w w o m o m a ウーマノミクス v volu olu m e. 0 8 n a + n e c + 仙台市の建築家とともに手がけた、仙台市青葉区 o n の勝山館にある〈ピッツェリア・パドリーノ・デ e ル・ショーザン〉 (写真上3点とも)、毎年手がけ o m i ている秋保磊々峡ライトアップ(写真下左)、盛 c 岡市の平成19年開運橋ライトアップ(共同設計: o 中島一秋) c n s o す。どんよりした曇天が果てしなく続く冬 り前のように存在している照明ですが、同 り秋保温泉の風物詩として定着している。 は、家の中でもロウソクやスタンドの灯で じ空間でも、光源やあたり方によって雰囲 この照明計画を手がけたのが、仙台市在 静かに過ごします。北欧では優れたデザイ 気が大きく変わります。年齢層や趣味、生 住の照明デザイナー梅田かおりさんだ。 ンの照明器具がたくさんある一方、建築と 活のパターンを考慮し、どの空間で何をす 「この仕事を行う以前、プライベートで秋 一体的に計画される照明技術は日本ほどあ るのか、その空間でどのような時間を過ご 保温泉に泊まった事があるのですが、その まり進んではいません。ただ普通の人々が せるのかを明らかにし、最適な光のある暮 朝にゴーゴーという川の音で目を覚ました それぞれに工夫して、自分なりに光のある らしを提案するのが私の仕事です」 んです。近くにこんなすごい景観があるの 生活を楽しんでいるんです」 特に、快適な居住空間に対する意識が高 に、当時はあまり知られていなくて、もっ ひとりの人の性格が夏と冬で変わってし いのは女性のほうだと言われているが、女 たいないなと思っていました。そんな時に、 まうくらい、太陽光に生活を支配されてい 性ということよりも、一生活者としての視 このイベントの話を頂いたんです」 る北欧。そこに長く暮らしてきた梅田さん 点がこの仕事には大切なのではないかと梅 梅田さんは大学の工学部で工業意匠を学 は太陽光、人工光のありがたみを知ること 田さんは話す。 んだ後、照明メーカーに就職。その後、フ になる。灯りや太陽の光が人に与える影響 「家庭があり、子どもがいる。そういう環 ィンランドのヘルシンキ芸術デザイン大学 の大きさを感じ、あらためて照明の大切さと 境の中にいる自分だからこそ、実感を持っ 工業デザイン学科に留学し、現地の設計事 それを提案する責任の重さも感じたという。 て提案できるという強みがあります。生活 務所で照明デザイナーとして仕事をした実 平成17年に帰国後、仙台でフリーランス する人が心地よく、また新しい過ごし方に 績をもつ。7年間の北欧生活で、人間と照 の照明デザイナーとしてスタートし、翌平 気づいてもらえるような提案をこれからも 明の深いつながりをその肌で実感してきた。 成18年に〈ライティングデザインスタジオ していきたいですね」 ひとりの生活者という視点を大切に 最適な光のある暮らしを提案していきたい 梅田かおり TEL 0 2 2 -2 9 0 -6 8 6 1 照明、アドバイス、コンサルティングのほか、フ h t t p ://w w w .s t ud iolume. com/ ライティングデザインスタジオ LUME代表。建築 化照明を中心とした屋内外の照明計画、イベント ィンランドで7年間暮らした経験をもとに、北欧 の暮らしや文化を伝えるイベントにも積極的に参 加している。ヨーロッパ照明デザイナー協会(PLDA) プロフェッショナル会員。今年度も、ゴールデン ウィークより秋保温泉の磊々峡ライトアップが開 18 さん 催予定 梅田かおり LUME ライティングデザインスタジオ LUME 女 性 の 社 会 進 出 が 生 み 出 す 新 た な 経 済 成 長 築物や宿泊施設。さまざまなところで当た 空間に姿を変えるこのイベントは、すっか s い夜を、焚き火やロウソクの灯が演出しま c 「一般の住宅から店舗・オフィス、公共建 を貫く名取川の深さ20mの峡谷が幻想的な i 降り注ぐ太陽光を全身に浴び、暗くならな ライティングデザインスタジオ LUME〉を立ち上げ、本格的に業務を開始。 『磊々峡ライトアップ』。温泉街 照明デザイナー 「北欧の短い夏は、澄んだ空気を透過して m 平 成 2 4 年 から始まった秋保温泉の 17
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