エボラ出血熱患者移送に関する協定について(PDF文書)

全 員 協 議 会 資 料
平成27年(2015)2月20日
報告 消2
消 防 本 部
警 防 課
エボラ出血熱患者移送に関する協定について
1. 背
景
エボラ出血熱患者が発生した場合、感染症法により保健所が第一種感染症指定医療
機関(島根県においては、松江赤十字病院)へ、感染症患者搬送用カプセル(以下、
アイソレーター)いう器具を用いて移送することとなっています。
しかし、保健所等の移送能力を超える事態が生じた場合には、各消防本部が患者の
移送に協力することとなり、2月2日付で島根県知事(島根県健康福祉部 薬事衛生
課)と出雲市消防本部が協定を締結いたしました。
(県内、すべての消防本部が協定を
締結しております。)
2.出雲市消防本部の対応について
① 出雲市消防本部が移送に協力を行なう基本的なケースについて
・ 出雲市内で同時に複数のエボラ出血熱患者が発生するなど、保健所等の移送
能力を超えた場合について②の条件のもと協力を行う。
② 出雲市消防本部が移送に協力を行なう条件について
・ 出雲保健所等は、移送先の入院医療機関の選定を行う。
・ 出雲保健所等は、移送車両に医師若しくは感染症について熟知している職員
を同乗させる。
・ 出雲保健所等は、アイソレーターを準備する。
・ 出雲保健所等は、移送が終了した後の移送に当った職員等の健康管理、車両
の消毒及び廃棄物の処理を行う。
・ 出雲保健所等は、移送に係る費用負担(感染防護衣等)を行う。
3.締結日
平成27年2月2日付
4.参考事項
感染の起こっている国(ギニア、リベリア、シエラレオネ)に渡航歴のある人は、
検疫において、発熱等の症状がある場合は直ちに検疫所近隣の感染症指定医療機関に
移送されます。症状のない人は、潜伏期間を考慮して、21日間、検疫所が毎日の検
温等の体調管理を要請します。その間に症状が現れた場合、地域の保健所が地域の感
染症指定医療機関に搬送することとされております。
※アイソレーター裏面参照
【アイソレーター】
アイソレーター(ハードタイプ)
アイソレーター(ソフトタイプ)
○ バッテリー駆動のバキュームシステムで内部を陰圧の状態に保ち、汚染された
空気を外部へ放出しない構造です。
○ 6~8箇所にゴム手袋が標準で取り付けられているので収容した後の触診が
可能です。