国際リユースと発展途上国 - アジア経済研究所図書館

や輸出先国の変動について考察を行っ
第八章﹁ベトナムの農業機械普及に
車、中古農業機械、
古家電、中古自動
が、低所得国ほど
得国で盛んである
繊維産業は、低所
的 に 検 討 し て い る。
与える影響を統計
研究双書№六一三、アジア経済研究所 二〇一四年
第六章﹁自動車中古部品の国際リユ
るかといった点についてまとめている。
ように対応してビジネスを展開してい
となった経緯、輸入規制の導入にどの
ク・ネットワークを取り上げ、担い手
ン人やアフガニスタン人のエスニッ
古自動車の取引を担っているパキスタ
田友子︶は、中古品の輸出入では、中
お け る 南 ア ジ ア 系 移 民 企 業 家 ︱﹂
︵福
ビジネス︱中古車・中古部品貿易業に
第五章
﹁国際リユースとエスニック・
るとともに、貿易規制の再製造に与え
車部品、IT機器などの事例を紹介す
ュアリング︵再製造︶について、自動
越境移動をともなうリマニュファクチ
/再製造と国際貿易﹂
︵小島道一︶では、
ることも指摘している。
あわせた農業機械の改造が行われてい
地の違いなどから、ベトナムの農地に
ある日本と輸入国であるベトナムの農
ついて検討している。また、輸出国で
入中古農業機械の果たしている役割に
ベトナムの農業の機械化のなかでの輸
おける中古機械の役割﹂
︵坂田正三︶は、
中古建設機械など
古着が輸入されて
ースと地域的集積︱バンコクの市場を
る影響について検討している。
ている。
さまざまな中古品
おり、古着の輸入
事例に︱﹂
︵浅妻裕︶は、バンコクで、
響、 中 古 資 本 財 の 途上国経済における
の集 積 、 中 古 品 輸 入の産業発展への影
ー、 そ の 貿 易 の 担 い手、中古品販売店
を対 象 に 、 こ れ ら の中古品の貿易フロ
用︶ さ れ て い る 。 本書は、前記の品目
ア ジ ア 製 の 新 品 と 古 着 を 選 択 す る 際、
か︶は、タンザニアの消費者が安価な
交 易 の 台 頭 に 着 目 し て ︱﹂
︵小川さや
ランス・ナショナルなインフォーマル
古衣料品とアジア製衣料品の競合︱ト
第三章﹁タンザニア市場における中
︱﹂
︵佐々木創︶は、タイ、カンボジア、
ユース︱タイと周辺低所得国の諸相
摘している。
部品の買い手にとって重要であると指
ぞろえが豊富になることが中古自動車
ぜおこるかを検討している。部品の品
態を明らかにするとともに、集積がな
考察している。
の論点について、各章の議論を踏まえ
﹁中古品などの規制のあり方﹂の五つ
﹁国際リユースは途上国にとって有益
るのか、販売店の集積がおこるのか﹂
、
ークが中古品貿易の担い手となってい
背景﹂
、
﹁なぜ、エスニック・ネットワ
ま た、 終 章 で は、
﹁国際リユースの
近年、古着、中
役割 な ど に つ い て 、経済学、文化人類
どのような観点から商品の選択を行っ
ミャンマーでの中古家電や中古自動車
た中古品が使われる一方、タイで発生
ー等にもとづき、タイでは、輸入され
もあわせてお読みいただければ幸いで
れた中古製品﹂
︵ 写 真・ 文 小 島 道 一 ︶
いるフォトエッセイ﹁日本から輸出さ
本誌二〇一三年五月号に掲載されて
64
アジ研ワールド・トレンド No.233(2015. 3)
小島道一 編
が日本から輸出さ
により新品衣料品
中古自動車部品業者が集積している実
︱越境する中古品取引︱﹄
れている。その多
の生産が抑制され
学、 社 会 学 、 経 済 地理学などの観点か
ているのかについて調査し、古着の消
の 良 い も の で あ る と 評 価 さ れ る 一 方、
した中古品が、カンボジアやミャンマ
か﹂
、
﹁グローバリゼーションの影響﹂
ら 多 角 的 に 分 析 を 行 っ た も の で あ る。
費および流通の特徴を明らかにしてい
の輸入統計や取引業者へのインタビュ
流行に合う形で品物を仕入れることが
第 七 章﹁ 中 所 得 国 に お け る 国 際 リ
アフ リ カ と 東 南 ア ジアがおもな対象地
る。先進国から輸入された古着が、質
︵ 小 島 道 一 ︶ で は 、 リ ユ ー ス 関 連︵ リ
できず、流行に敏感な消費者の思いに
︵こじま みちかず/アジア経済研究所
源研究グループ︶
環境・資
ある。
ビル ト 、 リ フ ァ ー ビッシュ、リマンな
にミャンマーなどで野積みされている
ど︶ の 用 語 を 整 理 するとともに、国際
第四章﹁中古車・中古部品の国際流
ことを明らかにし、最終的に廃棄され
ーでリユースされていること、最終的
通 ﹂︵ 浅 妻 裕 ︶ は、 中 古 自 動 車 お よ び
ている地域での、廃棄物の処理・処分
応えられないとしている。
第 二 章 ﹁ リ ユ ー ス品貿易の実態︱古
その部品の輸出入を取り上げ、日本か
体制の確立が必要と指摘している。
リユ ー ス 関 連 の さ まざまな先行研究に
着の国際貿易を事例に︱﹂︵福西隆弘︶
らの輸出統計などをもとに、貿易台数
つい て 紹 介 し て い る。
では 、 古 着 の 輸 出 入規制の繊維産業に
第一章﹁国際リユースと発展途上国﹂
域となっている。
第九章﹁リマニュファクチャリング
くは、発展途上国
ている可能性があると指摘している。
﹃ 国際リユースと発展途上国
小島道一
でリユース︵再使
新刊
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