エレベーター保守点検管理業務仕様書 県立長野図書館のエレベーター保守点検管理業務については、この仕様書に規定する。なお、 この仕様書に定めのない事項については、エレベーター保守点検管理業務概要によるものとす る。 1 業務名 県立長野図書館エレベーター保守点検管理業務委託 2 対象物 交流式エレベーター 2 基(1 号機 利用者用、2 号機 業務用) 3 契約期間 平成 27 年4月 1 日から平成 28 年3月 31 日まで 4 目 的 エレベーターの機能安全を維持し、故障や不具合を未然に防止する。 5 全般的事項 (1) 受託者(以下「乙」という。 )は、保守点検管理の実施に当たっては、事前に甲の承認 を受けるものとする。 (2) 乙は、保守点検管理を実施した場合は、報告書を作成し甲に提出すること。 (3) 技術者は、保守点検管理を実施する場合は、各階の乗り場に保守点検作業中の表示を 行い、図書館利用者及び職員に支障のないようにしなければならない。 (4) 技術者は、事故及び建物・器物の損傷の防止に努めなければならない。 6 保守点検管理の内容 (1) 保守点検調整 エレベーターの特性、性能基準、安全基準並びに労務上の安全基準に基づき、技術者 による点検調整を、原則として下記によって別紙1保守点検調整の基準のとおり行い、性 能又は安全基準の規定に適合しない事項がある場合には、必要な指導又は助言を行うもの とする。 ア 月次保守点検調整は毎月1回行う。 イ 総合保守点検調整を年 1 回行う。 ウ 臨時保守点検調整は必要に応じて行う。 (2) 整備 装置の稼動状況に適合した整備を年 1 回以上行うこととし、年度当初に年間作業計画 書を提出するものとする。 また、整備を実施した場合は、報告書を提出すること。 (3) 不具合対策 前 2 項で不具合が認められた場合は適切な処置を行う。 (4) 法定検査に準ずる検査 建築基準法に基づく法定検査に準ずる検査を年 1 回実施する。 (5) 故障・非常時対策 技術員が 24 時間出動する体制かつ速やかに必要な部品類を供給する体制をとり、装 ア 置及び不時の故障や事故に対し、最善の手段で対処すること。 イ 受託者は、出動体制・部品供給体制を約す書面を事前に委託者に提出し承認を受ける。 ウ 図書館からの連絡後原則 1 時間以内に現地に到着し、対処作業を行うものとする。 ただし、乗客閉じ込め故障の場合は 30 分以内に到着するものとする。 (6) 消耗部品 カーボンコンタクト、フィンガー、カーボンブラシ、ヒューズ類、リード線、ラン プ類、補充用油脂類、ウエスを提供する。 (7) 修理又は取替 修理又は取替は本業務委託内に含まない。修理取替が必要と認めたときは、説明書 あるいは報告書と見積書を速やかに提出する。 7 個別事項 1 号機エレベーターについては、次の事項を追加して行うものとする。 (1) エレベーター遠隔監視を原則インターフェースを使用して、受託者が館外で遠隔監視 を行える体制及びシステムを確立するものとし、これに要する一切の費用は受託者の負 担とする。 (2) エレベーター遠隔監視システムが有する機能は、別紙2遠隔監視(作業)保守点検基準2 (保守点検項目)の項目を満たすものとする。 (3) エレベーターシステムの遠隔監視を行い、異常が見受けられたときには、迅速に図書 館に連絡を行うとともに、出動等必要な対応をとるものとする。 なお、異常の内容によっては、必要に応じ遠隔操作による迅速な障害対応を行うもの とする。 8 従事技術者への教育等 受託者は、従事する技術者に保守点検技能並びに安全教育を施す。委託者からそれを証す る資格証や記録等の提出要求があった場合は速やかに提出する。 9 その他 契約後の本仕様書の解釈は当館によるものとする。 別紙 1 保守点検調整の基準 番 号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 区 分 機 械 室 か ご 乗 場 昇 降 路 ・ ピ ッ ト 付 加 仕 様 月次点検 作業項目 1号機 (利用者用) ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2号機 (業務用) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 地震時管制運転装置 ○ ○ 停電時管制運転装置 ○ × 遠隔監視(作業) ※ 1 ○ × ※2 年 1 回 ※2 年 1 回 機械室環境状況 受電盤・制御盤・信号盤 電動機・巻上機 ブレーキ 乗場選択機 調速機 かごの運転状況 外部への連絡装置 停電灯装置 かご内装・照明・ファン かご操作盤・表示ランプ かごの戸・敷居 戸閉め安全装置 かご上環境状況 戸の開閉装置 ガイドシュー・ローラ 給油器(オイラー) かご着床状況 戸の開閉状況 乗場の戸・敷居 ドアインターロックスイッチ 乗場ボタン・表示ランプ 昇降路・ピット内環境状況 主・調速機ロープ ガイドレール つり合おもり リミットスイッチ 非常止装置 移動ケーブル 緩衝器 各テンションプーリ 臨時点検 必要の都度 必要の都度 必要の都度 必要の都度 必要の都度 総合保守点検(上記1~34 のほか仕 35 様書6(2)整備及び同6(4)法定検査 ― に準ずる検査を実施する。 ) (注)1 遠隔監視(作業)の保守点検は、別紙2 遠隔監視(作業)保守点検基準のとおり。 2 総合点検は、年 1 回実施するものとする。 別紙2 遠隔監視(作業)保守点検基準 1 目 的 エレベーターの機能安全を維持し、故障や不具合の発生を未然に防止する。 2 保守点検内容 (1) エレベーター監視装置により 24 時間 365 日監視する。 (2) 故障・異常の監視 故 障 や 異 常 の 受 信 1 閉じ込め故障 2 ドア閉じ後起動不能故障 3 安全装置作動 4 通信・電源の異常 5 ドアの開閉故障 6 最寄階への緊急停止 7 性能・機能の異常の前兆 8 かご内からの通報 (3) エレベーター閉じ込め故障時、利用者を救出するため遠隔で操作可能の場合は、最 寄の階までエレベーターを操作運転するものとする。 ただし、安全状態を確認し救出運転が可能の場合に限る。 3 そ の 他 受託者は従事する技術者に、保守点検技能並びに安全教育を施すものとする。委託者から それを証する資格証や記録等の提出要求があった場合は速やかに提出するものとする。
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