遊離アミノ酸の魚醤中含有量比較表

遊離アミノ酸の魚醤中含有量比較表
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アミノ酸名称
生理機能・特性など
こあみ
しょっ
つる
mg/mL
アスパラギン酸
スレオニン
セリン
アスパラギン
グルタミン酸
プロリン
グリシン
アラニン
バリン
メチオニン
イソロイシン
ロイシン
チロシン
体内の窒素代謝やエネルギー代謝に関与し、
「疲労回
復を助ける」、「抵抗力高める」といわれている。
必須アミノ酸の一つであり、穀類などでは含有量が
低いため不足しやすい。「肝機能を高める」「成長を
促す」といわれている。
生体内での他のアミノ酸やリン脂質などの様々な成
分の前駆体として重要である。「脳の機能を助ける」
「老化を防ぐ」といわれている。
生体内でのアスパラギン酸から可逆的に生合成が可
能なアミノ酸である。「新陳代謝を高める」「スタミ
ナを増す」ともいわれている。
昆布のうまみ成分として調味料に広く使用されてい
る。「脳の代謝を促す」「うつを改善する」といわれ
ている。
生体内ではコラーゲンの主要成分として多量に含ま
れ、その半分は水酸化されてヒドロキシプロリンと
して存在する。「美肌効果がある」としわれている。
分子量が一番小さくもっとも単純な構造のアミノ酸
である。ヘモグロビンや肝臓中の酵素などの構成成
分としての役割が重要である。統合失調症や発作に
対して有効性を示唆するデータがある。
アラニンは、生体内ではピルビン酸にグルタミン酸
のアミノ基を転移することにより生合成されるアミ
ノ酸である。
筋肉で代謝される分岐鎖アミノ酸であり、筋肉のエ
ネルギー代謝に深く関わっている。
「筋肉をつくる」、
「疲労を抑える」
「脂肪燃焼を促す」といわれている。
メチオニンは含硫アミノ酸の一つで、タンパク質中
での含有量は少ないが、生体内ではメチル基供与体
として重要な役割を担う必須アミノ酸である。脂質
代謝に関与し肝機能の維持に重要である。
「うつ症状
を改善する」「毛髪の発育を促す」といわれている。
筋肉で代謝される分岐鎖アミノ酸であり、筋肉のエ
ネルギー代謝に深く関わっている。「筋肉をつくる」
「疲労を抑える」
「脂肪燃焼を促す」といわれている。
筋肉で代謝される分岐鎖アミノ酸であり、筋肉のエ
ネルギー代謝に深く関わっている。「筋肉をつくる」
「疲労を抑える」
「脂肪燃焼を促す」といわれている。
甲状腺ホルモン、脳内の神経伝達物質であるノルア
ドレナリンやドーパミンの前駆体であり、感情や神
経機能の調節に関与する。有効性については、フェ
ニルケトン尿症に有効である。また、
「集中力を高め
る」といわれており、睡眠不足後の覚醒改善に有効
性が示唆されている。
比較
(倍)
8.7
2.3
3.7
5.4
0.014
388
4.5
0.3
16
1.1
0.014
78
14
2.8
4.9
5.0
0.97
5.1
7.8
1.4
5.6
6.9
2.5
2.7
5.6
1.6
3.4
2.2
0.9
2.4
3.6
1.2
2.9
5.8
2.2
2.6
0.4
0.8
0.5
遊離アミノ酸の魚醤中含有量比較表
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アミノ酸名称
生理機能・特性など
こあみ
しょっ
つる
mg/mL
フェルアラニンは、脳内で神経伝達物質に変換され
る重要な必須アミノ酸である。フェニルアラシンは
フェニルアラニ 酵素(フェニルアラニン 4-モノオキシゲナーゼ)に
よりチロシンへ変換される。この酵素が先天的に欠
ン
損している人ではフェニルケトン尿症となる。神経
機能への作用が期待されている。
脳内の神経伝達物質であるセロトニンやメラトニン
「精神
トリプトファン の原料であり、精神機能の維持に重要である。
を安定させる」「鎮静作用がある」といわれている。
リジンは、必須アミノ酸の一つで、その中でも最も
不足しやすいアミノ酸である。生体のタンパク質中
に 2~10%含まれており、抗体やホルモン、酵素など
リジン
の構成成分として利用され、生体の成長や修復に関
与する。欠乏すると成長障害を起こすことがある。
ヒスジンは塩基性アミノ酸のひとつで、特に乳幼児
の成長に必須なアミノ酸である。また、アレルギー
ヒスチジン
反応に関与するヒスタミンの前駆体である。
アルギニンは速やかに分解されるため、特に必要量
を合成できない子供では必須アミノ酸になってい
る。成長ホルモンの分泌促進、免疫機能の向上、脂
肪代謝の促進など、生体内で種々の機能に関与して
アルギニン
いる。「免疫機能を高める」といわれている。また、
狭心症、末梢血管疾患、間質性膀胱炎の症状改善な
どに有効性が示唆されている。
合計
比較
(倍)
3.7
1.2
3.1
0.3
1.16
2.0
13
3.6
3.5
2.2
1.8
1.2
7.4
0.005
1567
9,765
2,376
4.11
2013 年 2 月 13 日 メタボローム解析試験報告書より
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社