平成27年2月14日(土) まちを活性化させるには 元気なまちを作るためのプレゼンテーション 1 いずみさの元気プロジェクト 布田拓也 そもそも『まち』とは何か? ■ 土地のこと? ■ 自治体のこと? 泉佐野市?田尻泉南も含む?大阪府?それとも市場町? ■ 住民のこと? ■ 企業のこと? ▶︎定義はあいまい 2 ■ コミュニティのこと? まちづくりは『イメージ』だ 『まち』の定義はあいまいで共通する概念はない。 だから『まちづくり』の定義もあいまい。 →自然が溢れるのがまちづくり?開発されてビルが建ち並ぶの がまちづくり?閑静な住宅地はまちづくり?商店街のイベントは まちづくり? 『活性化』も人それぞれ。 3 だとすれば、多くの人のイメージが重なることが重要。 まちの活性化とは何か? 【布田の考え】 ① 人がつながり集まる機会が多くあること。 ② 商売が繁盛し、まちの活気につながっていること。 ③ 笑顔が多く見られること。 【課題】 ① 「外から人が集まる」と「住んでいる人の活性化」の違い ② 遠くで働くサラリーマンにとって地域の商売繁盛は関係がない? 4 ▶︎「そこに笑顔がある」という基準 まちを活性化するのは誰か? ① 行政 ② 住民 ③ 企業・商店 ④ コミュニティ(町会など) ⑤ 団体(市民活動団体など) 5 ▶︎どう関係するかが大切 関係の仕方で大きな違い まち(社会) まち=行政 団体 住民 企業 商店 行政 住民 コミュ ニティ 企業 商店 団体 コミュ ニティ 6 行政依存の考え方から「まちは自分たちが創るもの」という考え方へ これから大切にすべきもの 依存 物質 効率 私欲 自立 精神 つながり(共生) 社会 7 < 考察① 関空でまちは活性化したか?(利点編) 【税収】 平成5年度→市税は146億円 平成8年度→市税は201億円(平成6年に関空開港) 平成25年度→市税は207億円 ▶︎関空開港により空港関連税収の増で約60億円の増収 関空開港に合わせて、りんくうタウンの造成や総合文化センターの建 設、りんくう総合医療センターの建設、雨水管、道路の整備などが行わ れた。 8 りんくうタウンには、ゲートタワーホテルやりんくうパパラ、アウトレット、 商業施設や企業などが立ち並んだ。まちの利便性も格段に向上。 考察① 関空でまちは活性化したか?(欠点編) 【公債費(借金の返済)】 平成5年度→24億円 平成8年度→33億円 平成25年度→73億円 ▶︎公共工事による借金の影響で約50億円の支出増 大型事業を行えば、立派なものは出来るが、後に借金返済というツケ が回ってくる。▶︎どこにお金を使うべきだったのか、という問題 9 まちがひらけ、人や企業、施設が増えた反面、自然や農地は減少する。 考察② りんくう花火でまちは活性化したか? 10年前まで2市1町の行政が開催していたつばさのまちフェスタが財 政難によってよりなくなった。 20代〜30代を中心とする市民有志の力により、市民の寄付や企業 協賛を集めて、平成24年りんくう花火が開催された。 【データ】 ■実行委員の人数→およそ25人 ■集まった協賛額→およそ2000万円(年) ■集客数→平成24年3万人、平成26年5万人 10 ■協力したボランティア→およそ400人(佐野高校ユネスコ部、観光大 学など大学生、市青協、JC、ガールスカウト、すみれ会、郵便局、漁協、 マルハンや紀陽銀行など) 考察③ りんくうタウンはなぜいまいち活性化しないのか? 事業用地はほぼ100%埋まったが・・・ 【課題】 手つかずの「公園予定地」・・・りんくうタウン駅北側高速道路下、アウトレット海側、泉南 市サザンビーチまでの臨海線沿い海側。 ▶︎公園整備がなされず、不動産調達特別会計からの買い戻しも行われず、誰も何も出 来ない土地として20年間放置。 ※ようやく大阪府が動き出す予定。 ▶︎平成26年度から5年間で公園予定地をすべて買い戻し(330億円)。 順次、公園整備の予定。(クールジャパンフロント構想用地は平成46年に公園にする 計画。) ※平成17年りんくうコリアビレッジ建設計画→頓挫。 ▶︎統一ビジョンがない(イメージがない) 11 ※平成26年クールジャパンフロント構造→頓挫 公園予定地のまま放置されている場所 12 行政による規制という課題 考察から考えたいこと ① 行政にとって税収が増えるということは活性化か。 ② 公共施設が立派になることは活性化か。 ③ 商業施設やビルが多くなれば活性化か。 ④ イベントは活性化策となりうるか。 ⑤ イベントによる活性化の成功とは何か。 ⑥ 行政が活性化を邪魔している場合もある。 13 ⑦ これからりんくうタウンの空き地が何かになるとすれば どう活性化するか。 結論:まちを活性化するとはつながりを生むこと ① 参加の機会をつくること ② 参加すること ③ つながること ④ 支え合うこと ⑤ 楽しむこと 14 そこに笑顔がないことを誰かの責任にせず、まちを創るのは自分自身 であることに気付き、自分が笑顔になれる行動をすることが大切
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