3月 2015 【3月まとめ】 年明けからのみかんやいちごの堅調な価格もあって前年比で入荷増・ 価格高となった1月を経て2月に入っても果実の販売は順調であった。 かんきつ類全般に酸抜けの悪さから増量ペースは鈍く、特に12月の寒 波で果皮障害が発生した伊予柑は着色も進まず市場出荷量は少な かった当初計画をさらに下回ることとなった。いちご類も低温や日照 不足で生育が停滞気味であったが、各地ともに山谷の無い入荷で価格 面でも安定した販売が続いた。 3月主要品目単価見通し (状況は2015年2月20日現在) 3月市 況 推 移 2月 品 目 中旬 ♯ 418 月平均 前年対比 下 旬 予想単価 480 436 △♯ 457 110% 3月市 況 推 移 2月 月平均 前年対比 下旬単価 上 旬 中旬 下 旬 予想単価 み か ん 類 普 通 みかん (前年価格) か んきつ 類 甘 夏 柑 (前年価格) 伊 予 柑 (前年価格) 八 朔 (前年価格) 不 知 火 (前年価格) 清 見 (前年価格) り ん ご 類 ジョナゴールド (前年価格) ふ じ (前年価格) 王 林 (前年価格) い ち ご 類 とち おとめ (前年価格) あ ま お う (前年価格) さが ほ の か (前年価格) 紅 ほ っ ぺ (前年価格) メ ロ ン 類 アールスメロン (前年価格) 西 瓜 類 西 瓜 (前年価格) こだま 西 瓜 (前年価格) その 他 果 実 キ ー ウ ィ (前年価格) 260 266 ○♯ 282 ○♯ 311 ○♯ 343 320 301 210 186 225 161 170 162 390 363 230 241 ♯ 181 ○♯ 188 ♯ 151 △♯ 344 ○♯ 262 ♯ 166 ♯ 176 ♯ 145 ♯ 306 ♯ 246 △♯ 155 ♯ 173 ○♯ 151 ♯ 317 ♯ 240 200 165 240 182 180 149 360 321 265 248 335 373 300 302 300 273 ♯ 366 ♯ 313 ♯ 271 ♯ 372 ♯ 299 ♯ 270 ♯ 378 ○♯ 295 ○♯ 288 335 372 320 302 310 277 1,240 1,088 1,620 1,323 1,350 1,216 1,350 1,148 △♯ 981 △♯ 1,158 △♯ 1,039 △♯ 1,043 ♯ 954 ♯ 1,122 ♯ 981 ♯ 1,028 △♯ 859 △♯ 989 △♯ 912 △♯ 976 1,000 930 1,300 1,079 1,150 974 1,100 1,015 1,460 1,612 △♯ 1,338 △♯ 1,259 ○♯ 1,208 1,400 1,266 290 278 800 788 ♯ 256 △♯ 672 ○♯ 277 △♯ 569 ♯ 257 △♯ 542 300 263 580 564 103% 430 400 ♯ 415 ♯ 419 ○♯ 439 440 423 104% 部 署 名 果実第1事業部 果実第2事業部 果実第3事業部 果実第4事業部 0 0 0 0 3 3 3 3 - 電 話 5 4 9 5 4 9 5 4 9 5 4 9 番 号 2 - 2 2 - 2 2 - 2 2 - 2 0 0 0 0 5 6 8 9 本資料の無断転載はご遠慮下さい。 記載内容の文責は営業本部営業情報管理課(電話番号:03-5492-2041) ○強い ○#強保合 #保合 △#弱保合 △弱い 単位:円/g ※価格は東京青果扱い/等階級込み (消費税込み) 果 実 総 体 下旬単価 上 旬 500 ♯ 437 ( 前 年 価 格 ) 442 3月は不知火やせとか・清見などの露地物の中晩柑やいちご 類に加 え、ハウスびわやマンゴー・西瓜などの春商材も出回り開始となって、 下旬にはおうとうも始まってくる。引き続き米国産かんきつの出回り量 は少ない可能性が高いことから国産かんきつへの関心は強く、果実全 体では入荷量は前年並みからやや減、価格は高めを見込む。 みかん類情報 静岡産の「青島」 「寿太郎」の特選品中心に、徳島・香川の 貯蔵物が出回る。全国的には前年の気象災害が影響して入 販 売 荷は前年を下回ると予想されるが、晩生品種はいずれも味の 見通し 仕上がり良く、価格は 2 月に引き続き前年を上回ると予想し ている。 主産県 銘柄及び産地 【三ヶ日】3 月 3 日で 10㎏箱で出荷されるレギュ ラー品は終了し、3 月10 日から 『誉』 (青島 5㎏箱) となる。2 L ・L中心に 4 月10 日まで日量 2,000 ケース前後を予想している。量的には前年並の見 込みである。 106% 121% 132% 121% 112% 三ヶ日町 【とぴあ浜 松(細江)】レギュラー品は 2 月いっ 静岡 ぱい。3 月には「寿太郎」のみの出荷になる。1 南駿 日おきに日量 1,000 ケース程度 (10㎏箱)の見 (57%) (西浦) 込み。中心はM・Lサイズ。『本貯蔵』(青島 10 k 4部 ほか g箱)は一回程度計画しているが、かなり少ない。 【南駿】 「寿太郎」は 65%ペースの出荷となって いる。レギュラーは 3 月 1 週目まで。その 後『プ レミアム』が一回 10 日頃。長期貯蔵の 『冷風貯蔵』 が 3 ~ 4 回。例年より 7 日早く切り上がるが、飛 び飛びの販売になる見込み。 107% 90% 106% 112% 108% 120% 118% 108% 主産地の生育及び出荷・入荷情報 徳島市 徳島 (19%) 東とくしま 3部 ほか 「大津」は既に終了し、 「縄手」が 2 月いっぱい。2 月 25 日から「十万」が始まり、3 月中旬頃まで。本 年産については 85%作と裏年傾向、生育期の大雨 などの影響で出荷量は前年を下回る可能性も。LM 中心と小玉傾向で、週 3 回日量 1,000 ケースの見 込み。 『本貯蔵みかん』となる。ピークは 3 月 10 日頃で、 香川 香川県 トータルの生産計画は前年の 120%と多い見込み。 中心は「青島」でその他「大津」「川原」と表示して (9%) 農協 いる。さらに 4 つ目として『本 貯 蔵 』もある。4 月 3 部 (高松西) 10 日過ぎまで連日の販売予定である。中心サイズは Mで、それ程大玉の年ではない。 111% 114% 0 5 0 5 ★主産県の欄に取り扱い事業部名を記載してあります。 果実展望 P1 3月 2015 かんきつ類情報 不知火情報 作柄不良や着色・酸抜けの遅れもあってかんきつ類全般に 入荷は少なめの状況が続いている。特に伊予柑は果皮障害 による生産減で市場出荷量は当初見込みよりさらに少なく なっている。3 月になれば露地のデコポンやせとかの出回 りが本格化、さらに愛媛産の清見なども始まってアイテム的 には充実して前年に近い数量まで回復してくるだろう。出回 販 売 り増から 2 月下旬以降荷動き停滞の懸念もあるが、この先も 見通し しばらくは輸入かんきつの少ない状況が見込まれることもあ り、国産かんきつへの関心は例年以上に高い。顧客からの問 い合わせも多く、 販売苦戦した前年を上回る価格で推移しよ う。 (米西海岸の港湾施設の労使交渉は 2 月 20 日の時点 で暫定合意に達したとされるが、物流が正常化するには数ヶ 月を要すと思われる。) ◎甘夏柑 主産県 銘柄及び産地 主産県 銘柄及び産地 【あまくさ】3 月中旬から始まり、4 月いっぱい。 生産計画は前年並。3 月は週 3 回日量 3 t。 熊本 熊本 (46%) 果実連 4部 えひめ 中央 愛媛 西宇和 (39%) (三崎・ 3部 スマル) ほか 2 月中旬より徐々に出回り量は増加。西宇和はす でに露地物が出ているが、3 月になればえひめ 中央からも露地物の出荷が始まることで、3 月 中旬にかけて潤沢な出回りとなろう。気温の低い 日はあったが霜害などはほとんど無く、懸念され ていた果皮障害などは少ない。糖度は高く味は濃 いが、その分酸も高い為に例年よりも 1 週間程度 出荷ペースを遅らせている。玉肥大は良く、中心サ イズは 20 玉。 鹿児島 鹿児島 「紅あまなつ」の計画は前年の 110%。週 2 ~ 3 (22%) いずみ 車、日量 500 ケース。 4部 佐賀 (7%) 3部 ◎伊予柑 鹿児島 (1%) 4部 主産県 銘柄及び産地 愛媛 えひめ (99%) 中央 3部 西宇和 主産地の生育及び出荷・入荷情報 当初は前年比 90%の生産予想であったが、12 月の寒波による果皮障害で大幅に下方修正され ている。色回りもあまり良くない。3 月になれば 園地限定の『弥生紅』が始まるが、こちらも数量 的には少ない。3 月いっぱいの出荷計画となっ ているが、早めに切り上がる可能性もある。中心 サイズは L・2L。 ◎八朔 主産県 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 【紀の里】2 月は前年を上回る出荷となっており、 紀の里 3 月についても前年を上回ると予想している。3 和歌山 ありだ 月 20 日まで「普通はっさく」で、以降は「紅はっ さく」となろう。2 月に続いて週 2 回(火・土) (69%) 紀南 でいずれも 600 ~ 700 ケースの見込み。3 月 4部 ほか 20 日以降はやや少なくなる。前年より僅かに大 玉傾向となっている。 広島 3 月についても 2 月と同様に週 2 回日量 300 三原 ~ 500 ケース。現状収穫は終わっており生産量 (20%) (せとだ) は前年の 90%となっている。 3部 ◎せとか 主産県 銘柄及び産地 愛媛 えひめ (95%) 中央 3部 ほか 主産地の生育及び出荷・入荷情報 2 月末よりえひめ中央の露地物が始まり、出回り 量は増加。2 月の施設物は高酸で下等級の発生 が多かったが、露地物は酸抜けが進み、糖度も高 く食味は非常に充実している。ほぼ前年並みの生 産計画となっているが、糖度を高める為にギリギ リまで樹上につけておくので鳥 害により若干下 方修正される可能性もある。玉肥大はほぼ前年並 で 2L 中心。施設物は 3㎏箱、露地物は 5㎏バラ 詰めでの出荷となる。 主産地の生育及び出荷・入荷情報 2 月半ばより露地物の出荷が始まっている。しば らくは無 加温物との 併 売だが、下旬には完 全に 露地物になろう。生産計画量はほぼ前年並だが、 作業遅れや酸の低下も遅れており、3 月につい ても前年の 80 ~ 90%の見込み。。無 加温物ま では 3L・2L サイズ中心だったが、露地になれば 2L(20 玉 )> L(18 玉 )サイズ中 心となる。例 年よりは玉肥大良好。 主産地の生育及び出荷・入荷情報 【あしきた】生 産量は前年並を予想しているが、 風害による正品率の低下が懸念されており、出荷 あしきた も前年を下回る可能性がある。現 状は収穫が終 熊本 田の浦 わったところで、貯蔵にとりかかっている。現状は (50%) 週 2 回日量 1,000 ケースで、3 月も当面同じペー 柑橘 4部 ス、3 月末頃から増えて 4 月ピークの見込み。 ほか 熊本県・愛媛県ともに露地物の入荷が本格化してシーズン 最大のピークを迎える。玉肥大は良く中心は 20 玉だが、大玉 傾向だった前年よりは出回り量が少なくなるだろう。高酸で 販 売 デコポン合格率が例年より低くなっており、露地物の出荷開 見通し 始を 1 週間程度遅らせた産地もある。しかし、糖度はのって おり食味レベルは高い。 デコポン基準に満たない物が多くな る見込みからデコポンの引き合いは堅調。 唐津 3 月はハウスから無 加温への切り替え。2 月に 抑え気味の出荷となったことから前年を上回る と予想している。3 月いっぱいは無加温。露地は ポリ個包装して 4 月から始まる。 鹿児島 2 月下旬は無加温、3 月になれば露地物となる。 量的には前年並。週 3 回、日量 500 ケース。2L いずみ (20 玉)中心。 清見情報 和歌山県産に続いて 3 月月初から愛媛県産の入荷が始まる。 着果量は前年よりも多くなっているが、若干小玉傾向も見ら 販 売 れることから出荷量としては前年をやや上回る程度。本格的 見通し に増えてくるのは 3 月下旬以降で、4 月いっぱいは潤沢。食 味の良さに加えて輸入かんきつ(米国産ネーブルなど)が少 ないことも販売を後押しし、前年を上回る価格推移となろう。 主産県 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 愛媛 西宇和 (64%) ほか 3部 着果量は前年を上回っているが、小玉傾向となっ ていることで出荷量としては前年並となりそう。 前年は L・2L サイズ中心で大玉が多かった。本年 も中心サイズは L だが、M と 2L サイズがほぼ 同量。夏場の天候不良はあったが、9 月以降は日 照も多かったので糖度高く食味は充実している。 販売開始は 3 月 2 日で、ピークは 4 月上~中旬、 4 月いっぱいは潤沢。5 月には冷蔵貯蔵品が出 荷される。 和歌山 紀の里 (20%) ありだ ほか 4部 2 月中旬より販売開始となっている。作柄として は平年作だが、肥大も良く生産予想量は前年を上 回る見込み。3 月上~中旬が出荷のピーク。 佐賀 (5%) 3部 果実展望 P2 唐津 3 月下旬から出荷開始となり、5 月連休まで。ハ ウス主体の出荷。露地は 4 月中~下旬の出荷。全 体のピークは 4 月で、生産量については前年並。 3月 2015 ◎河内晩柑 主産県 銘柄及び産地 りんご類情報 主産地の生育及び出荷・入荷情報 【 マルエ ム 】3 月 5 日 売りから 始 まる。生 産 量 愛媛 えひめ南 は前年並かやや多い見込みで、週 2 ~ 3 回日量 1000 ケース(7.5 kg)。最大のピークは 4 月 (72%)(マルエム) 下旬から 5 月と予想される。現在収穫が始まった 3部 ほか ところで、寒波の被害は積雪もないことから品質 CA物への切り替わり時期を迎えるが、貯蔵量は前年の 110 ~ 120%と前年を上回っている。また北米から東南アジア向 販 売 けのりんごが少なく、産地からの輸出は増えていることもあ 見通し り、産地の価格がしっかりする傾向にあると予想される。C A貯蔵で原価も上がって価格は高かった前年に近い水準ま で高まってくると予想される。 も心配ない。 【あまくさ】 「ジューシー」は 3 月 14 日頃から始 まり 5 月連休明けまで。1 月の寒波で大玉が落 熊本 本渡五和 果した。前年はLM中心だが今 年はM中心。週 2 (5%) あまくさ 回(月・木)で日量 500 ケース(7.5㎏)の見込 4部 ほか み。 「パール柑」は 2 月でほぼ終了し、3 月は上 旬 3 回日量 300 ケース (10㎏)、3 L中心。 ◎その他柑橘 品種名 たんかん 県名 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 【種子屋 久】現 状収穫は終わってい るが、前年 の 台風の直 撃と収穫 前の ヒヨドリの 被 害 で 生 産 量 は 前 年 の 65%と不作である。2月末から4回 程度MS中心に日量500ケース (10 kg)前後の出荷で、3月10日過ぎ 種子屋久 に切り上がると予想している。 鹿児島 南さつま 【南さつま】当初は前年比やや 減の ほか 300tを計画したが、 現状は270t と90%程度とやや少なめの見込み。 3月20日まで週3回日量200ケー ス(5kg箱)の計画である。2月ま ではハウスで2L中心となったが、3 月に入り露地でL中心のMとなろう。 タロッコ 日向夏 愛媛 2 月 26 日売りから始まった。ピーク は 3 月中旬から 4 月上旬まで。生 産 西宇和 量は 20 t程度でほぼ 前年並の見込 (真穴) み。2 kg箱× 4 の 8 kg段ボール で出荷。サイズはM中心のL。当面週 2 回日量 20 ケースの見込み。 宮崎 綾町 ハウスは 現 状ピークとなっているが 3 月中 旬 ~下旬ま で。露 地 は 3 月 2 日解禁で 3 月は早生 系。在 来 系は 4 月になってから。生 産量は前年並。月 木土の週 3 回の計画である。 麗紅 佐賀 唐津 「はまさき」は全量ハウス(加温・無 加温)で 3 月いっぱいの販 売。出荷 のピークは 3 月上旬。出 荷は前年よ り 7 日早く 2 月初めから始まったが、 3 月も前年を上回ると予想している。 3 kgと 2.5 kg化粧箱で、12・15 玉が中心。その 他 バラでも対応 可能 である。 ネーブル オレンジ 広島 瀬戸田 3 月中旬まで週 2 回の計画である。 L(10 kg 48 玉)中心で次ぎに 2 LとMが同じ位。 レモン 広島 瀬戸田 週 2 回 日 量 200 ~ 300 ケースの 見込 み。はっさくと同じ販 売で出荷。 露地も低農薬である。 ◎ふじ 主産県 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 【つがる弘前】2 月末にCA物に切り替わる。CA 物は前年の 120%と前年を上回っている。3 月 つがる の出 荷 量は前 年 の 110 %、連日で 40 玉中心 の 36 玉。 青森 弘前 【 津 軽 みらい】 CA物 は平 賀は 3 月中 旬から。 (100%) 津軽 貯蔵量は前年の 110%、3 月についても前年の 1部 みらい 110%程度と予想される。中心は 36 玉の見込み。 ほか 【高木商店】CA 物は 2 月 19 日から始まった。貯 蔵量は前年並で、競売用として 40・36 玉中心に 日量 150 ケース程度の入荷。 ◎ジョナゴールド 主産県 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 つがる 弘前 【つがる弘前】現状すでにCA物となっている。貯 青森 蔵量は前年の 110%。3 月の出荷量は 32 玉中 津軽 心に前年並の見込み。 (100%) みらい 【高木商店】貯蔵量は前年並で、競売用として隔 1部 相馬村 日で 40 ケース程の入荷。 ほか ◎王林 主産県 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 つがる 弘前 【つがる弘前】CA物が始まってきたが、貯蔵量 青森 は前年の 95%、36 玉中心の見込み。 津軽 【津軽みらい】現状はCA物となっている。貯蔵量 (100%) みらい は前年の 120%と多めだが 3 月はそれ程多くな 1部 相馬村 い見込み。36 玉中心。 ほか 果実展望 P3 3月 2015 いちご類情報 ◎その他いちご 2 月になって各産地 2 番果の出荷が本格化したが、低温や 日照不足などもあって数量は伸び悩んだ。若干品薄感が漂 う場面もあり、需給バランスがとれていたことで 2 月中旬に かけても堅調な価格での販売であった。今後は 2 番果から 販 売 3 番果への切り替えとなるが、生育にバラつきも見られるこ 見通し とからしばらくはダラダラとした流れとなろう。増えてくるの は 3 月中旬からとなるが、前年の九州産のような大幅増とは ならないだろう。 出回り量は増えるが、 量販店などの売り場も 拡大し荷動きは活発化。 品種名 県名 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 ひのしずく 生育は問題なく着果量は確保されてい るが、天候不良の為に着色が進まず、出 荷量は伸び悩んでいる。現状は 2 番果 鹿本 が 6 割 程 出 荷 されて終 盤となってお 玉名 り、3 番果の出荷も始まった。2 番と 熊本 球磨地域 3 番は連続しており出荷は順調に増え ほか ていくが、大きな山にはならないだろ う。3 月中~下旬にかけてがピークと なろう。ほぼ前年並の出荷量を見込む。 ◎とちおとめ 主産県 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 2 月下旬には 2 番果の終盤となっており、徐々に 栃木 かみつが 減少。しばらくはダラダラ出荷が続き、3 番果が 本格的に増えてくるのは 3 月中旬から。花数は平 (82%) はが野 年よりも多い傾向にあるが、不受精果の発生も多 ほか 2部 い。2 月いっぱいは小玉中心だが、3 月になれ ば大玉比率が高まろう。 現状は 2 番果が終盤となり、3 番果が出始めた ところ。天候 の影 響もあって 2 番と 3 番 の間が 茨城 北つくば 思っていたよりも空いており、出荷量としては谷 (9%) 茨城旭村 間に入っている。3 月上旬から 3 番果の出荷も 本格化し、2 週目になれば量もまとまってこよう。 2部 ほか 日増しに気温も高くなってくるので着色や品質管 理を徹底していく。 ◎あまおう 主産県 銘柄及び産地 福岡大城 福岡 ふくおか (100%) 八女 1部 南筑後 ほか 佐賀 (88%) 2部 唐津 ほか 2 月下旬時点では 2 番果の終盤で平パック中心 となっている。3 番 果との切り替えで 3 月第 1 週目は減りこむが、第 2 週目からは再び増えてこ よう。 やよいひめ 群馬 日々出荷数量は増加してきている。他の品 種と比べて作型は遅めであり、2 月下旬 の時点では 2 番果の出荷がピークに向か 多野藤岡 うところ。前年の 3 月は豪雪によりハウス 邑楽館林 が倒壊する被害もあって大幅な生産減と なったが、本年はこれまでのところ順調な ほか 生育で潤沢な入荷が見込まれている。「や よいひめ」はその名の通り、3 月からの 暖候期に強く本領発揮の時期を迎える。 アールスメロンは本格需要期を迎え、引き続き価格はしっかりしよ う。着果時期の低温が影響して小玉の比率高まると予想され全国的 販 売 に出回りは少なく、静岡産が価格を引っ張る展開が予想される。熊 見通し 本産アンデスメロンは抑制物の終盤となるが、業務筋だけでなく春 商材として量販店などからの引き合いも出てきて価格は堅調推移。 ◎アールスメロン 主産県 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 2 番 果 のピークを過ぎ、早い地区からは 3 番 果 の出荷も始まっている。増えてくるのは 3 月ひな 祭りを過ぎた頃からで、下旬にピークとなろうが、 生育のバラつきや果房が弱いことから大きく数 量が増えることは無い。すでに 4 番 果 の出蕾も 見えている。 ◎紅ほっぺ 主産県 銘柄及び産地 長崎 メロン類情報 主産地の生育及び出荷・入荷情報 ◎さがほのか 主産県 銘柄及び産地 さちのか 出荷量は増加傾向にあるが、生育のバラ つきが大きいので増加ペースは緩やか。 現状は 2L・L サイズ中心となっているが、 島原雲仙 3 月になれば大玉も増えてくるだろう。3 月下旬からがシーズン最大の出荷ピーク となるが、作付の減少などもあって出荷量 としては前年並からやや減となる見込み。 主産地の生育及び出荷・入荷情報 曇天と冷え込 みにより 2 番 果 の着色進まず、出 静岡 遠州夢咲 荷量も予想より少なかった。現状は 2 番果のピー クになってきているが、地域差もあって大幅な増 (95%) 伊豆の国 加にはなっていない。3 番果も続いているが、曇 1部 ほか 天で生育遅れが見られる。しばらくはダラダラ出 荷が続きそう。 静岡 クラウン支所 (50%)メロックス静南 4部 ほか 主産地の生育及び出荷・入荷情報 3 月になれば現状より若干増えてくるが、前年並 からやや減と予想している。日々の出荷量は引き 続き増減無く定量での出荷となろう。引き続き冬 系の 8・9 kg台 6 玉中心。 【こばやし】青肉(セーヌ)の全体の出荷計画は、上旬 宮崎 宮崎中央 6t、中旬 20t、下旬 2t。同じく赤肉 (妃)は上旬 5t、 (17%) こばやし 中旬 2.5t下旬 2.5t。前年の出荷実績は 74tであっ たことからほぼ半減の見込み。青肉は 5 玉(3 L)の ほか 4部 8 kg台中心となるが、赤肉は 6 玉中心の見込み。 熊本 (17%) 熊本市 4部 秋冬系と春系の出荷になるが、作付は例年より減っ ている。出荷は山谷 の変化が激しい。2 月は前半 にピークが来て後半は少なめとなった。3 月につい ては 10 日前後に大きな山が来ると予想している。 3 月出荷物は 1 月交配で、L中心の 2 Lと肥大につ いてはまずまず。品種は 「セーヌ秋冬 2」。週 3 回ペー スでピーク時 150 ~ 200 ケースの販売となろう。 高知 土佐香美 【土佐香 美】春 のアールスとなり、品種は「 雅 」の 冬系。農家の数は減っていない。連日10 ~ 20 ケー (14%) 土佐市 スとなるが、3 月中旬にピークが来て、次ぎに 4 月 4部 ほか 上旬ピークとなるが、ピーク時 30 ケースの見込み。 ◎アンデスメロン 主産県 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 抑制物は中旬までの出回りとなり、3 月下旬から 熊本 熊本市 4 月上旬にかけては一時的に品薄となる。日照も (100%) 熊本うき あって順調な生育となっており、3 月中は引き続き LA6 玉中心となろう。春作のスタートは 4 月半ば 4部 ほか からで、春メロンの作付は前年並を維持している。 果実展望 P4 3月 2015 西瓜類情報 キーウィ情報 すでに一部産地からは入荷していたが、3 月よりシーズン幕 開けとなる。熊本産の大玉すいかは前年より若干早めの入荷 ペース。年末にかけては天候不良であったが、1 月以降好天 販 売 が続いたこともあって作柄は良い。中旬以降ある程度数量も 見通し まとまり、4 月になれば本格化。関東産の小玉すいかも順次 始まってくるが、低温などで生育は遅れ気味。ハウスの復旧も 進んでおり、前年よりは出回り増となろう。 ◎西瓜(大玉) 主産県 銘柄及び産地 熊本 (93%) 2部 益城 鹿本 主産地の生育及び出荷・入荷情報 【益城】12 月中は天候不良が続いてなかなか糖 度が上がらない状況であったが、年明けからは日 照もあって品質・玉伸び共に回復してきた。1 月 中旬までは S・2S サイズ中心だったのが、2 月 中旬には S・M サイズ中心、3 月は M・L サイズ 中心になろう。糖度も 2 月中旬時点で 12 度以上 まで上がっており、食味も良い。栽培面積はほぼ 前年並であり、3 月の出荷量も前年並を見込む。 【鹿本】作付はほぼ前年並。天候の大きな乱れも 無く、順調な生育となっている。京浜市場 への出 荷開始は 3 月月初からを予定している。1 月中 旬までの着果数が前年を上回っていることから、 出始めの数量としては前年を上回るが、3 月トー タルとしては前年並の出荷数量となろう。3 月中 は S・2S サイズ中心で、 増えてくるのは 4 月になっ てから。 ◎こだま西瓜 主産県 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 例年通り 3 月月初からのスタート予定。前年は 2 月の豪雪でハウスの多くが倒壊したりする被害 により、大幅に生産減となった。1 年経ってハウ 群馬 太田市 スの再建などは進んでいるが、まだ雪害前の面積 よりは少ない。11 月末から定 植作 業が始まり、 (36%) (藪塚) 交配は 1 月月初から。低温により生育は若干鈍い 2部 が、日照もあって作柄としては悪くない。出始めは やや小ぶりで L(6 玉 ) 中心の見込み。本格的に増 えてくるのは 4 月に入ってから。 低温により生育は遅れ気味で推移している。平年 比では 1 週間から 10 日程 度の 遅 れとなってい 茨城 る。初荷は 3 月半ば頃を予定している。栽培面積 (31%) 北つくば などはほぼ 前年並。本 格 的な出荷となるのは 4 月半ば過ぎ で、5 月前半にかけてがシーズン最 2部 大のピークとなろう。中心は L 玉であるが、若 干 小玉の可能性も。 熊本 (7%) 2部 益城 1 月の価格は高めであったが、2 月は前年並の価格展開。輸 入柑橘が少なくて高い状況が続くことから、価格の安定した 販 売 「キウイ」の引き合いは強まると予想され、3 月には気温も 見通し 上昇して市況も持ち直してくるだろう。大玉傾向もあり、前年 比やや高めの価格を予想している。 主産県 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 福岡 ふくおか 週 3 回(月・木・土)の販売で、日量 1,000 ケース、 特別ピークはない。生産量は前年並で約 4,400 (37%) 八女 4 部 (立花) t。例年になく大玉傾向となっている。 和歌山 (27%) 紀の里 4部 愛媛 (21%) 3部 3 月はペースアップして 2 月より増えてこよう。 週 2 回 ( 月・木)日量 2,000 ~ 3,000 トレー。 27 玉中心と大 玉傾 向である。生 産 量は前年 の 109%。最終は 4 月上旬で、現状が折り返し地点 である。 えひめ 【えひめ中 央 】前 年と同 様 の出 荷ペースとなっ てい るが、3 月につ いても同 様 で、週 2 回日量 中央 1,800 ケース。中 旬から 1 割減って 4 月上旬ま 愛媛 で。生産量としては 95%とやや減。内容のしっか たいき りした物を吟味して出荷。 ◎びわ 主産県 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 天候により花芽の乱れがあり、ハウスびわの出荷 開始は前年より1 ヶ月近く早くなった。本格的な 長崎 長崎西彼 出回りは 3 月下旬からとなるが、全体的に生育は やや前のめりで、出始めの 3 月としては前年を上 (95%) ほか 回る出荷となろう。3 月中は 500g 化粧箱中心 3部 で、量が増えてくる下旬にはパックも出てくる。品 種は「長崎早生」中心。 ◎マンゴー 主産県 銘柄及び産地 主産地の生育及び出荷・入荷情報 夏場の天候不良や冬場の低温により全体的に生 育は遅れ気味であるが、2 月下旬には出荷開始 となろう。栽 培面積は若干減少しているが、ほぼ 宮崎 宮崎中央 前年並み の 生 産 計 画となってい る。出 始めは 4 玉・3 玉の小さめのパック ( ミニマンゴー ) だが、 (100%) はまゆう 3 月に入れば 1 玉 パックも増えてきて中旬には 4部 競売も始まろう。 『太陽のたまご』は 4 月中旬か らの販売開始で、全体の出荷ピークは 5 ~ 6 月 頃となろう。 3 月半ば(10 日頃)からの出荷開始 予定。増え てくるのは 4 月に入ってから。5 月になれば黒皮 小玉すいかの「ひとりじめ BonBon」も始まる。 果実展望 P5
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