慢性骨髄性白血病の微少残存白血病病変 (MRD)解析に二つの強い味方!! ERM○R -AD623 IRMM ⇒ ReCCS から入手可!! ERM-AD623 は、白血病に用いられる代表的なコントロール遺伝子(BCR, ABL, GUSB)に対する BCR-ABL b3a2 転写物のコピー数比率を測定するために、定量 RT-PCR (qPCR)法のキャリブレーション に使用することを目的とした製品です。 pIRMM0099 plasmid には、BCR, ABL1, GUSB, BCR-ABL1 遺伝子がそれぞれ 1 コピーずつ組み込まれて おり、また、各バイアルのコピー数はデジタル PCR 法により正確な認証値、不確かさが決められているた 1) 1) め表 、より正確な標準曲線を得ることができます。図 表 1) プラスミド溶液セット コピー数によるプラスミド濃度 a) 認証値 [cp/µL] ○ ERM R -AD623a 6 0.11x10 6 5 0.11x10 5 4 0.10x10 4 3 0.09x10 3 1.04x10 c) 2 0.10x10 2 10.0b) 1.5 1.08x10 c) ○ ERM R -AD623b 1.08x10 c) ○ ERM R -AD623c 1.03x10 c) ○ ERM R -AD623d 1.02x10 c) ○ ERM R -AD623e 不確かさ d)[cp/µL] ○ ERM R -AD623f a) コピー数によるプラスミド濃度は、デジタル PCR を用いて正確に決定されています。 b) 三研究施設で取られた 17 の単独測定結果の非荷重平均値で、その認証値と不確かさは国際単位系(SI)にトレーサブ ルです。 c) 三研究施設で取られた 18 の単独測定結果の非荷重平均値で、その認証値と不確かさは国際単位系(SI)にトレーサブ ルです。 d) この認証値は、2009 年の ISO「測定の不確かさの表現に関する指針」(GUM, 1995)、ISO/IEC 指針 98-3 に従い包 含係数 k=2 に相当する約 95%の信頼水準で推定される拡張不確かさです。 40 y = -3.3106x + 39.134 R² = 0.9998 35 Ct 30 25 20 15 10 0 2 4 6 8 Log Copies 図1)ERM623 を用いた標準曲線 Duplex Digital PCR による MRD 解析 【研究検査】 ReCCS では、Digital PCR を用いた MRD 解析を開発しました。本項目は、Digital PCR 法を用いて 慢性骨髄性白血病の major BCR-ABL1 融合遺伝子の発現量を測定します。BCR-ABL1 融合遺伝子と内部標 1)2) 準遺伝子 GUSB の発現量を同時に測定し図 、それぞれの copy 数から BCR-ABL1 /GUSB 比(%)を算出 します。Digital PCR による測定には、 もはや標準曲線を必要とせず、 また、 しばしば問題となる定量 RT-PCR (qPCR)法の濃度による bias は認められません。従って、高精度な測定結果が得られ、正確な治療効果の モニタリングが可能となります。 また、International Scale (IS)が 0.1%以下の場合、分子遺伝学的寛解(MMR)に達成したことを示しま すが、さらに 0.1%以下の正確な微少残存白血病病変の検出も可能となりました。 Digital PCR 法は、対象サンプルを 1 ウェル当たり 1 分子になるように多くのウェルに分配して、個々に PCR を行い各ウェルでの増幅の有無を検出します。そして、ポアソンモデルにより複数コピーの分配を補 3) 正して図 、シグナルのあるウェル数をターゲットのコピー数として直接的に算出する方法です。 1.40E+06 1.29E+06 1.20E+06 Copies/µl 1.00E+06 7.56E+05 8.00E+05 6.00E+05 4.00E+05 2.00E+05 0.00E+00 FAM VIC 図 1)Cell line K562 の BCR-ABL1、GUSB 遺伝子の発現量 図 2)Digital PCR Chip 上の蛍光シグナル %陽性反応 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 平均コピー数/ウェル 図 3)ポアソン分布 お問合せ先:一般社団法人 検査医学標準物質機構 新江田基準測定施設 〒225-0012 神奈川県横浜市青葉区あざみ野南 1 丁目 3-3 【技術 内容】TEL:045-507-6916 FAX:045-507-7197 オミックスレファレンスラボラトリー
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