5 各団体の食育取組み状況 所属 PTA(西小学校) テーマ 西小学校でのPTA参加の食育活動 ぶどう収穫祭 西小学校では学校の裏にある、みのりっこ農園 (児童達が中心に世話をしている農園)でいろい ろな作物を育てています。その中でも4年生が行 っているぶどう作りは専門家の方から、一から説 明や手ほどきを受け,芽欠き、受粉、袋掛けの作 業を行い、夏休みの時期に保護者とともに収穫祭 を開催します。 たくさん実ったデラウエアは、お土産に持ち帰 り、残りは9月に給食時、全校生徒にも振舞われ ます。 給食試食会 1年生の保護者を対象に給食の試食会を実施し ています。 栄養士の先生から児童の一日の栄養の取り方、給 取組事例 食がどのように作られているか等の説明を聞き ます。子ども達と同じ条件で配膳をして、どのよ うに給食を頂いているかを体験します。 試食会終了後は、給食参観もあり児童達が実際に 食事をしている姿を見ることができます。 地域ふれあいの会 毎年11月の末の日曜日に開催されるイ ベント。みのりっこ農園で6月に畝作り をし、7月8月と雑草取りをし、育てた サツマイモ堀りを中心に西小学校のプー ルに700匹のマスを放ち釣りや、マス つかみを実施。毎年、1000人以上の 地域の方々の来場でにぎわいます。 28 所 属 PTA(香久山小学校) 感謝の心を持ち、何でも食べる元気な子 低学年 テーマ 中学年 好き嫌い無く何でも食べる元気な子 「ありがとう」の気持ちを持ってバランス良く食べる子 高学年 食文化や食に関わる歴史や文化に関心を持つ子 特別支援学級 好き嫌い無く食べる子 全学年で「食育」に関わる活動に取り組み、児童の 食に関する関心は高まってきている。一方、アレルギ ーを持つ児童への対応や一部の児童に強い偏食が見ら れることなどの課題についてさらにきめ細かな指導が 必要となっている。以下は、取組みの一例です。 給食委員会「残菜0月間」の活動 給食委員会では、自分の体のために何でも進んで食べようとする心を育て、少しでも残 菜を減らそうという活動を行っている。各学級で毎日、決められた食べ物の残菜が0にな るように目標を立て、それに向けてがんばらせる指導を重点的に行うものである。結果と して、残菜が0でなくても、児童のがんばりが見られた場合はそのことも評価している。 残菜がもったいないという心情も育ちつつあります。 3年生 総合的な学習「大豆 大好き 大発見!」 大豆の栽培や調べ学習を通して、大豆が私たちの生活に欠かせない大切な食物であるこ とに気づかせたいと考え、活動を行っている。収穫した大豆から、きなこや豆腐作りにも 挑戦し、試食も行いました。 取組事例 近くの農家を訪問し、農家の苦労についてのお話を聞く機会も設けています。 緑化委員会・4年生 トマトの栽培、収穫 トマトの苗の寄贈を受け、緑化委員会と4年生の児童が栽培、観察、収穫を行いました。 冷凍保存したトマトを加工し、トマトシャーベット、餃子の皮のピザ、トマトソース作 りを行い、味わった。授業公開の折には、保護者に手伝ってもらいながら調理をし、試食 を楽しむことができました。 5年生 総合的な学習「食について考えよう」 生きていくために欠かせない「食」について各自で課題を設定し、体験とともに、調べ 学習を進めている。併せて、自己の食生活を振り返り、改善しようとする意識を育ててい る。稲の栽培において、田起こし、代かき、田植え、草取り、水の管理、稲刈り、はざか け、脱穀、もみすり等、たくさんの手間がかかることを体験し、農家の苦労を知ることと ともに、米への感謝の気持ちを育てています。 PTA給食体験会 毎年、6年生が修学旅行中に、PTA研修部が保護者対象に給食体験会を開催している。 普段子どもが食べている給食を試食し、併せて、給食センターから栄養士さんを講師とし て招き、食育の現状について講演していただいています。 29 所属 PTA(赤池小学校) テーマ 食育~赤池小学校の取組~ ≪給食試食会≫ 年に一度、1年生保護者を対象に給食試食会を開催しています。栄養士からのお話を 聞き、実際に保護者に試食をしてもらい、給食を食べている児童の姿を見学してもらっ ています。 (今年度の開催は台風のため中止) ≪夢 畑≫ ご近所のかたからお借りしている畑で、季節ごとにいろいろな野菜を育てています。 春…たまねぎ 夏…おくら 秋…サツマイモ 冬…大根 今年は上記の作物ですが、年によって変更があります。 子供たちに収穫してもらい、各家庭に持ち帰っていただいています。 収穫体験がほとんどない子どもたちは野菜の実の付き方の観察、土の感触を体験し、季 節により採れる野菜の時期(旬)があるという事を学習します。また農業に従事してい る家庭がほとんどないため、新鮮な野菜を食べられる機会があると、保護者からも好評 を得ています。 ≪土曜クラブ≫ 取組事例 PTA の活動内に「土曜クラブ」というものが あります。年に5回ほど開催しており、児童が気 に入った講座を選んで参加する活動があります。 (事前申し込み制) その中で毎回クッキングの講座があり、外部の講 師を招いて調理実習をしています。高学年の子供 たちにはなるべく作ってもらい、PTA 委員が見 土曜クラブ 守っています。 クッキングの様子 低学年の児童には保護者もつきそい、食に対する興味を持ち、作る楽しさ、皆で食する 喜びを共有してもらっています。 ≪その他≫ 赤池学区家庭教育推進委員会主催で毎年 11 月の第一日曜日に赤池小学校で開催しま す「地域ふれあいの会」は、PTA 役員、委員が参加をしています。 災害時の訓練を兼ねて、炊き出しを行い、豚汁、非常食のご飯、おもちなどを大勢の地 域の方にふるまっています。 30 所属 教育部学校教育課 テーマ 「食」の大切さを学ぶ体験学習と食育指導 日進市内の小中学校における「食育」とは、単に「食」に関する知識を学ぶだけ でなく、「食」の大切さを学ぶ機会として捉えて、野菜や果物の栽培から収穫、調 理までを行う体験学習や、栄養教諭による食育指導を行っています。 そのような学習を通じて、子どもたちは食べ物の成り立ちを学び、「食」に対す る興味と関心を深めることで、望ましい食習慣を身につけ、健全な食生活を実践す ることができる児童生徒の育成を目指して、食育教育を行っています。 体験学習 特色ある学校づくり事業の中で、 地域の方などを講師として招き、生 活科や総合の時間を使って、地域の 方にお借りした田畑や教材園で野菜 や米、果物などの栽培をしています。 自分たちが育てた作物を収穫し、 調理し、食べることにより、子ども 【東小 米作り】 たちは毎日の食卓で見られる食材が 取組事例 どうやって育つかということを学び、食材の大切さを実感できるような活動をして います。 食育指導 小中学校では、食育推進活動として、各校 の「食に関する指導の全体計画」に基づき、 栄養教諭などによる食育指導や給食時の栄 養指導を行っています。 その取組の一つとして、 「朝ごはんをたべ よう」をテーマとして、朝食の重要性を理解 させ、心身の成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事の取り方を 学びます。 また、中学校では、生徒が地域の食材と郷土料理や、幼児の食生活など について調べたり、食事バランスガイドを使って、一日に必要な栄養素を 満たす献立を考えて、調理実習を行うなど、食事を作ることや食べること の喜び、楽しさを理解する取組みも行っています。 31 所属 教育部学校給食センター テーマ 和食に親しもう ~ 野菜を食べよう ~ 今年度は「和食」に親しむ中でも特に「野菜」にスポットを当てて取り組んでい ます。 1 献立表・給食だより 児童生徒やその家庭への情報提供として、野菜の大切さを記事に盛り込ん でいます。献立表には、その月が旬の野菜を紹介するシリーズを掲載し、野 菜のよさを知って、進んで食べられるように働きかけました。また、毎月 19日の「食育の日」や6月の「食育月間」には、「食育」について記事を載 せ、献立もそれにふさわしいものを紹介しました。 2 配膳図・一口メモ その日の給食の正しい配膳の仕方や気をつけてもらいたいこと、今日の給 食一口メモを掲載したクラス掲示資料を提供し、担任等に給食指導に活用し てもらっています。 ヘルピーを使って、 児童生徒に食べ方のマナー も働きかけています。 取組事例 3 朝食指導 平成21年度から、市内小学校の 3年生、5年生、中学1年生対象に 朝食の指導を実施しています。授業 内容の分かる便りも配布して実施内 容が家庭にも届くように工夫してい ます。また、5年生では、授業後も 意識を高めるため、事後指導として、 朝ごはんチェックを担任が中心になって2回実施してもらいました。 今年度は、野菜の重要性をアピールする内容を盛り込みました。 32 4 地産地消 週5日のうち4日は日進産米のごはんの日とし、児童生徒に地元のおいし いお米の味を伝えています。また、JAを通して、可能な限り地場産物を給 食に取り入れるようにしています。昨年度に引き続き、地元でとれたかぼ ちゃを業者委託して「かぼちゃコロッケ」にし、給食で提供しました。かぼ ちゃの生産から給食ができるまでにいろいろな人の手を経ていることが分か るよう、クラス掲示のポスターも作成しました。 5 日進市小中学生による学校給食献立コンクールの実施 テーマを「あったらいいな!こんな給食」とし、給食が児童生徒にとって より身近なものになるよう期待して毎年5月から6月に募集しています。今 年度は小学生99作品中学生120作品の応募がありました。そのうち6作 品を優秀賞、4作品を特別賞とし、ホームページでレシピを紹介し、給食の 献立として採用していく予定です。 33 所属 テーマ 市民生活部健康課 “日”々“進”めよう 一歩ずつ! 健康なまち、にっしん ~子どもの頃から早寝・早起き・朝ごはん!食事を楽しみましょう~ 市民が共に支えあい、健やかで心豊かに長生きができる まちを目指して、市の健康計画「いきいき健康プランにっ しん 21」を推進しています。 生活習慣の改善による健康増進や生活習慣病の発症や重 症化を防ぎ、社会全体で健康づくりを進めていきます。 その中でも、毎日の食事は、健康づくりには欠かすこと が出来ない重要な分野です。 健康課での取り組みは、乳幼児から高齢者までのライフ ステージに応じた、食に関する知識の周知・普及・啓発を主に行っています。 たとえば、妊婦さんには、マタニティ教室で、妊娠・授乳期に必要な栄養につい ての講話とお勧め献立の試食を、3~4 か月児健診では、離乳食についての講話と 試食を行っています。 乳幼児健診や教室等を通じて、楽しく食べる子どもに育つよう、望ましい食習慣 の定着や子育ての不安を解消するよう支援しています。 成人では、健診後の事後教室として講座や特定保健指導、食事相談を行い、 食事バランスや適量の周知、「にっしん体操」等適度な運動と合わせ肥満予防等の 取組事例 生活習慣改善に向けた支援をしています。 また、健康づくりを支援するボランティア(食生活改善推進員、運動普及推進員) の養成・育成支援を行い、食生活改善推進員会へ各種調理実習や食に関する教室を 委託し、地域で活動していただいています。 34 福祉部児童課 所属 保育園生活や給食を通じた食育活動 テーマ 「おいしいね!!みんなと食べる 生きてるごはん ~笑顔いっぱいお腹いっぱ い」をスローガンとした日進市保育園食育計画を基本とし、保育園での生活と遊び のなかで自らの意思を持って食に関わる体験を積み重ねることができるよう様々 な工夫を凝らしています。 給食の献立内容の充実と情報提供 保育園給食では子どもがおいしく、楽しく食べることができるよう配慮するだけ でなく、「子どもに伝えたい味や食習慣」を意識した献立とし、家庭では敬遠しが ちな乾物・豆などの食材や調理法も積極的にとりいれています。また、地元産の食 材・旬を意識しており、近年では学校給食センターの協力を得た地場産物給食の提 供機会も増加しています。 行事食や郷土料理の実施 積極的に献立に取り入れ、そのいわれを園で子どもに伝えています。 (献立例)七草がゆ、鏡開き、節分、七夕、人参ご飯、みそおでん等 きゅうしょくカレンダーの配布 家庭に毎月配布するきゅうしょくカレンダーでは実施献立をお知らせするだけ でなく、望ましい食生活についての情報発信を行っています。 園庭での栽培活動 取組事例 長年にわたり保育活動の一貫として、園庭で野菜等の栽培を行っています。収穫 物は給食に使用することで、食べられなかったものが食べられるなどの成功体験に つながっています。 (栽培例)トマト、ゴーヤ、ピーマン、なす、かぼちゃ、さつまいも等 クッキング保育等の実施 栽培以外にも、おやつ作り・給食準備の お手伝い等の体験を行っています。 ① おやつクッキング(月に0~4回位) おにぎり、五平餅、月見団子、 海苔つき芋餅、おこしもんづくりなど ② 給食準備のお手伝い たけのこ・とうもろこしの皮むき、豆のさや出し、じゃが芋洗いなど 各種団体の協力による食育実践の場としての役割 農業委員会の事業として、保育園児を対象としたじゃが芋・玉葱の植付・収穫体 験や、会で栽培した米を使用したもちつきを行っています。また、食生活改善推進 員会による食育のおはなしとおやつづくり事業、あいち尾東農業協同組合が普及す る新野菜「プチヴェール」を使用した給食提供など、各種団体の協力を得た食育実 践の場となっています。 35 所属 建設経済部産業振興課 テーマ 地産地消~将来の子ども達のために~ 地元産の野菜を地元で消費すること(地産地消)は、生産者の顔が見えるため安 心感が得られ、また輸送に伴うエネルギーの削減にもなるため、環境への配慮にも 繋がります。 そういったことから、農業後継者の不足という問題を抱える反面、今後、安心・ 安全な農作物に対する需要は一層見込まれると考えられます。 本市では、食育推進活動の一環として、市民の方々に安心な作物や加工品を提供 したいと活動されている農家の方々を支援し、地元野菜を活用した取組を行ってい ます。 日進野菜研究会 今年で37年目を迎える朝市。毎週 日曜日、地元の農家が自分の畑で獲れ た作物や、加工した品を売っています。 食の安心・安全が叫ばれる中で、近 年、他市主催の行事や学園祭への出店 依頼も増え、若年層からも支持を得て 取組事例 います。 日進生活改善実行グループ 伝承料理の継承を目的とし、市内で 様々な食育活動に取り組んでいます。 産業振興課(田園フロンティアパーク 整備室)では、このグループの協力を 得て年に数回、料理講習会を開催してい ます。参加者は、子育て中の女性や定年 を迎えられた男性など、参加者層はさま ざまです。 36 所属 日進市商工会 ・女性部の有志が、ヤムヤム畑と銘打って本郷町に畑を借り、耕して苗からトマト・ サツマイモ・きゅうり・茄子・トウモロコシ・青ジソ・ジャガイモ・モロヘイヤ等 を育てています。現在収穫したものは、各々が持ち帰り近所に配ったり、自分で調 理したりしています。 将来的には、収穫したもので加工するなどして日進セレクトの対象となるような 特産品作りも検討していきたいと考えています。 ・飲食業を営む商工会員に対して、巡回・窓口指導を通じ地元産品の活用を勧める と同時に地元産品を使用したオリジナリティーあるメニューの開発を地道に協議 しています。 取組事例 37 所属 JAあいち尾東 中部営農センター営農課 テーマ 親子で学び体験する農業 地域の方々に親子で農業を学び体験していただくことにより、食と農の大切さを年 間を通して知っていただくためまた、農業を地域交流の場となることを目的として取 り組んでおります。 春には、春・夏野菜の植付け(なす、トマト、キュウリ、ピーマン、トウモロコシ など)を行い田植えの体験、さつまいもの植付けを行いました。 本年初めて、豊田市公設地方卸売場の視察を行い親子で市場の様子や、せりの体験 をいたしました。 毎日の水やりはたいへんだよ 足をとられてたいへんだ 取組事例 残暑厳しい9月に、秋・冬野菜苗の植付け(プチヴェール、ブロッコリー、はくさ い、キャベツなど)を行い、10月には稲刈りの体験を行い日頃の管理・収穫の喜び を親子で感じとって頂いております。 秋には大きくなってね りっぱなお米が出来ました 2月が区切りの時期となりますが、今後も親子で一緒になって食と農にかかわる体 験を実施し、農業に触れる事による食への関心を高めていただければと活動してまい ります。 38
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