「課題名:SAMIT バイオマーカー付随研究 1 SAMIT 試験「漿膜浸潤胃癌 症例を対象とした術後補助化学療法の Factorial Design によるランダム化 比較試験:フッ化ピリミジン単独と Paclitaxel→フッ化ピリミジン逐次併用 の比較および UFT と TS-1 の比較」バイオマーカー付随研究」について ○ 研究の意義・目的 SAMIT(Stomach Cancer Adjuvant Multi-institutional Trial Group)グループで行われた SAMIT 試験において,S-1 の UFT に対する優越性は証明されましたが,Paclitaxel の有意な上 乗せ効果は示されませんでした.本試験における効果予測に関するバイオマーカーの探索は,現在 課題となっている stage III の術後補助化学療法の選択に関しても非常に重要な研究と考えられま す.本研究により胃癌補助化学療法における腫瘍組織内 mRNA 発現量等の効果予測因子(治療選 択因子)としての臨床的意義が明確になれば,治療の個別化を実現できる可能性があります.本研 究の社会的意義は大きいと考えられます。 ○ 研究対象者 本院で SAMIT 試験「漿膜浸潤胃癌症例を対象とした術後補助化学療法の Factorial Design に よるランダム化比較試験」の参加に同意し,登録された症例で,手術時原発巣切除組織のパラフィ ン固定薄切標本が得られる患者を対象とします。 ○ 研究方法 本研究では手術時に摘出して保存されている胃癌原発巣切除標本の一部及び SAMIT 試験「漿膜浸 潤胃癌症例を対象とした術後補助化学療法の Factorial Design によるランダム化比較試験」の際 に収集させていただいた診療データを用いて行います。 (個人が特定出来る情報は転記しません) SAMIT グループ(約230機関)と共同で研究します。データや試料を SAMIT データセンター(神 奈川県立がんセンター)に集めて解析します。 ○ 研究期間 委員会承認が得られてから研究を開始し 2 年間の予定 ○ 個人情報の保護について 調査内容につきましては、プライバシー保護に十分留意して扱います。情報が個人を特定する形で 公表されたり、第三者に知られたりするなどのご迷惑をお掛けすることはありませんのでご安心く ださい。 *研究に資料を提供したくない場合はお申し出ください。お申し出いただいても今後の診療等に 不利益が生ずることはありません。 不明な点がございましたら下記のところまでお問い合わせください。 - 18 - ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お問い合わせ先 〒734-8551 広島市南区霞 1-2-3 Tel:082-257-5222 広島大学病院消化器・移植外科 教授 大段 講師 - 19 - 秀樹(研究責任者) 田邊 和照(担当者)
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