いことが増加のきっかけとなっております。 そこで、前日イベントとして過去 2 回開催したウォーキング内容を参考に、本 年も前日イベントとしてウォーキングイベントを開催します。 コースについては吉田口登山道を使用し、登山道の歴史・文化に触れながら歩 く「歴史探訪ウォーキングイベント」として開催する予定です。 ○ グルメイベント(B級ご当地グルメ in 富士吉田) H26の前日イベント時のグルメブース食数は、1500食以上と大変好評で した。市民も参加しやすい大会づくりを目的として、大会当日と合わせ2日間開 催する予定です。 ○ 足型測定会 H26に初めて開催し、2日間で126人という大変好評な催しであったため、 今年においても開催する予定です。大会当日と合わせ2日間開催する予定です。 ○ エンジョイスポーツデー 富士北麓公園内にある球技場、野球場、体育館(メイン・サブ)について、多 くの方にご利用いただき、気軽にスポーツを楽しんでもらえるイベントとして開 催する予定です。前日のみの開催予定です。
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