足立区立六月中学校 第 35 号 平成 27 年 3 月 2 日 文 責 校長 山本聖志 裏面に: 2年生「東京探検」事後学習、ライバルは昨日の自分 ◇学校が一斉に静まりかえる時・・・ カレンダーも3月となりました。学校も締めくくりの時期を迎え、先週は 学年最後の定期考査、今日は1,2年生の領域別テストが行われています。 この期間は、学校が一斉に静まりかえり、まるで生徒が一人もいなくなっ たかのような錯覚にとらわれます。 テスト初日にあたる先週水曜日、各学年のテストの様子を見に行ってみる と・・・もちろん、ふざけている人や寝て いる人は誰一人いません。すべての生徒が 真剣に答案用紙に向かい合っていました。 テストは何のためにあると思いますか? 実は、この問いの答えはなかなか難しい。 普通に考えれば、生徒の皆さんが学習した 内容をどれだけ理解しているかその定着の 度合いを測るものと言えます。そして、そ の結果も踏まえて評価に反映され、通知表 張り詰めた空気の中、テストに取り組む2年生 に示される評定になって表れます。 1,2年生にはなかなかぴんと来ないかも知れませんが、各教科の評定を合 計した成績がいかに重要か。たとえば、高校入試で1つ評定が違うだけで、 合格・不合格の線引きが行われてしまいます。とりわけ来年度の都立高校入 試からは、実技教科に対する配分(ウエイト付け)もこれまで以上に重視さ れる予定となっています。 定期考査の結果だけで各教科の成績をつけている訳ではありませんが、皆 が同じ条件で取り組むテスト結果はとても重要です。たかがテスト、されど テスト。今回の結果をこれからのバネにしてほしいと思います。 テストがもつもう一つの意味、それは説明責任です。 少し難しい言葉ですが、各先生たちが行っている授業をはじめとする指導 が果たして効果を挙げているかどうか。万一、生徒のほとんどが出来ない問 題があったとすれば、それは指導の方法や出題の仕方に課題があったのでは ないかと反省します。保護者の皆様にとっては、テスト結果や成績は我が子 の実態を把握するための大きな手掛かりです。そうした保護者の要求に応え るために、評価の材料を集め、責任をもって説明できるように各教科の先生 たちは努力をしています。 定期考査の結果が良好だった人はその調子で、そうでなかった人は自分自 身を見直す絶好の機会として、新たなスタートを切りましょう。いつから? それはもちろん・・・今でしょう! ◇2年生「東京探検」事後学習 以前ご紹介した2学年で実施した校外学習「東京探検」。現在、班学習の成果が廊下に 掲示されています。このまとめがよく出来ているので紙面を借りてちょっと紹介。各班が 回ったルートや昼食場所での様子が描かれていて、これがなかなか面白い。海鮮丼やらカ ルボナーラやら、かつ丼やらの話題が満載! 美味しかったんだね。食べたことなかったのかな。 ◇◇得意な分野を見つけて伸ばそう-ライバルは、昨日の自分- 校内を歩いているとその他にも、いろいろな掲示物に出会います。 4階には、1年体育(女子)の授業でやった 1000m 走のベスト 10 が張り出されてい ました。これによると 1位 鍋嶋菜未花さん(4分00秒) 2位 大森 咲希さん(4分04秒) 3位 涌井麗緒奈さん(4分08秒) 4位 山﨑 美和さん(4分09秒) 寺尾 星奈さん( 〃 ) ※以下省略でごめんなさい。 たった 10 秒以内に5位までの生徒が並んで いることが分かります。そして、体育の鶴見先 生のコメントでしょうか。次のような感想が添えられていました。 「初めの頃は『持久走なんて嫌だなぁ』 『走るの嫌いです』といったマイナスの声が多いよ うに感じましたが、後半は『もう少し早く走りたい!』 『○○さんがんばって!』など前 向きな声が多く聞こえていたのが印象的です。」いいですね。 このほかにも、「男子の 1500m 走ランキング」や「百人一首 個人賞 TOP10」「数 学小テスト連続満点者」などの掲示があって、いろいろなことに生徒たちの才能が発揮さ れているのが分かって、とても興味深く読ませてもらいました。 人はそれぞれ得意な分野、丌得意な分野があります。得意なことはさらに伸ばすように、 丌得意なことは少しでも克服できるように・・・それに向き合うことが出来るのが中学生 の特権です。大切なことは、人と自分を比べて一喜一憂するのではなく、昨日の自分と比 べてどれだけ進歩・向上することが出来たか。比べるべきライバルは、昨日の自分です。
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