国道規制の安全対策 発注者 新庄河川事務所 施工者 株式会社 新庄・ 鈴木・ 柴田組 工事名 最上川中流本合海地区排水施設工事 発表者 現場代理人 二 坂 栄 一 1 . はじ めに 本工事は、 異常気象等によ る 最上川の増水によ っ て生じ る 内水湛水が、 住民を 不安にし 、 又、 過去 に被害が発生し ている 新庄市本合海地区において、その対策と し て本合海地区の各樋管( 本合海排水樋 管、 川前排水樋管、 上宿排水樋管) 流域の内水を 、 今回整備する 本合海排水ピ ッ ト へ導水し 、 排水ポン プ 車によ る 河川への排水作業を 可能と する 為の施設を 整備する 工事である 。 本合海地区は、 最上川と 、 支川新田川の合流部に位置し ており 、 その周囲は最上川、 新田川の各堤 防に囲ま れている 他、 国道4 7 号線がこ れら の堤防に腹付する 形で整備さ れている 。 河川への排水を 行う には、 こ の国道を 横断する 排水管を 設置する 必要があっ た。 2 . 工事概要( 国道横断管分) 舗装工 ( 表層、 基層、 上層、 下層路盤 A =5 4 m2) 構造物撤去工 ( 舗装版破砕 A =5 4 m2) 管渠工 ( N S 型 3 種鋳鉄管φ2 0 0 mm 仮設工 ( 迂回路工 1 式) L=1 7 1 . 2 m) 断面図 3 . 災害防止対策 施工箇所は、 庄内と 最上を 結ぶ大動脈である 国道の他、 大蔵村に通じ る 国道4 5 8 号分岐の交差点 付近であり 、 迂回路を 設置し ての2 4 時間片側交互通行規制工事と なる 為、 こ れを 原因と し た交通渋 滞や交通事故防止に取り 組んだ。 3 -1 規制・ 注意看板の夜間視認性確保 電光板や、 反射板を 多用し 、 夜間における 視認性の改善を 図っ た。 3 -2 巡回によ る 規制箇所の不良を 改善 定期的に規制箇所を 巡回し 、 不良個所の発見と 改 善に努めた。 特に、 体感マッ ト は、 点検の度に移動や、 めく れ その他、 異常が確認でき た為、 早期発見と 改善に 努めた。 4 . 想定外の問題 上記の様な対策を と り 、 作業も 順調、 問題なし と 思われたのだが、 規制開始の夜間初日から 問題が 発生し た。 午前2 時半頃に橋桁を 積んだ化け物の様な長さ のポールト レ ーラ ーが数台の列を 作り 、 規 制箇所から 迂回路に侵入し よ う と し たが、 誘導規制のバリ ゲード に引っ かかり 通り 抜け出来ない状況 になっ てし ま っ た。 急遽、 作業を 中断し て、 作業員全員でバリ ゲード の移動と 、 車両の誘導を 行い、 なんと か通過さ せ る 事ができ た。 真夜中で通行する 車両が少ない時間帯であっ たので、 他の車両へ影響を 与える までは いかなかっ たのが、 幸いだっ た。 し かし 、 夜間の貴重な時間を 、 想定し ていなかっ た、 誘導規制法線の見直し と 、 規制バリ ゲード の 復旧作業を 行う 事に費やす事になっ た。 規制移動 日中に交通規制を 実施し 、 その様子を 数時間見て大丈夫と 思い夜間作業班に引き 継いだのだが、 実 際の昼と 夜では別物だっ た。 こ れは、 ほと んど 日中の交通情報から 規制を 検討し ていた考えが、 甘か っ たと いう 事だ。 日中に走行する ト レ ーラ ーでスムーズに通行出来る のだから 大丈夫だと 確信し てし ま っ ていた。 テ レ ビ で新幹線の車両を 、 対向車線の車両を 止めながら 、 夜中に運搬し ている 場面を 見 たこ と がある が、 そう いう 車両も 走行する 可能性がある と いう 所ま で、 考えを 及ばす事が出来なかっ た。 今回は、 規制範囲に余裕があっ た為、 規制を 改善する 事も 可能だっ たが、 仮に、 余裕が無かっ た場 合、 通行する 事が出来ず、 引き 返し ても ら う よ り 他、 無かっ た。 今後は、 今回の経験を 踏ま えて、 同 一エ リ ア でも 、 時間帯が違えば状況も 変化する 事を 見据えて対処し ていき たいと 思う 。 5 . おわり に 2 4 時間片交規制を する にあたっ て、 工事期間は2 週間程度の工事ですが、 その下準備は、 数か 月前から 関係機関と の協議、 各種手続、 連絡調整を 行っ て工事に臨みま し た。 結果、 無事故で完了す る 事が出来、 又、 予定よ り 早く 交通規制を 解除する 事が出来ま し た。 こ れと いう のも 、 新庄河川事務所や、 鳥越出張所の各皆様、 又、 道路管理者である 山形河川事務 所、 警察署の皆様等の御指導、 ご 協力のおかげであり 、 深く 感謝申し 上げま す。 今後も 、 安全作業を 推進し 、 想定外が想定出来る 様勉強し ながら 、 無災害達成に向けて努力し て いき ます。
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