(仮称)多賀地区多目的運動場実施設計 概要版 [3503KB PDF]

(仮称)多賀地区多目的運動場実施設計 概要版
平成 27 年2月
八戸市 まちづくり文化スポーツ観光部 スポーツ振興課
建設概要
所
在
地:
八戸市大字市川町字市川後・中平沖
法 規 制 条 件:
市街化調整区域(建ぺい率 60%、容積率 200%)
、防火地域指定なし
敷 地 面 積:
約 9.7ha ※北側(球技場側)約6ha、南側(臨時駐車場)約 3.7ha
施 設 概 要:
管理棟兼津波避難施設(RC造)3,101.69 ㎡、倉庫1(RC造)146.51 ㎡、倉庫2(RC造)146.51 ㎡
バックスタンド便所(RC造)155.97 ㎡、歩廊(S造)346.50 ㎡
屋外施設概要: 球技場(天然芝、125m×84.5m)※大型映像装置
多目的グラウンド(人工芝、123m×83m)※照明塔
約 5,200 名収容
約 1,700 名収容
常設駐車場 396 台、選手・関係者駐車場 98 台、広場兼臨時駐車場1(オイルサンド舗装)604 台程度
広場兼臨時駐車場2(オイルサンド舗装)455 台程度、芝生広場、天然芝圃場
調整池A(北側流域)、調整池B(南側流域)
1
施設配置計画
なお、ホーム、ビジターの配置は、観戦者からの動線を考慮し、南側をホーム側、北側をビ
ジター側とする。球技場の維持管理運営に必要と考えられる各種機器並びに体育器具などの
スムーズな収納のため、球技場から直接アクセスできる倉庫棟1、倉庫棟2を計画する。
・当該球技場の将来の夜間利用、夜間興行への対応を可能とするため、夜間照明塔の設置でき
るスペースを確保しておく計画とする。
多目的グラウンド
・多目的グラウンドは利用率向上のため、夜間照明塔を設置する。従って、近隣住宅地への光
害の影響を最小限に抑えるため、住宅地から離れた県道側に配置する。
・利用者の見学施設として、多目的グラウンドの南北に芝生スタンドを計画するとともに、東
側のプロムナードからも見学、観戦が可能な計画とする。
・照明塔は、多目的グラウンド周囲に 6 本設置し、グラウンド半分だけの利用等の様々な使い
方にフレキシブルに対応できる計画とする。
常設駐車場
・日常的な利用に際しては、常設駐車場のみを開放する。また、大規模集客時に対応したゆと
りある滞留スペースの確保を意図して、常設駐車場の東側付近をエントランス広場として計
メインスタンド棟
画する。
・メインスタンド棟は多目的運動場のサッカー利用者の拠点となるとともに、津波災害時は津
波避難ビルとしての機能を有する。多賀地区の一時避難所であり、地域のシンボルとなるべ
く敷地中央に配置される計画とする。
・日常時の使われ方としては、地域の公民館機能が挙げられる。そのため中央のプロムナード
選手・関係者駐車場
・一般来場者との動線分離がしやすいよう、敷地の北端部に計画する。
に面して開けた計画とし、駐車場、選手関係者駐車場どちらからもアプローチしやすい位置
に計画する。常設駐車場とメインスタンド棟を結ぶ屋根付の歩廊は、来園者の動線となると
ともに、地域イベントの場としても活用可能な計画とする。
広場兼臨時駐車場
・日常時は、多目的広場として活用し、大会等の大規模集客時に臨時駐車場(西側 604 台、東
側 455 台)を適宜開放する。
球技場
・管理棟と一体となったメインスタンド及び、他 3 面を囲う芝生スタンドにより、最大 5000
人程度の観客収容を可能とする。メインスタンド並びに芝生スタンドへの出入口はそれぞれ
芝生広場
・中央プロムナードの北端に、来場者や地域住民の憩いの場となる芝生広場を計画する。
4 ヵ所とし、当該ゲート部分でのチケット確認等を可能とし、興行試合の開催を念頭に置い
た計画とする。
2
平面計画(1)
球技場目標整備水準
J リーグの定める『J3 スタジアム要件』を満たし、将来的な J3 公式試合の開催が可能なレベ
ルのピッチとして整備する。
■球技場諸元表
分
類
球技場
(天然芝ピッチ)
項
目
ピッチ仕様
ピッチサイズ
観客席
大型映像装置
ナイター照明
整備水準
・天然芝(寒地型芝草3種混合)
・105m×68m
・外周部に 5m以上の芝生範囲を確保
・ジュニアサッカー利用(2面利用)にも対応
・収容人員 5,000 人以上
・メインスタンドはベンチシート
・バックスタンド、サイドスタンドは芝生スタン
ド
・北側サイドスタンドに大型映像装置を設置
・将来設置が可能なスペースを確保(1,500 ルク
ス、均斉度 0.5 の照度に対応)
多目的グラウンド目標整備水準
子どもから大人まで多様な人々に利用され、サッカーを中心に多目的に利用できる施設整備を
目指す。各種大会の開催も可能とするため、『JFA ロングパイル人工芝ピッチ』の公認を取得
する。
■多目的グラウンド諸元表
分
類
多目的グラウンド
(人工芝ピッチ)
項
目
ピッチ仕様
ピッチサイズ
観客席
電光掲示板
ナイター照明
整備水準
・ロングパイル人工芝
・JFAロングパイル人工芝ピッチの公認を取得
・105m×68m(フルピッチ利用時)
・68m×50m×2面(ジュニアサッカー利用時)
・外周部に 7.5~9mの人工芝範囲を確保
・北側、南側にそれぞれ芝生スタンドを設置
・設けない
・移動式得点板(備品)で対応
・水平面照度 200 ルクス、均斉度 0.5 を確保しう
るナイター照明を設ける
3
メインスタンド棟計画(1)
2階
調理室
32.86 ㎡
会議室1(マッチコーディネーション
ミーティング室)
30.70 ㎡
会議室2(VIP控室) 55.28 ㎡
観客席
1,232 席
1階
更衣室1・2
大会運営室
審判室
67.35 ㎡
62.14 ㎡
29.02 ㎡
ドーピングコントロール室
医務室
控室
授乳室
便所
19.44 ㎡
35.24 ㎡
17.84 ㎡
17.40 ㎡
87.86 ㎡
ホール・ロビー 169.78 ㎡
事務室
41.95 ㎡
4
メインスタンド棟計画(2)
断面計画
屋上(PH階)
撮影スペース
4階
集会室ホール
100 ㎡
情報収集・応急処置
スペース 30 ㎡
備蓄倉庫 17.27 ㎡
津波避難ビル
・4階の津波避難スペース(集会室ホール、情報収集・応急処置スペース、備蓄倉庫)は津波
の際の一時避難スペースとして利用されるため、現況 GL より浸水深 9.22m に余裕階(2を
加えた階)を考慮して 13.95m(≧基準水位 12.62m)と設定する。
・4階には屋外階段を使って、外部から直接出入りできる計画とする(非常時は開錠)。
球技場管理棟
3階
記録室兼場内放送室
・3階の大会時に利用する各室は、大会の状況を把握しやすいよう球技場側の窓面を大きく確
保する。特に実況放送室は競技場との一体感を重視するため、部屋の全面を開放することが
38.16 ㎡
実況放送室
34.62 ㎡
記者会見室
66.67 ㎡
できるようにシャッターによる開閉とする。
・3階の床スラブはメインスタンドの特別席の屋根とするため大きくせり出す形状とする。
・屋上階は放送局のカメラ設置スペースとして利用可能なように、競技場側には設備機器を置
かず、スペースを確保する計画とする。
コミュニティ施設
・コミュニティ機能の各室は地域住民が利用しやすいよう 2 階に配置する。
5
立面計画
観客とピッチの距離が近く、臨場感あふれるスタジアム
6
Jリーグ開催時動線計画
■大会時動線凡例
観客(ホーム・アウェイ)
選手・審判・大会関係者
Jリーグ開催に対応する明快な動線計画
・ホームとビジターの選手動線を明確に分離し、チームバスを降りてから試合開始時に球技場
に入場する際まで、顔を合わせることのない計画とする。
・審判、大会運営関係者は直接球技場と行き来できる計画とする。
・VIP、審判・大会関係者、メディア関係者の動線が交錯しないような計画とする。特にV
IPは 1 階ホールからEVで 2 階に上がり、会議室1、会議室2を控室として利用する。特
別席まで誰とも動線が交錯しない運営が可能な計画とする。
・メディア関係者は 2 つの階段と 3 階のフロアを行き来し、カメラマンは屋上の撮影スペース
から撮影する。
・メインスタンドは球技場に正対し、ホーム観客、ビジター観客がそれぞれ個別にアクセスで
きる計画とする。
・観客(車いす利用者)は専用スペースをメインスタンド 2 階に設け、エレベーターによりバ
リアフリーな経路でアクセスできる計画とする。
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