千葉県指定無形文化財の指定について(PDF:219KB)

千葉県指定無形文化財の指定及び保持者の認定について
平成27年2月10日
千葉県教育庁教育振興部文化財課
電話 043-223-4082
新指定文化財
無形文化財の保持者
にほんとう
名
たんれん
称:日本刀の鍛錬
まつだ
しゅうじ
保 持 者:松田
つぐやす
周二(刀匠名・次泰)
所 在 地:千葉市若葉区多部田町1048
概
要
つぐひら
松田氏は、昭和23年に北海道に生まれ、大学卒業後に長野県無形文化財の刀匠高橋次平に師
たんとうじょう
事。7年間修業をしたのち、昭和56年(1981)に船橋市に鍛 刀 場 を開設し、独立した。さらに
くにいえ
昭和58年(1983)から5年間、東京都無形文化財保持者の吉原国家に、刀の鍛錬、焼入れを学
び、研鑚を積んだのち、平成18年に千葉市に鍛刀場所を移している。
む か ん さ
平成17年には文化庁長官賞を受賞、同21年には財団法人日本美術刀剣保存協会の無鑑査に認
定されている。
松田氏は鎌倉時代の刀の再現にこだわりながら、30年以上にわたり、和鉄の鍛練や熱処理の
こめいとう
方法などの研究に力を注いでおり、古名刀の技術をさらに発展させて、「鍛練・刃文・姿」にお
いて品格と勇壮さを兼ね備えた作品を制作している。日本刀の高度な制作技術を体得している数
少ない刀鍛冶である。
近年は、後進の指導にも尽力しており、千葉県を代表する工芸家の一人として、無形文化財に
十分値する工芸家である。
作刀風景
松田周二作品
(太刀:高松宮記念賞)