脳性小児麻痺や脳卒中などの後遺症に行う、整形外科的なアプローチとは? けいせい 筋肉の手術「OSSCS」整形外科的選択的痙性コントロール手術 出生前後に脳に障がいを受ける脳性小児麻 痺、脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)な どで問題となる運動機能障害や変形などの後遺 症。リハビリを行っても限界がある場合は手術 の検討も…。池田先生にお話を伺いました。 に携わり、杖で歩行がで し、南多摩整形外科病院 された患者さんを多く診 るなどの生活の質を向上 きる、自分で食事ができ 院長・松尾先生が生み出 骨の手術ではなく筋肉の手術 と池田先生。 されたのが “OSSCS” てきました」 OSSCSの適応は幅 広く、痙性があれば大抵 脳性麻痺や脳卒中など で起こる痙性麻痺(筋肉 の部位は行なえるそう。 整形外科的選択的痙性コ 肉を解離する術式で、完 の 治 療 法 が あ り ま す が、 ントロール手術です。筋 のつっぱり) 。リハビリ 治はできませんが、少し やギプス、薬物療法など 整形外科では筋肉の異常 「 脳 性 麻 痺 の 場 合 は、 が、回復力のある時期が 脳の可塑性 (かそせい) が より効果的との見方もあ 緊張緩和・運動能力改善 た と え 治 療 が 遅 く て も、 り 今 後 の 検 討 課 題 で す。 改善後と言われています な緊張を手術によって緩 高い時期の6~7歳まで に行なうのがより効果的 股関節なら1週間程の入 ●平日 午前/ 9:00 ~ 12:30 午後/ 14:00 ~ 17:30 ●土曜 午前/ 9:00 ~ 12:30 ●休診 日曜・祝日・土曜午後 ※池田先生の診察は完全予約制、事前に お問合せください 約4歳児への両股関節OSSCS。 立てなかった幼児が、つかまり 立ちができるように 約6歳と8歳の時に行なった両 股・膝関節OSSCS。車椅子か ら杖での歩行が可能になった例 の可能性は高いです」 。 院で退院できる場合もあ 成尾整形外科病院 「過去には整形外科手 術が敬遠されていた時代 でも楽な状態にすること 平成2年卒業 日本整形外科学会整形外 科専門医(日本体育協会公 認スポーツドクター) を目的としています。 池田 啓一 先生 める術式があるそう。 成尾整形外科病院 ☎096 (371)1188 と考えられています。脳 は入院期間が長いと家族 の負担が大きくなるた 手術は一つひとつの筋 て大切にしていることは 肉 を 確 認 し 止 血 も 行 な 「手術は強制ではなく希 ります。 め、入院期間の短縮が大 望されて行なうもの。イ 切。 肩の手術は3~4日、 ンフォームドコンセント 個々の症例によって手 術 の 目 的 が 異 な り ま す。 新水前寺 駅前電停 う、繊細で丁寧な技術が 必 要。 「OSSCS単独 での合意)をきちんと行 での輸血の経験はありま ( 正 し い 情 報 を 伝 え た 上 調 整 を い た し ま す の で、 浜線バイパス 〔中央区岡田町12-24〕 まずは問合せください」 。 香梅 味噌天神 電停 黒田藩 ● 白山通り P● ● ファミリー 成尾整形 マート 外科病院 P ●ナムコ ワンダーシティ 新水前寺駅 ● せん。すべての手技が手 ●筋肉の緊張による疼 痛の軽減、消失を図る また、お子さんの場合 ●身体全体の姿勢(座 位・立位・歩行)の改善 を図る 術の結果に影響を及ぼす ●リハビリをしやすく し、運動レベルの向上 を図る ● 変 形 や 脱 臼 の 改 善・ 予防を図る と考えています」 。 ●異常な筋肉の緊張を 弱め、少しでも楽な状 態にする 池田先生が治療に際し 「OSSCS」 手術の目的 重しています。 診察は完全予約制、日程 例えば股関節では屈筋や伸筋も緊張しており、一カ所だけ でなく目的とする関節周囲のバランスを考え、多方向から のアプローチが重要 い、患者さんの意思を尊 ■ 多方向でのバランスのとれた筋解離 卒中の場合は、運動機能 筋肉は周囲の筋肉や骨と結合しているため、股関節ならそ の周囲の筋肉を解離しなければ意味がありません 松尾先生に師事を受 け、平成6年から今年ま ■ 目的とする関節周囲での筋解離 で1000件以上の症例 身体を支える大切な筋肉(単関節筋)を温存し、重要度の低 い多関節筋を選んで切離、または延長すること もありました。その頃の ■ 多関節筋の選択的な筋解離 手術の結果・欠点を反省 「OSSCS」手術の特徴 手術は強制ではない! Orthopaedic Selective Spasticity-control Surgery 検索← 成尾整形外科病院 成尾整形外科病院
© Copyright 2024