平成26年度 - さいたま市

のびのびシティ さいたま市
子どものための体力向上サポートプラン(改訂版)
(平成26年度∼)
平成26年6月
さいたま市教育委員会
は
じ
め
に
「スポーツは、世界共通の人類の文化である。」この言葉で始まる「ス
ポーツ基本法」が制定されたのは、平成23年のことです。その後、文部
科学省が「スポーツを通じてすべての人々が幸福で豊かな生活を営むこと
ができる社会」の創出を目指した「スポーツ基本計画」を策定するなど、
国を挙げてスポーツ推進への気運が盛り上がっております。さらに、平成
32年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されることとなり、
国民のスポーツへの関心は一層高まりを見せております。
一方で、子どもたちの体力・運動能力は、昭和60年頃と比較すると依
然低い水準となっており、全国的な課題となっています。本市では子ども
たちの体力低下に歯止めをかけ、上昇に転じさせるために、様々な施策に
取り組んでまいりましたが、課題の解決までには至っていない現状があり
ます。
この現状をうけて、さいたま市教育委員会では、運動やスポーツに対す
る意欲や身体能力の一層の向上を図り、運動習慣を確立することにより、
子どもたちの体力向上を目指したいと考え、
「子どものための体力向上サ
ポートプラン(改訂版)」を策定いたしました。
各学校におかれましては、本プランの趣旨や取組を御理解いただき、こ
れまで以上に子どもたちの体力向上に取り組んでいただきますようお願
いいたします。
平成26年6月
さいたま市教育委員会教育長
稲葉
康久
目
Ⅰ
次
子どものための体力向上サポートプラン(改訂版)(平成26年度∼)
1
プラン改訂の基本方針……………………………………………………
1
2
プランの目的
1
3
プランの位置付け
……………………………………………………
1
4
プランで目指す子どもたちの体力向上とは……………………………
1
5
プランの目標
…………………………………………………………
3
6
プランの指標
…………………………………………………………
4
7
プランの基本施策
8
プランの期間
Ⅱ
…………………………………………………………
……………………………………………………
8
…………………………………………………………
8
プランの具体的な事業
1
学校体育の充実
2
運動の習慣化
3
子どものための体力向上サポートプラン(改訂版)推進プログラム10
Ⅲ
……………………………………………………
9
………………………………………………………
9
プランの重点事業
○
新体力アップメニュー
○
体力アップキャンペーン
資料
<重点事業1>
<重点事業2>
………………………
11
……………………
13
子どものための体力向上サポートプラン(改訂版)(概要)
新体力テスト結果の推移(∼平成25年度)
…
15
……………………
16
Ⅰ
子どものための体力向上サポートプラン(改訂版)(平成26年度∼)
1
プラン改訂の基本方針
教育委員会では、平成19年度に「子どものための体力向上サポートプラン」
(以
下「当初プラン」という)を策定し、平成19年度から平成25年度まで「体力ア
ップメニュー」や「体力アップキャンペーン」に取り組んでまいりました。その結
果、補助板を活用した逆上がりの成就率が、小学校6年生では目標値を上回り、ま
た、長縄8の字跳びに参加する子どもたちが毎年のように増加し、運動の習慣化が
定着しつつあります。しかし、「ボール投げ」の目標値を上回ることができなかっ
たことや「握力」「長座体前屈」など低下傾向を示す種目があることなど、課題も
残りました。
このような課題を受け、当初プランを改訂し、目指す子どもたちの体力向上とは
どのようなものなのかを定義づけるとともに、目標や取組、成果を検証するための
指標等について見直しの必要があると考えました。そこで、「子どものための体力
向上サポートプラン(改訂版)
」
(以下「プラン」という)の大きな柱に「学校体育
の充実」と「運動の習慣化」を設定し、これまでの事業を整理するとともに、事業
内容のより一層の充実を図ります。
2
プランの目的
学校・家庭・地域・行政が連携して、運動習慣の確立を図ることで、子どもたち
の体力向上を目指します。
3
プランの位置付け
教育委員会では、
「知」
「徳」
「体」
「コミュニケーション」のバランスのとれた子
どもをはぐくむことを基本理念とした「さいたま市学校教育ビジョン」を推進して
います。プランは、そのうちの「体」に関する教育のプランとなります。
4
プランで目指す子どもたちの体力向上とは
プランを策定するにあたり、子どもたちの体力向上を以下のように定義しました。
○運動に進んで取り組もうとする意欲の向上
○現在、身に付いている身体能力のより一層の向上
文部科学省の平成25年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果を分析した
ところ、さいたま市の子どもたちの実技の総合評価と運動への意欲や習慣には、次
のような傾向が見られました。
1
(1)体力テストの実技の総合評価と運動やスポーツへの意欲との関係
小・中学校の男女ともに、運動やスポーツをすることが好きな集団は、それ
以外の集団に比べて、実技の総合評価の上位評価に占める割合が高い。
(※実技の総合評価:体力テスト合計点の高い方からABCDEの5段階で評定した体力の総合評価)
【小学校第5学年
女子】
【小学校第5学年 男子】
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%100%
A
442人
B
1199人
C
E
540人
A
3人
115人 13人
B
376人 86人27人
C
115人
D
357人
113人
やや好き
ややきらい
34人
E
47人
74人
136人
好き
3人
21人
1329人
D
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%100%
D
E
好き
22人
41人
B
50人
C
140人
357人
67人
79人
37人
A
141人
538人
311人
やや好き
ややきらい
930人
きらい
E
好き
143人
132人
10人
95人
15人
やや好き
59人
212人 61人
312人
78人
6人
きらい
603人
351人
181人
20人
301人
670人
D 29人
76人
57人
ややきらい
やや好き
50人
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%100%
21人 7人
230人
966人
127人
80人
78人
91人
【中学校第2学年 女子】
283人
C
234人
394人
55人
242人
687人
278人
好き
2人
970人
274人 52人 17人
931人
【中学校第2学年 男子】
B
53人 5人
854人
きらい
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%100%
A
1人
458人
19人
ややきらい
きらい
(2)体力テストの実技の総合評価と運動を行う習慣との関係
小・中学校の男女ともに、運動やスポーツをほとんど毎日行う集団は、それ
以外の集団に比べて、実技の総合評価の上位評価に占める割合が高い。
【小学校第5学年 男子】
【小学校第5学年 女子】
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%100%
A
413人
B
1072人
C
D
E
637人
391人
79人
ほとんど毎日
時々
A
6人
22人
B
99人 27人
C
140人
498人
150人
55人 7人
246人
1078人
99人
ときたま
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%100%
D
30人
514人
110人
ほとんど毎日
しない
2
114人 29人
1047人
506人
E 29人
47人
580人
485人
164人
26人 7人
188人
301人
318人 95人
261人
93人
時々
ときたま
107人
39人
しない
【中学校第2学年 男子】
【中学校第2学年 女子】
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%100%
A
313人
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%100%
A
3人1人
53人
1201人
42人
27人
B
1227人
C
82人
665人
E
34人 36人
122人
ほとんど毎日
5
時々
B
43人
29人
C
80人
1572人
D
30人9人
9人
ときたま
66人 68人
D
49人
E
しない
151人181人
1124人
436人
86人
9人
42人
9人
ほとんど毎日
135人
234人
122人
14人
18人
ときたま
プランの目標
プランでは、目的を達成するために、以下の目標を設定しました。
○運動やスポーツに対する意欲の向上
○身体能力のより一層の向上
○運動習慣の確立
3
191人
90人
時々
94人
しない
6
プランの指標
(1)運動やスポーツに対する意欲の向上
質問紙調査の「運動やスポーツをすることが好きな児童生徒の割合」が、平
成29年度までに、小・中学校ともに、目標値を上回ることを目指します。
指標
1 「運動やスポーツに対する意欲」
平成26年度さいたま市
小学校全学年平均
71.0%
中学校全学年平均
58.5%
小学校全学年平均
中学校全学年平均
平成29年度さいたま市
(目標値)
74.0%
61.5%
※ 平成26年度さいたま市学習状況調査における小学校及び中学校の平均
の結果に基づき、平成29年度の小・中学校全学年での割合を目標値とし
て設定しました。
<参考:平成26年度さいたま市学習状況調査における
「運動やスポーツをすることが好きな児童生徒の割合」(%)>
%
80
75
70
●
65
小学校全学年
小学校全学年
中学校全学年
中学校全学年
60
○
55
50
45
40
H26
H27
H28
4
H29
年度
(2)身体能力の向上
体力テストの実技の総合評価(5段階)において、A評価とB評価の児童生
徒の割合が平成29年度までに、小・中学校ともに、目標値を上回ることを目
指します。
指標
2 「体力テストの実技の総合評価(A+B)」
平成26年度さいたま市
小学校全年平均
33.4%
中学校全年平均
49.1%
平成29年度さいたま市
(目標値)
小学校全学年平均
36.4%
中学校全学年平均
52.1%
※ 平成26年度の新体力テストにおける総合評価の結果に基づき、
平成29年度の小・中学校全学年での割合を目標値として設定しました。
<参考:H26年度新体力テストにおける実技の総合評価(%)>
70 %
60
50
○
中学校全学年
小学校全学年
中学校全学年
40
●
30
小学校全学年
20
H26
H27
H28
5
H29
(3)運動習慣の確立
質問紙調査の「運動やスポーツをどのくらいしていますか(学校の体育の授
業を除く)
」において、
「ほとんど毎日(週に3日以上)
」、「時々(週に1∼2
日)
」と回答する児童生徒の割合が平成29年度までに、小・中学校ともに、
目標値を上回ることを目指します。
指標 3 「運動を行う習慣」
平成26年度さいたま市
小学校全学年
85.8%
中学校全学年
85.8%
平成29年度さいたま市
(目標値)
小学校全学年平均
88.8%
中学校全学年平均
88.8%
※ 平成26年度さいたま市学習状況調査における小学校及び中学校の平均の
結果に基づき、平成29年度の小・中学校全学年での割合を目標値として設
定しました。
<参考:平成26年度さいたま市学習状況調査における「運動やスポーツをどの
くらいしていますか(学校の体育の授業を除く)
」において、「ほとんど
毎日(週に3日以上)
」、
「時々(週に1∼2日)
」と回答した児童生徒の
割合(%)>
%
88
86
小学校全学年
● ○
中学校全学年
84
82
小学校全学年
80
中学校全学年
78
76
74
72
70
年度
H26
H27
H28
6
H29
<参考:文部科学省の全国体力・運動能力、運動習慣等調査における「運動やス
ポーツをどのくらいしていますか(学校の体育の授業を除く)」におい
て、
「しない」と回答した児童生徒の割合の推移 (%)>
※ 平成23年度は、東日本大震災のため、中止
16
%
14
12
10
小5男子
中2女子
小5女子
8
中2男子
小5女子
6
中2女子
中2男子
4
2
小5男子
0
年度
H20
H21
H22
H24
H25
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成24年度
平成25年度
小5男子
2.9
2.3
2.9
2.8
2.3
小5女子
3.2
3.4
5.1
6.4
5.7
中2男子
3.2
4.7
4.1
4.0
3.8
中2女子
10.5
10.7
13.5
13.6
10.9
(数値は%)
7
7
プランの基本施策
プランでは、当初プランの4つの柱を再構築し、「学校体育の充実」と「運動の
習慣化」の二つを大柱にして、施策を整理しました。
【当初プラン】
Ⅰ 学校体育の充実
Ⅱ 望ましい生活習慣の形成
Ⅲ 幼児期の体力つくりへの呼びかけ
Ⅳ 体力向上に関するイベントの開催
【プラン】
Ⅰ 学校体育の充実
Ⅱ 運動の習慣化
(1)学校体育の充実
運動やスポーツをすることが好きな子どもたちを育てるには、「達成感」や
「充実感」、「
『できるようになる』実感」を多く味わわせる学校体育の実施が
重要です。
そこで、プランでは、
「学校体育の充実」を大柱の一つに設定し、
「新体力ア
ップメニューを活用した授業づくり<重点事業1>」や、「体力アップキャン
ペーンの推進<重点事業2>」などを通じて、学校体育が子どもたちにとって、
より一層魅力的なものになるために、学校体育のさらなる充実を図ります。
(2)運動の習慣化
平成25年度の文部科学省の全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果によ
ると、さいたま市の中学校2年生女子生徒は 10.9%が「体育の授業以外は運
動をしない」と回答したことから、小学校5年生や中学校2年生男子と比較し
て、特に中学校2年生女子の運動の習慣化が図れていないことが課題となって
おります。
(P8参照)
そこで、プランでは、「運動の習慣化」を大柱の一つに設定し、保護者の意
識の啓発と関係団体との連携をより一層推進します。具体的には、家庭に向け
た運動の習慣化に関する呼びかけや、市PTA協議会等との連携、さらに、小
学校体育連盟、中学校体育連盟が主催する各種体育的行事とも連携を図り、子
どもたちの運動の習慣化を図ります。
8
プランの期間
プランの期間は、平成26年度から平成29年度までの4年間とします。ただし、
計画の進捗状況により、見直し等が生じた場合には適切に対応するものとします。
8
Ⅱ
プランの具体的な事業
1
学校体育の充実
(1)体育・保健体育の授業の充実
○ 「新体力アップメニュー」を活用した授業づくりを推進します。
<重点事業1>
「新体力アップメニュー活用の手引き」を作成し、活用のための研修会を行
います。
指導方法や実技に関する研修会を実施し、教員の指導力の向上を図ります。
○学校訪問において、体育・保健体育の授業についての適切な指導・助言を行
います。
○体育の研究委嘱等により、学校への適切な指導・助言を行います。
○体育授業研究会の開催を通して、本市の体育・保健体育の授業の質の向上を
図ります。
○保健学習における「心肺蘇生法実習の指導の手引き」の活用促進を図ります。
(2)教員の資質向上
○体育主任研修会等の実施を通して、体育・保健体育における教員の資質の向
上を図ります。
○体育実技講習会の実施を通して、体育・保健体育における教員の指導力の向
上を図ります。
(3)運動部活動の充実
○運動部活動指導員を中学校に派遣することで、運動部活動の充実を図ります。
○運動部活動指導者講習会の実施により、指導者の資質向上を図ります。
(4)体育的活動の充実
○「体力アップキャンペーン」を推進します。<重点事業2>
「なわとびチャレンジ」の内容の充実を図るとともに、通年実施することで
児童の運動習慣のより一層の定着を図ります。
「体力アップチャレンジカード」を全ての児童に配付し、児童の運動習慣の
より一層の定着を図ります。
(5)児童生徒の実態把握
○「新体力テスト」や「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果の分析
考察を通して、体力向上に係る施策の成果と課題の検証改善に生かすととも
に、体育・健康に関する指導等の改善に活用します。
2
運動の習慣化
(1)保護者の意識啓発
○家庭に向けた体力向上や運動の習慣化に関する呼びかけを行うことで、子ど
もたちの運動の習慣化を図ります。
○市PTA協議会と連携を図り、家庭における体力向上の重要性を呼びかける
ことで、子どもたちの運動の習慣化を図ります。
○幼児教育振興協議会と連携を図り、幼児期からの運動遊びの重要性について
呼びかけを行うことで、子どもたちの運動の習慣化を図ります。
(2)関係団体との連携
○小学校体育連盟や中学校体育連盟、体育協会と連携を図り、各種大会行事に
子どもたちが積極的に参加することで、子どもたちの運動の習慣化を図りま
す。
9
3 子どものための体力向上サポートプラン(改訂版)推進プログラム
大柱
小柱
中柱
H26
H28
H29
・新体力アップメニューを活用した授業づくり〈重点事業1〉
手引きの作成・活用、指導方法・実技研修会の実施 等
○体育・保健
体育の授業
の充実
・学校訪問の実施
・研究の委嘱
・体育授業研究会の開催
・保健学習における心肺蘇生法実習の指導の手引きの活用促進
Ⅰ学校体育の
充実
○教員の
資質向上
○運動部活動
の充実
ー
ト
プ
ラ
ン
Ⅱ運動の
習慣化
・研修会の実施(体育主任研修会等)
・講習会の実施(体育実技講習会)
・運動部活動指導員の派遣
・講習会の実施(運動部活動指導者講習会等)
○体育的活動
の充実
・体力アップキャンペーンの推進〈重点事業2〉
「なわとびチャレンジ」の内容の充実、通年実施 等
○児童生徒
の実態把握
・新体力テスト、全国体力・運動能力、運動習慣等調査
体力調査の実施、分析、反映
○保護者の
意識啓発
・家庭に向けた運動の習慣化に関する呼びかけ
・市PTA協議会、幼児教育振興協議会との連携
○関係団体
との連携
・各種大会行事の実施
※プランの実施期間は4年間です。
達
成
感
・
充
実
感
○○○
運運身
動動体
習や能
慣ス力
のポの
確 よ
立ツり
に一
対層
すの
る向
意上
欲
の
向
上
ー
10
子
ど
も
の
た
め
の
体
力
向
上
サ
ポ
H27
Ⅲ プランの重点事業
<重点事業 1>
○ 新体力アップメニュー
児童生徒の体力を向上させるさいたま市独自の運動メニューです。
※小・中学校対象
【目的】
毎時間の体育授業に、意図的な運動メニューを位置付け、継続することによって児童生徒の体力
を向上させる。
【主な特徴】
○ 運動領域別に構成され、児童生徒の発達段階等を考慮した運動メニューです。
○ 準備運動に続けて短時間で効果的に行えるような運動メニューです。
【メニューの種類】
MENU
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
○新体力アップメニューの活用のポイント
○マット遊び ∼ 器械運動(マット)
<4種類>
○鉄棒遊び ∼ 鉄棒運動
<3種類>
○跳び箱遊び ∼ 跳び箱運動
<3種類>
○走・跳の運動遊び ∼ 陸上競技
<4種類>
○水遊び ∼ 水泳
<4種類>
○ボール 投げゲーム ∼ バスケットボール、バレーボール <5種類>
○ボールけりゲーム ∼ サッカー
<4種類>
○柔道、剣道
<2種類>
○表現リズム遊び ∼ ダンス
<4種類>
☆投力アップ
☆逆上がり指導の手引き
☆準備運動例(小学校低・中・高学年用)
例 <「投力アップ」>
「投力」を高めるための、いろいろな運動例
○振り返り投げ
後ろを振り返り、低い位置からボ
ールをもらいます。
<ポイント>
・体を横向きにして開く。
・後ろ足に体重をかける。
大きく一歩、体重を前に出し
ます。
<ポイント>
・ラインを引く。
・競争化することで、重心移
動を素早くさせる。
腕を勢いよく振って投げます。
<ポイント>
・的に向かって、繰り返し投げ
る。
・3回投げたら、次の人に交代
するなどゲーム化する。
【活用方法】
○さいたま市WEBサイトからもダウンロードできます。
〔さいたま市トップページ > 子育て・教育 > 教育 > 教育委員会 >
さいたま市教育委員会の主な事業 > 体力向上〕からダウンロードして活用してください。
11
資料
新体力アップメニュー「投力アップ」
○発達の段階や、ボールの種類に応じた投げ方の例
【低学年向け】
・片手で握れる小さめのボールを、力強く遠くにねらって投げることができる。
「ひらいて・パタン・とんでゆけ」
ひらいて
パタン
横向き
ひじを高く
足上げて
とんで
しっかりため
ゆけ∼
大きく1歩
腕振り
【中学年向け】
・大きめのボールを、力強く遠くにねらって投げることができる。
「トルネード投げ」
ネー
トル
ドー
腕振り
大きく1歩
足をひき横向き
ひじを高く、体をひねり、体重を軸足
体重を前に
【高学年向け】
・片手で握れる大きめのボールを、より遠くにねらって投げることができる。
「ぐるりんウンパー投げ」
ぐ
足をひき横向き
る
ウン
りん
ぐるっと腕をまわしひじを高く、体重を軸足に
12
パー
腕振り
大きく1歩、体重を前に
<重点事業 2>
○ 体力アップキャンペーン
市内の小学生が、同じ運動に取り組み、記録に挑戦する運動キャンペーンです。
※小学校対象
【目的】
市内の小学校で共通する運動を行い、記録に挑戦することにより、運動に親しむ習慣をはぐくむ。
【主な特徴】
○記録に挑戦した結果は、さいたま市WEBサイトに掲載します。
○児童の体力だけではなく、仲間と協力して運動に取り組むことにより、社会性をはぐくむことができ
ます。
○学校だけでなく、家庭や地域と連携して行うことができます。
【チャレンジする運動の種類】
○なわとびチャレンジ
○逆上がりチャレンジ
○キャッチボールチャレンジ
○運動習慣づくりチャレンジ
<例 なわとびチャレンジ >
※今後、内容等については変更となる場合があります。
短なわとび(回数)
内容
点数
長なわとび(回数)
両足
あやと 二重
二人組向き
とび前 び前
とび前 合いとび
連続
○回
2分間
で○回
短なわとび(とび方)
内 容
各30回
点
数
1点
20 回
10 回
10 回
10 回
20 回
20 回
かけ足とび(前)
1点
2点
40 回
20 回
20 回
20 回
40 回
40 回
前ふりとび(前)
1点
3点
60 回
30 回
30 回
30 回
60 回
60 回
横ふりとび(前)
1点
4点
80 回
40 回
40 回
40 回
80 回
80 回
交差とび(前)
1点
5点
100 回
50 回
50 回
50 回
100 回
100 回
両足とび(後ろ)
1点
6点
130 回
60 回
60 回
60 回
130 回
130 回
かけ足とび(後ろ)
1点
7点
160 回
70 回
70 回
70 回
160 回
160 回
前ふりとび(後ろ)
1点
8点
190 回
80 回
80 回
80 回
190 回
190 回
横ふりとび(後ろ)
1点
9点
220 回
90 回
90 回
90 回
220 回
220 回
交差とび(後ろ)
1点
10 点
250 回
100 回
100 回
100 回
250 回
250 回
あやとび(後ろ)
1点
最高 70 点のところ、
わたしの点数は
点
【活用方法】 学校の校務用コンピュータに次のデータがありますので、活用してください。
「平成25年度体力アップキャンペーン」
○「平成25年度体力アップキャンペーン」について ①ポスター例 ②記録証例 ③集計表&記録カード
④上位3位までの報告
○参考
⑤度数分布の報告
⑥参加グループ数の報告
H25体力アップチャレンジカード原稿
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【各学校における取組】
○「体力アップキャンペーン」の目的等を児童に説明します。
○「平成 26 年度体力アップチャレンジカード」をすべての児童に配付します。
○「平成 26 年度体力アップチャレンジカード」の活用を児童に促します。
○「なわとびチャレンジ」を実施した学校は、市教委に記録を報告します。
平成 26 年度から、通年実施します。参加を希望する学校は、記録を校務用コンピュータの提出用
フォルダに提出します。
「なわとびチャレンジ」の回数の数え方は、次のとおりです。
「連続○回跳べる。
」
連続で跳べた回数を数えます。ひっかかってはいないが、間が空いてしまった場合は、また
「0」から数え始めます。
「2分間で○回跳べる。
」
2分間で跳べた回数を数えます。ひっかかっても、また「0」から数え始めないで、回数を
足していきます。
【各学校における取組の工夫例】
次のような工夫例が考えられます。
○「体力アップキャンペーン」コーナーの設置
・
「ポスター」を掲示する。
・
「集計表」を掲示したり、活用したりする。
・
「記録カード」を置いておき、児童が記録を申告できるようにする。
○児童の記録報告
・
「集計表」に直接、書き込ませたり、記入した「記録カード」をのり等で貼ったり
させる。
○記録の集計
・ランキング等を示すなど、集計結果を児童に知らせる。
○評価の方法
・
「記録証」を児童に渡す。
・
「体力アップチャレンジカード」について評価する。
(シールを貼る、スタンプを押す、
コメントを書くなど)
○その他
・
「体力アップチャレンジカード」を体育授業や業間運動等で活用する。
・
「長なわとび」以外の種目をランキングで示す。
・
「集計表」や「記録カード」をより使いやすいものに改善し、活用する。
・児童委員会活動で、キャンペーンを呼びかけるような取組を行う。
・長期休業中における体力向上の取組の一つとして、家庭での活用を促す。
・通年実施となったので、目標を設定して年間を通じて取り組むことができる。
【今後の予定】
○平成26年 4月上旬頃
○平成26年 12 月中旬頃
○平成27年 1月上旬頃
○平成27年 2月下旬頃
○平成27年 3月中旬頃
「平成26年度体力アップチャレンジカード」を各学校へ送付
平成26年度第1回なわとびチャレンジ集計締め切り
平成26年度第1回なわとびチャレンジ集計結果公表
平成26年度第2回なわとびチャレンジ集計締め切り
平成26年度第2回なわとびチャレンジ集計結果公表
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資料
子どものための体力向上サポートプラン(改訂版)(概要)
さいたま市学校教育ビジョンは、学校・家庭・地域・行政が連携・協力して、
「知」
「徳」
「体」
「コミュ
ニケーション」のバランスのとれた子どもをはぐくむことを基本理念としています。本プランは、このうち、
「体」に関する教育のプランです。
本プランで目指す体力向上とは…
<目的>
○運動に進んで取り組もう
とする意欲の向上
学校・家庭・地域・行政が連携・協力して運動習慣の確立を図ることで、
子どもたちの体力向上を目指します
○現在、身に付いている身
体能力のより一層の向上
【さいたま市の子どもたちの体力の現状】平成25年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査(小学校第5学年)より
「運動やスポーツをすることが好き」と回答した児童と実技の総合評価の割合について
37.7
40.0 %
36.5
33.1
35.0
30.0
25.3
25.0
20.8
20.0 14.5
13.2
15.0
9.9
6.3
10.0
2.7
5.0
0.0
A
B
C
D
E
※実技の総合評価
「運動やスポーツをほとんど毎日行う」と回答した児童と実技の総合評価の割合について
40.0 %
Ⅰ 「運動やス
ポーツをする 35.0
群 ことが好き」
34.4 35.0
30.0
25.0
20.0 15.8
9.9
Ⅱ 調査した学年 15.0
群 全体の児童 10.0
5.0
0.0
A
と回答した
児童
37.7
「運動やス
ポーツをほと
Ⅰ んど毎日行
群 う」と回答
25.3
20.8
した児童
12.2
6.3
2.4
B
C
D
Ⅱ
群 調査した学年
全体の児童
E
体力テスト合計点の高い方からABCDEの5段階で評定した体力の総合評価
運動やスポーツに対する意欲や運動習慣の確立が実技の総合評価と、相互に影響するこ
とにより、体力向上につながる。
≪目標≫
身体能力のより一層の向上
≪目標≫
≪目標≫
運動やスポーツに対する意欲の向上
運動習慣の確立
≪主な取組≫
○体育・保健体育の授業の充実
≪目標達成状況を見る指標≫
〈重点1〉新体力アップメニューを活用した授業づくり
★身体能力の向上
○体育的活動の充実
★運動やスポーツに対する意欲の向上
〈重点2〉体力アップキャンペーンの推進
★運動習慣の確立
「なわとびチャレンジ」の内容の充実、通年実施 等
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