Ⅰ.平成 25 年度 事業報告書 1.まえがき この報告書は、平成 25 年度(平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日)の事業実績 である。 2.概 況 「アルカスSASEBO」の管理運営を行う指定管理者として、佐世保市から指定され るとともに、当年度の事業計画に基づき、地域文化の振興と育成、地域文化活動の活性化 を目指し、設立の趣旨に沿った各種事業(自主・共催事業、コンベンション事業、ホール ボランティア事業、友の会事業)を実施した。 3.庶務報告 (1)監査の実施 平成 25 年 5 月 8 日に平成 24 年度決算監査を実施した。 (2)会 議 ① 第 11 回理事会 平成 25 年 5 月 16 日 ・定款第 25 条第 4 項に基づく職務執行状況報告 ・平成 24 年度事業報告及び財務諸表について ・公益法人の事業報告等に係る提出書類について ・定時評議員会の日時及び場所並びに目的である事項について ② 第 9 回評議員会 平成 25 年 5 月 29 日 ・平成 24 年度事業報告及び財務諸表について ・公益法人の事業報告等に係る提出書類について ③ 第 12 回理事会 平成 25 年 10 月 3 日 ・平成 26 年度事業計画について ・評議員会の日時及び場所並びに目的である事項について ④ 第 10 回評議員会 平成 25 年 10 月 11 日 ・平成 26 年度事業計画について ・理事の選任について ⑤ 第 13 回理事会(書面決議) 平成 25 年 11 月 15 日 ・アルカスSASEBO 管理運営に関する年度協定書の一部変更の件 ⑥ 第 14 回理事会 平成 26 年 2 月 7 日 ・定款第 25 条第 4 項に基づく職務執行状況報告 ・平成 26 年度事業計画書(案)及び収支予算書(案)について ・評議員会の日時及び場所並びに目的である事項について ⑦ 第 11 回評議員会 平成 26 年 2 月 18 日 ・平成 26 年度事業計画書(案)及び収支予算書(案)について 4.事業報告(平成 25 年 4 月~平成 26 年 3 月) 平成 25 年度は、アルカス SASEBO の開館 13 年目、また指定管理者として第 2 期の 3 年目の年であ った。平成 24 年度から新しくスタートした「アルカス SASEBO ジュニアオーケストラ」事業は、90 名を超える子どもたちが参加し、10 月には「第 1 回定期演奏会」を開催することができた。 平成 23 年度から取り組んでいるアルカス SASEBO を拠点とする 2 つの演奏団体「新日本フィルハー モニー交響楽団」、アルカスオリジナルの弦楽四重奏団「アルカス・クァルテット」とともに、 「アルカ ス SASEBO ジュニアオーケストラ」を事業の柱とし、佐世保独自の文化事業として発信した。 また、普及事業として、佐世保市出身の中央で活躍する演奏家と「アルカス SASEBO ジュニアオーケ ストラ」講師によるオーケストラがともに一つのステージを創る「アルカス“キラッ都”させぼコンサ ート」をスタートさせ、さらに佐世保にこだわった事業を行った。 自主・共催事業として 45 本を実施。うち鑑賞事業として 24 本、市民参加型事業として 21 本実施し、 延べ 58,013 人の皆様にご来場いただいた。 (1) 自主・共催事業(45 本)について(定款第 4 条第 1 項第 1 号関係) 鑑賞事業(24 本) 自主事業として 12 本、テレビ局や音楽事務所、文化団体との共催事業として 12 本を実施。 市民の皆様からのアンケート結果に応えるべく、3 つのホールの特性を活かしながら幅広いジャンルの 公演を行った。自主事業では、もっともリクエストの多いオーケストラ公演として「新日本フィルハーモ ニー交響楽団」、辻井伸行などを迎えた「オーケストラ・アンサンブル金沢」 、「NHK 交響楽団」のほか、 シニア向けの「パーシー・フェイスオーケストラ」などを実施。共催事業としては、若者に人気の「モン ゴル 800」や「斉藤和義」のほか、佐世保市出身の早霧せいな他が出演した「宝塚 雪組公演」、「佐世保 JAZZ」など多彩な公演を実施した。中ホールでは、「ミッシャ・マイスキー(チェロ)」、「豊嶋泰嗣(ヴ ァイオリン)」、「舘野 泉(ピアノ)」によるリサイタルを実施。「村治佳織(ギター)」は、本人の急病に より公演中止となった。イベントホールでは、恒例の「アルカス映画祭」、 「アルカス新春寄席」やホール をライブハウスに見立てた「アルカスジャズカフェ 高澤 綾クインテット」、「ケルティッククリスマス ルナサライブ」や、親子で楽しめる「アン・サリーライブ」などを行った。 市民参加型事業(21 本) 自主事業として 18 本、新聞社との共催事業 1 本、佐世保市からの受託事業 2 本の計 21 本を実施。 普及事業として、 「アルカス SASEBO ジュニアオーケストラ」の講師を中心とした地元演奏家によるオ ーケストラに、佐世保市出身またはゆかりの演奏家をソリストに迎えた「アルカス“キラッ都”させぼコ ンサート」をスタートしたほか、演奏家が佐世保に 1 週間滞在して、普及、育成活動をしながらコンサー トを創る「アルカス・クァルテット」、お昼間の 1 時間でクラシック音楽をお楽しみいただく「ランチタ イムコンサート」も継続して行った。未就学児とその保護者を対象にしたクラシックコンサートは「0 才 からのクラシック」として、0 才児からを対象とし好評であった。地元演奏家のご協力のもと、気軽に生 の音楽をふれていただく「ロビーコンサート」も引き続き実施した。育成事業の「アルカス SASEBO ジ ュニアオーケストラ」、交流事業の「伝統文化佐世保子ども茶道教室」、「アルカス市民音楽祭」も引き続 き実施した。 佐世保市からの受託事業として交流事業の「子どものための音楽鑑賞体験教室」、育成事業の「させぼ 文化ウィーク」を実施した。 (2)施設の維持管理及び管理運営業務について (定款第 4 条第 1 項第 2 号関係・第 5 条第 1 項第 1 号関係) 芸術文化振興と地域活性化のための施設提供事業及び公益目的事業以外の施設提供事業と 駐車場運営事業を行った。 利用者数 区分 可能日数 稼働日数 稼働率 大ホール 279 171 61.3 178,884 中ホール 282 155 55.0 31,132 イベントホール 285 200 70.2 42,213 大会議室 335 325 97.0 48,628 中会議室 334 325 97.3 14,467 小会議室 332 321 96.7 5,777 特別会議室 324 53 16.4 1,547 控室(応接室) 324 240 74.1 964 和室 327 237 72.5 5,212 茶室 285 28 9.8 299 第1リハーサル室 335 254 75.8 16,029 第2リハーサル室 335 261 77.9 17,894 練習室1 330 313 94.8 5,998 練習室2 330 289 87.6 4,268 練習室3 330 302 91.5 1,813 交流スクエア 331 288 87.0 62,675 ステッププラザ 329 73 22.2 12,696 アルカス広場 329 79 24.0 17,034 合計 (人) 467,530 施設提供事業については、利用者数が 467,530 人、施設利用料及び附属設備使用料収入は 95,926,880 円であった。 駐車場運営事業については、利用台数が33,698台、利用料収入は12,175,200円であった。 (3)コンベンション事業について (定款第 4 条第 1 項第 2 号関係) 地域活性化に寄与するコンベンションについては、平成 26 年 3 月末の開館 13 年間で 149 件、約 29 万 7 千人 の大会参加者を迎え入れることができた。 コンベンション開催の際は、式典・講演会を 2,000 人収容の大ホールで実施し、分科会を中ホール・会議室で 行い、懇親会・展示会などはイベントホールを平土間(フラット)にして行うなどアルカス SASEBO の施設特性 を最大限活かした利用方法を提案している。 〔平成 25 年度 コンベンション実績〕平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日 大 会 名 開 催 日 ライオンズクラブ国際協会 337-C 地区 参加 使 用 施 設 延人数 大ホール・会議室・リハーサル室・ 1,360 人 4月7日 その他 第 59 回年次大会 第 16 回長崎県合唱フェスティバル 7 月 13 日 大ホール・リハーサル室 780 人 第 68 回九州合唱コンクール長崎県予選 第 58 回九州吹奏楽コンクール予選 大ホール・イベントホール 7 月 21 日 2,750 人 長崎県吹奏楽コンクール ・会議室・リハーサル室・その他 第 37 回全国高等学校総合文化祭 大ホール・中ホール・ 吹奏楽部門大会/合唱部門大会 8 月 1・2・4 日 (2013 長崎しおかぜ総文祭) 第 35 回佐世保市民芸術祭 14,970 人 イベントホール・ 会議室・リハーサル室・その他 10 月 6 日 全国過疎問題シンポジウム 大ホール・会議室・その他 3,000 人 大ホール・イベントホール 10 月 10 日 2013in ながさき 870 人 ・会議室・その他 大ホール・会議室・リハーサル室・ 第 9 回長崎県高等学校総合文化祭 11 月 1 日 1,300 人 その他 第 48 回長崎県老人クラブ大会 11 月 15 日 大ホール・会議室 平成 25 年室内環境学会学術大会 12 月 5・6 日 イベント・会議室 第 5570 回 QC サークル全国大会 平成 26 年 (小集団改善活動)―長崎― 2 月 6・7 日 1,350 人 780 人 大ホール・中ホール・ 1,200 人 イベントホール・ 会議室・リハーサル室 計 10 件 28, 28,360 人 (4)ホールボランティア事業について (定款第 4 条第1項第 3 号関係) 平成 12 年 10 月、アルカス SASEBO の自主事業を支援する市民参加型のホールボランテ ィア制度を設け、手当は提供しないものとして募集を行い、活動をスタートし、自ら愛称 をサーブ(SAV:佐世保・アルカス・ボランティアの略)と名づけ、主にチケットのもぎり や、プログラム配付、客席の案内などの公演運営に関わる活動を行っている。 また、財団職員による「事業説明会」を定期的に実施し、公演情報の取得、ポスターや チラシを配布するなど、広報活動にも取り組んでいる。 ボランティアの自主的な活動と、コミュニケーション作りの場として「SAV 通信」をボ ランティア編集員の手により年 4 回発行しているほか、ボランティア同士が交流する場と して「アミーチの会」も随時実施し、より良い活動になるよう取り組んでいる。 なお、平成 23 年度から実施し、財団主催のコンサートチケット購入の際使用出来る補助 券(500 円)の提供については、ボランティア設立当初の手当ては提供しないという考えに 戻り、平成 25 年度で補助券の提供を終了した。より高い接遇・接客を目指す研修の実施に 重きを置くこととする。 平成 26 年 3 月 31 日現在の登録人数 60 人 自主共催事業への参加 延べ活動数 41 回 延べ参加人数 543 人 自主共催事業以外の研修等への参加 延べ人数 16 本 242 人が参加 (5)友の会事業について (定款第 5 条第 1 項第 2 号関係) アルカス SASEBO の自主文化事業を支える友の会組織として開館前からスタートしたアル カスクラブ。個人会員はホワイト会員、オレンジ会員と、オレンジ会員を継続し移行する ゴールド会員の 3 つに、法人会員を加えた 4 つの会員制度を用意している。 平成 21 年度より開始した、会員向けの講演会「文化茶話」は、平成 25 年度より自主事 業に関連した内容で会員以外にも対象を広げて実施。本公演への興味や理解が高まる機会 となるよう曲目解説や聴きどころなどを話していただいた。毎年恒例の会員限定バスツア ーでは、平成 26 年 1 月に福岡市博物館「光の讃歌 印象派展」を訪ねた。また、バスツア ーでは初の試みとして平成 25 年 5 月に「第 15 回記念別府アルゲリッチ音楽祭」鑑賞宿泊 バスツアーを実施した。その他、平成 25 年 7 月の新日本フィル公演前の公開リハーサルへ の招待も行うなど、文化を深く楽しむアルカスクラブとして事業を推進した。 10 周年記念に導入したポイント制度は、平成 25 年度でポイント付与を終了。ポイント利 用は平成 26 年度までとする。 平成 26 年 3 月 31 日現在会員数 2,884 人 ゴールド会員 1,309 人 / オレンジ会員 550 人 ホワイト会員 1,009 人 / 法人会員 16 法人
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