議 会 議 名 事 録 平成26年第4回千種警察署協議会(定例会) 平成26年12月19日(金) 午後3時30分から午後5時15分までの間 日 時 ・ 場 所 千種警察署 1 第二会議室 委員 難波均会長 加藤明子副会長 青山良雄委員 石原由美委員 神谷誠委員 前田義一委員 石川クラウディア委員 三輪博美副会長 藤田祐子委員 横前恵理子委員 以上 10名(定員12名) 出 席 者 2 警察署員 駒木署長 大村会計課長 三輪刑事課長 江間副署長 下尾生活安全課長 廣田交通課長 杉原警務課長 可知地域課長代理 長谷川警備課長 以上9名 3 有識者等 なし 諮 問事項 等 平成27年に千種警察署が特に重点的に取り組んでもらいた いこと 答申等の概要 1 2 3 そ 次回開催予定 の 他 住民が興味を持つタイムリーな広報啓発活動の推進 創意工夫を凝らした効果的な街頭活動の推進 高齢者に対する防犯、交通事故防止等各種施策の推進 平成27年2月20日(金) 会議の経過及び発言の要旨 1 会長挨拶 会長から、 「本日の諮問事項は、『平成27年に千種警察署が特に重点的に取り組ん でもらいたいこと』という幅広くかつ区民の生活に直結した議題です。今 まで、本協議会において様々な答申が発せられ、千種警察署には誠実に対 応していただきました。区民の代表として、活発な意見をお願いしたい」 旨の挨拶があった。 2 署長挨拶 署長から、 「今年1年、安心して暮らせる安全な千種区を目標に署員一同邁進して きた。犯罪発生、交通死亡事故は昨年と比べ減少しているが、千種警察署 の力のみではなし得なかった。来年の業務推進に際し、前例踏襲では進歩 は望めず、より高い水準の業務を推進するため、委員の方々から忌憚のな い意見を頂き、来年の業務運営に反映したい」 旨の挨拶があった。 3 前回答申に対する具体的施策の推進状況 (1) 諮問事項 災害発生時等の警察活動と住民との連携 (2) 答申事項 ア 住民への情報発信に対する区役所との連携 イ 自主防災意識を高めるための積極的な広報活動の推進 ウ 外国人居住者を対象とした外国語を使用した広報媒体の作成 記録者 - 1- 警 務 係 長 会議の経過及び発言の要旨 (3) 推進施策(警備課長説明) ア 住民への情報発信に対する区役所との連携 10月中3回、11月中2回、区ないし警察が主催する行事において、区役 所と連携し、チラシの配布等の広報活動を実施した。 イ 自主防災意識を高めるための積極的な広報活動の推進 管内企業の協力を得て、大型電光掲示板や新聞広告等の媒体を活用し、 防災意識を高めるための広報活動を実施した。 前述の行事において、機動隊に配備されている災害対策車両の展示や、 本部が所有する子ども用の制服を借用し、来場者の子どもに試着をして もらう等の活動を実施した。 ウ 外国人居住者を対象とした外国語を使用した広報媒体の作成 管内には約4,700人の外国人が居住し、約1,600人の留学生が在籍する 大学も所在する。 まず、管内の大学において、今年来日した留学生に対する防犯・防災 を主体としたセミナーを開催した。 その際、「地震対策マニュアル」と称した英語のマニュアルを配布し た。今後も区役所や管内住民と連携した各種施策を実施する。 4 速度等取締指針の公表(交通課長説明) 交通事故を抑止するため、管内の交通事故情勢を分析し、管内のどこの場 所で重点的な取締りを行っていくか、取締りの理由、目的等を愛知県警ホー ムページに公表することにより、地域の皆さんの取締りに対する御理解を得 て、交通事故抑止の一層を図るためのものである。 記録者 - 2- 警 務 係 長 会議の経過及び発言の要旨 5 諮問 (1) 諮問事項 平成27年に千種警察署が特に重点的に取組んでもらいたいこと (2) 諮問事項の設定理由(署長説明) 平成26年の刑法犯認知件数及び人身事故発生件数は、11月末現在でとも に昨年同期比で減少しており、また、交通死亡事故は平成25年6月7日の 発生以降560日間ゼロを継続している。 平成27年には、これらを更に推進、継続させ、真に安心して暮らせる安 全な千種を確立するため、地域住民と千種警察署との連携を強化し、地域 と警察が一体となった活動に取り組むため諮問事項に設定した。 (3) 各課業務説明及び平成26年中の業務推進状況 ア 警務課(警務課長説明) 警務課の業務は、犯罪の抑止・検挙や交通事故抑止といった具体的な 数値目標はなく、警察署の業務の支えとなる各種業務に取り組んでいる。 具体的には、警察署協議会の運営や各種会議、行事を開催し、署の運 営に反映させ、また、署員が高い規律と士気を持って職務を行うための 教養、訓練の実施を行っている。 その他、住民からの各種要望・相談を聴取し、その解決を図る住民サ ービス業務や、逮捕被疑者等の適正処遇を図る留置管理業務を担当して いる。 イ 会計課(会計課長説明) 会計課の業務は遺失・拾得業務、施設管理業務及び物品調達を主な業 記録者 - 3- 警 務 係 長 会議の経過及び発言の要旨 務としている。 遺失・拾得業務については、県内45警察署において平均11.1パーセン トの返還率のところ、千種警察署は21.5パーセントの返還率を達成した。 施設管理の面では、庁舎壁面の打替えや交番のトイレ洋式化等、経年 劣化の進む庁舎の維持管理を推進した。 物品調達は、安価でも質の良い物を調達し署員に提供するよう心掛け、 適正な予算執行を推進した。 ウ 生活安全課(生活安全課長説明) 11月末現在の管内における刑法犯認知件数は1,967件で、昨年同期比 291件、約12.8パーセント減少した。特に住宅対象侵入盗は、認知件数 98件、昨年同期比62件、約38.8パーセント減少と大幅に減少している。 主な犯罪抑止活動として、自治体及び管内住民と連携した防犯パトロ ールを促進した。特に本年第2回の警察署協議会の諮問事項の答申を受 け、管内全学区において合同パトロールを実施したほか、昨年の侵入盗 多発学区を重点地区として指定し、体験型防犯教室や防犯診断、防犯パ トロールを実施した結果、25件から9件と約64パーセント減少した。 また、自転車盗防止対策として、毎月26日をツーロックの日と定め、 各種広報活動を実施した。 他に防犯カメラの設置を積極的に働きかけ、学区や商店街に自治体等 の補助金制度を活用した防犯カメラの設置を促進した。 エ 地域課(地域課長代理説明) 常時警戒、有事即応体制を保持し、各種事件、事故に迅速、的確に対 記録者 - 4- 警 務 係 長 会議の経過及び発言の要旨 応し、管内住民の平穏を確保している。 本年中の地域住民の安全、安心の確保に即した活動として、地域の自 主防犯パトロールへの積極的な参加、交番勤務員による地域会合や管内 施設における講話の実施、管内全ての交番に交番相談員を配置し、パト ロールの強化と不在交番の絶無という地域住民の安心感を醸成した。 オ 刑事課(刑事課長説明) 被害者の視点に立ったスピーディな対応を合い言葉に、犯人検挙によ る犯罪の抑止に取り組んだ。 主な検挙事件として、女性を対象とした連続発生のわいせつ事件、管 内大学における威力業務妨害事件、店舗を対象とした侵入盗事件、現金 手交型振り込め詐欺の検挙等が挙げられる。 今後も管内住民の安全、安心の確立を目指し検挙活動を推進する。 カ 交通課(交通課長説明) 交通死亡事故の抑止を念頭に各種施策を推進した。 大きな柱として、街頭における交通取締り、広報啓発活動の推進、適 正な交通規制の実施の3本が挙げられる。 主な施策として、学生を対象とした自転車無事故無違反ラリーの実施、 交差点関連違反の重点的な取締り、交通事故捜査の推進及びゾーン30規 制を管内の一部地区で実施等が挙げられる。 キ 警備課(警備課長説明) 災害対策のほか、主に公安の維持、対象団体によるテロ、ゲリラの未 然防止、来日外国人対策、要人警護を行っている。 記録者 - 5- 警 務 係 長 会議の経過及び発言の要旨 本年中の推進業務として、災害対策に関し、本州に上陸した4個の台 風について、体制を確保し、災害発生時における対応に備えた。 他には業務指針に基づき、危機管理体制の強化、防災関係機関との連 携強化、実戦的な訓練の実施及び各種資機材の点検を実施した。 本年7月に皇太子殿下の行啓に伴う警衛、12月には安倍総理の来名に 伴う警護を実施し、何れも所期の目的を完遂した。 今後も想定に囚われない災害対策等各種業務を推進していく。 6 協議 委員∼愛知県警察音楽隊が主催する「ふれあいコンサート」に参加した。そ の際、交通安全や犯罪被害防止に関する講話や催しが行われていた。規 模を小さくして千種警察署でも実施することはできないか。 名古屋市内の警察署で、千種警察署よりも犯罪抑止率が高い警察署が ある。他の警察署との連携はどうなっているのか。意見交換の場や研修 会があると良いのではないか。 警察∼同種犯罪が多発した場合、隣接署に確認し、情報交換を行っている。 研修会は、警察本部が主催で実施したり、名古屋市内の警察署のみで 実施したりするものがある。他には好事例の通知文書が本部から発出さ れるので、業務運営の参考にする場合もある。 警察∼警察署同士で競争心を持って行う場面もあるが、他所属の良い面を取 り入れつつ切磋琢磨するという気運が醸成しつつある。 各警察署の好事例は警察本部が集約し、各警察署に周知している。ま た、愛知県を7ブロックに分割し、各ブロックの警察署長による検討会 記録者 - 6- 警 務 係 長 会議の経過及び発言の要旨 を開催し、情報交換を行っている。 警察本部には名古屋市警察部という部署があり、名古屋市内の警察署 においては、名古屋市を一つの区切りとした業務運営、情報交換を行っ ている。 委員∼災害の予測は困難だが、犯罪の予測はある程度可能であると思う。 民間企業においても情報の共有は必須である。 防犯は、東洋医学の観点から見れば予防は可能であると考える。その 上で一番重要なのは情報の収集である。情報収集と併せて必要な情報発 信を行い、管内の実情を住民に周知してほしい。 犯罪抑止に関し、制服警察官が気軽にコーヒーショップに立ち寄って 飲食をしたり、コンビニで買い物をしたりする等一般の人に溶け込んだ 活動ができれば、犯罪の抑止に繋がるのではないか。 警察∼制服警察官の買い物については、数十年前は禁止していた。最近では、 コンビニへの立ち寄りや買い物は、万引き防止や少年補導の観点から組 織で容認されており、実際行っている。 しかし、住民から職務懈怠との通報を受ける場合もあるので、注意が 必要である。 委員∼正当な業務として説明できれば良いのではないかと思う。 警察∼世間の風潮として、この件に関し否定的な目で見られていることもま た事実である。 地方公務員法には職務に専念する義務があり、その兼ね合いが難しい ところである。 記録者 - 7- 警 務 係 長 会議の経過及び発言の要旨 委員∼いろいろな意見をいう人はいると思うが、本当の意味での正当化、理 論武装のできるプログラムを作成していただければありがたい。 委員∼妻が最近パトカーをよく見ると口にしている。管内に居住する住民と して、制服警察官やパトカーの姿を見るだけで安心する。今後も積極的 なパトロールを実施してほしい。 委員∼千種警察署は現在交通死亡事故発生ゼロが継続しているので、永遠の ゼロを目指していただきたい。 交通取締りに関し、先ほど情報の公開という話しがあったが、マナー の悪い運転手は取締り場所を意識している。 短時間で神出鬼没な取締りを実施すれば、最近の若い子はSNSで情 報を共有する。それが逆に千種警察署の宣伝になるのではないか。 以前市民が求める警察活動という講演を実施した際、アンケートを実 施した結果、防犯に役立つ情報の提供が約40パーセントを占めた。警察 から何らかの情報発信を求める声は多いと思うので、積極的な情報発信 をお願いしたい。 逆に、警察官による訪問活動もお願いしたい。先ほどのアンケートで は、19.7パーセントと低い数値であったが、特殊詐欺の防止や情報提供 を含め、特に高齢者宅に対する訪問を期待する。 また、著名人ではなく、管内在学の学生や金融機関職員を一日警察署 長に委嘱し、広報啓発活動を実施してはどうか。 委員∼高齢化社会への対応、特に高齢ドライバーへの対応を依頼したい。 交通事故の加害者とならないよう対策を工夫してほしい。 記録者 - 8- 警 務 係 長 会議の経過及び発言の要旨 警察∼運転免許証の更新に際し、適性検査を実施しているが、検査に合格し たら運転免許証を交付している。交通事故を起こすおそれのある高齢者 には、周囲の者が説得して自主返納を納得させるのが一番である。 また、日本では運転免許証を身分証明書として使用する風潮がある。 外国ではIDカードが一般的だが、日本にはそれに該当する物がないた め、手放さない要因になっていると思う。 委員∼自宅前は一方通行だが、標識が劣化して見づらくなり、高齢ドライバ ーが見落として逆走する例が後を絶たない。 補修や規制の見直し等の措置を併せて実施してほしい。 委員∼昨年運転免許証を自主返納したが、友人が驚いていた。正直思い切り がないとできないものである。 委員∼市民参加型の広報活動をもっと推進しても良いのではないか。 一部の人が聞くだけではもったいない講演も多数あるので、公募型の 講演等定期的に広く推進してほしい。 キャンペーンでティッシュ等の配布を行っているが、効果のほどが甚 だ疑問である。 警察∼手段が目的化しており、マンネリ化の様相を呈している実情もある。 警察が広報の目的や重要性を自覚し、市民に対し興味を持ってもらうよ うな方法を考える必要がある。 委員∼千種警察署から、学区ごとの犯罪発生件数及び交通事故発生状況に関 する広報紙が発行されているが、せっかく良い情報がたくさん掲載され ているのに、学区の回覧板で見たことがない。 記録者 - 9- 警 務 係 長 会議の経過及び発言の要旨 千種警察署前に設置の電光掲示板に、交通死亡事故の発生件数が掲示 されている。管内は交通死亡事故の発生がゼロであるが、気にしていな い人は全く見ていないと思う。 たくさんの人が興味を持つような広報の仕方を考えてもらえば良いの ではないか。 委員∼ホームページに掲載できないのか。紙の広報媒体の時代は終わったと 思う。パトネットあいちも有効ではないか。 警察∼県警のホームページに千種警察署のページがあるが、容量が限られて いるため、情報量に制限がある。今後検討していく。 委員∼高校生が塾から家に帰るのが午後10時ころであるが、女の子は帰宅途 中にパトカーの姿を見ると安心する。男の子はお巡りさんに声を掛けら れて最初は戸惑っているが、何回か顔を合わせていると気心が通じ、安 心感を覚えると言っている。 委員∼警察は様々な業務を行っているが、今まで聞かなかった単語をたくさ ん耳にするようになった。特に子どもの連れ去り、特殊詐欺、危険ドラ ッグという単語を耳にする。 他の委員が言っているが、制服警察官やパトカーを見せる活動を推進 し、安心感を提供してほしい。 千種区には今池という繁華街があるため、危険ドラッグや暴力団の温 床とならないよう、よく目を光らせてほしい。 委員∼細かいことになるが、自転車の逆走を取り締まってほしい。 警察∼違反を繰り返した自転車運転者に対する講習制度が始まるところであ 記録者 - 10- 警 務 係 長 会議の経過及び発言の要旨 るし、交通死亡事故抑止を図るためにも、強い姿勢で臨む所存である。 加害者側だけでなく、被害者側の立場に立った活動を推進する必要性 も認識している。 委員∼ドライバーがいくら気をつけて運転していても、自動車と自転車が接 触した場合、自動車側に過失責任をとられる。 継続的に取締りを実施してほしい。 7 答申 (1) 住民が興味を持つタイムリーな広報啓発活動の推進 (2) 創意工夫を凝らした効果的な街頭活動の推進 (3) 高齢者に対する防犯、交通事故防止等各種施策の推進 8 その他 次回の開催予定は、平成27年2月20日とする。 記録者 - 11- 警 務 係 長
© Copyright 2024