脳卒中センター 突然、言葉が出ず話せなくな ったり、半身が動かなくなった りしたらあなたはどうしますか。 それは脳卒中かもしれません。 すぐに脳卒中の診断・治療がで きる病院を受診するか、救急車 を呼んでください。 脳卒中とは、頭の中の血管の 病気のことを言い、くも膜下出 血、脳出血、脳梗塞に大別され ます。症状を改善し後遺症を残 さないようにするためには、い ずれの脳卒中でもできるだけ早 く病院で検査し、診断・治療を することが大切になります。 では、どうすれば脳卒中かど うかを判断できるのでしょうか。 次の三つの症状がないか確認し てみてください。 まず一つ目は﹁顔がゆがんで し ゃ べ り に く く な い か ﹂。唇 や 顔の動きが悪く、緩んだ唇の端 からよだれがこぼれたり、目を 閉じることができなかったりし ます。喉が渇いてしゃべりにく いのとは違います。二つ目は ﹁片腕が上がらなかったり、手 の動きが弱く物を持てなかった り す る こ と は な い か ﹂。三 つ 目 は﹁片足の力が入りにくく傾い 院長補佐兼脳神経外科部長 野田 伸司 て歩けなかったり、足が動かず 立てなかったりすることはない か ﹂。こ れ ら の 症 状 が 突 然 起 き た場合は、脳卒中が起きた可能 性がとても高いのです。 当院では今まで、脳卒中と診 断された市民の方に対して、薬 物治療やカテーテル治療、手術 治療を行ってきました。また、 近隣の病院で頭の中の病気であ ると診断された方の診療も行っ てきました。このたびさらに、 発症後より早く受診できるよう、 脳卒中センターを 月から始動 させました。救急隊との連携を 深め、隊員が脳卒中の疑いが高 いと判断した場合は、二次救急 病院ではなく当院の脳卒中セン ターへ直接搬送され、より早期 に急性期治療を受けられるよう になりました。当市の救急隊員 が今までに、脳卒中の疑いが高 いと判断した方の 割以上が頭 蓋内疾患と診断されており、判 断力は実証済みです。 脳卒中センターは地域の方々 と連携しながら、脳卒中急性期 の治療に重点を置き、より多く の方を受け入れできるよう努力 していきます。 1 9 ー市立総合病院の医師が健康に関する情報をお届けしますー 健康ほっとLine
© Copyright 2024