太陽通信 - 社会福祉法人 太陽の家

Japan Sun Industries
太陽通信
No Charity, but a Chance!
∼人間としての尊厳が保たれる
社会の実現∼
社会福祉法人太陽の家広報紙 http://www.taiyonoie.or.jp/
京都太陽の家
「渡り廊下改修工事完了」
京都太陽の家は開所以来28年が経過し、建物にクラック、
屋根の一部には剥がれ等があり外観も長年の汚れがあった
ことより、平成23年度より工場棟外壁・食堂ホール床
改修・宿舎1F改修・宿舎棟外壁塗装など順次改修を
進めて来ました。大規模な改修工事として残っていたのは
地盤沈下による凸凹の激しい渡り廊下の改修でしたが、
今年度着手することが出来、平成26年7月23日∼平成
27年2月20日の期間2期に分けて実施した工事がよう
やく完了しました。
改修前の渡り廊下は凸凹の状況が最大25cmほどあり
ましたが、その勾配を解消し、渡り廊下全体に配筋する
ことで、今後地盤低下による凸凹にならない構造としま
した。また渡り廊下床面はアスファルトだったものを
長尺シートにして転倒時の擦り傷を負う危険性を軽減する
とともに、通路中央部にスリップ止めのシートが貼られた
エリアを設け、雨天時のスベリ防止対策を実施したこと
によりさらなる安全性の確保ができました。
天井は湿気に強い物を使用し塗装も明るくしました。
ラオスでの卓球バレー
普及活動について(報告)
1月26日から
30日までラオス
を訪問、北部の
ウドムサイ県で開催
された「第2回
全国障害者スポーツ
車椅子バスケの
エキシビションゲームを終えて
大会」に参加して
来ました。3年前にこのウドムサイから少し南にある
ルアンパパーン県で開催された前回の大会にも中村太郎
理事長と一緒に参加しましたので、2回連続の参加で
した。世界遺産の観光地でもあるルアンパパーンには
バンコクからタイ航空の直行便がありましたが、今回は
首都のビエンチャンを経由し、ラオス航空国内便のプロ
ペラ機でウドムサイ空港に到着しました。
この大会は、日本の全国障害者スポーツ大会と同じく、
3年に1回(日本は毎年)開催される「ラオス版国体」
の開催地で行われ、第1回大会は太陽の家と協力関係に
あるADDP(アジアの障害者活動を支援する会)が
中心となって開催されました。今回は国、県、ラオス
障害者スポーツ協会の協力でラオス全土17県のほとんど
No.
311
2015(H27)
3
また照明もエコの観点よりLEDライトにし、以前に
比べると全体的に明るくなりました。
今回の改修工事により、利用者の方をはじめ来訪される
皆様により安全で快適な環境を提供することができる
ようになりました。 (京都事業本部 総務課)
から選手が集まりましたが、各県の選手が参加した競技は
ラオスの障害者の間で日常的に行われているバドミントン
とペタンクくらいで、開会式後のエキシビション競技と
して車椅子バスケットボール、シッティングバレーボール、
そして今回初めてのゴールボールの3競技が行われま
した。
私は前回と同じく卓球バレーのデモンストレーション
を担当し、2日間に亘って大会選手・役員や観覧に訪れた
多くの皆さんに卓球バレーの魅力を紹介することが出来
ました。
今後、ラオス全土で卓球バレーを楽しんでもらえる
ように頑張って行きたいと思います。
(日本卓球バレー連盟 副会長・普及委員長/健康推進課
堀川 裕二)
デモンストレーション
Japan Sun Industries
で受賞式が行われました。この表彰は、エネルギーの使用
合理化に事業場全体で取組み、その成果により省エネ達成に
ホンダ太陽
「平成26年度エネルギー管理優良工場表彰
九州経済産業局長賞」受賞
向けて着実な実績が認められる事業場を表彰するもので、
今回は当社の他に3社1個人が受賞しました。
ホンダ太陽
今回の受賞は、電力監視や高効率機器への設備更新、改善
株式会社は、
提案や小集団活動等による省エネの取組みにより平成22年度
「平 成 2 6 年 度
を基準をとした電気・LPガスの使用量を熱量換算(GJ)
エネルギー
したエネルギー使用量の対前年比で、平成23年度−4.4%、
管理優良工場
平成24年度−8.2%、平成25年度−4.2%の削減を達成した
表彰 九州経済
他、ISO14001、9001による環境管理や設備管理の標準化
産 業 局 長 賞」
の取組み、地域における環境活動等が評価されたものです。
を受賞し、2月
今後も継続した省エネの取組みを行い、より環境に優しい
2日に福岡市
工場づくりを推進してまいります。
のアクロス福岡
感じています。このことから、介護現場での腰痛予防に
HAL介護支援用腰タイプ
ゆうわでレンタル開始
役立つと考え、レンタルすることとなりました。生活支援課
の神鳥課長は、
「今後は、
障害者支援施設ゆうわでは、昨年12月に実証試験を行なった
利用者への移乗支援時での
CYBERDYNE株式会社の「HAL介護支援用(腰タイプ)」
負担を軽減し、より安心・
レンタルを2月1日より開始しました。実証試験では介護員
安全な介護の提供を実践
や利用者に感想や意見の聞きとりが行われました。介護員
していきたいと考えており
より、
「HALのアシストにて移乗支援のような動作時に腰部
ます。そのためにも職員の
にかかる負荷の軽減が実感できた」との感想。ゆうわの
腰痛予防において、HAL
介護業務では、ベッドや車いすへの移乗、トイレや風呂の
が大いに役立つと思います」
移行動作で腰に負担がかかり、現在介護員の約2割が腰痛を
と話しています。
50周年企画《 温故知新 》
作業科目の変遷(下)
1971年旧本館が完成、当初は社会復帰のための保護
工場をめざし、社員の宿舎や家族の保育室なども計画
されていました。保護工場は1972年福祉工場設立で
実現しました。
旧本館完成後
金工科・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 医療機器科・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 木工科サンアップ・・・・・・・・・・・・・・・・
1968年より第2工場にあった京都度器製 1971年旧本館3階東側で川澄化学㈱ 1971年9月サンアップ工芸荒尾作業所
作所の巻き尺製造ラインは、1970年田島
より受注した注射針の生産を行う。
より神棚の製作を導入、旧事務所棟内
製作所に引き継がれ、1971年テープ切断部
が本館3階、組立部が4階に移った。
に工場を構えた。
1971年、本館には身体障害者
機能開発センターが開設され、
工作科が本館3階に置かれま
した。また、1972年には福祉
工場の部品前加工部門として応用
木工科唐木・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1971年11月、第1工場のクリーニング
科のあとに伏野唐木(有)による紫檀や
黒檀の高級唐木家具の製作を開始した。
工芸科つげ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1974年、旧事務所棟内に(有)釜我つげ
工芸の作業を導入、 やブローチ
などのつげ製品を生産を開始した。
資材科が発足、重度障がい者への
本格的な対応を開始しました。
長い間お疲れさまでした
30年以上にわたって太陽の家で働いた
お二人の職員が退職します。
長い間、ありがとうございます。
気持ちも同様です。お互いに意思疎通を図り、更に快適な
「福祉とは?」と考えながら、何とかやってこられたのは
職場を作ってください。皆様に叱咤激励を受けたことを
利用者の皆様のおかげと感謝しています。京都太陽の開所
私の人生の「糧」
とします。京都はもとより別府・愛知の皆様
当時、多くの方が外出することに大変苦労されていたよう
ありがとうございました。 (京都太陽の家 荒金精二)
です。ひとつの例を挙げれば、私も「鉄道研究会」の仲間
と外に出るたびに車いすの移動介助に四苦八苦した経験が
1976年3月31日、今は第4作業棟(オムロン太陽)が
あります(大阪駅には客用のエレベーターがありませんで
建っている辺りにあった鶴見寮の2階の1室に荷物を入れ、
した)。そんな時、手助けしてくれたのは通行中の乗客の
太陽の家で働き始めて39年が経とうとしています。翌日、
皆さんです(勿論、駅員に頼めば介助してもらえますが時間
旧食堂の全体朝礼で紹介され、どきどきしたことを昨日の
がかかります)。最初はためらいを感じている様子ですが
ように覚えています。当時職員は60名、土曜日は半ドン、
一人が動けば周囲の方々が一斉に協力してくれます。みんな
11時から職員会議で時にはお菓子が出るなど家庭的雰囲気
心の中では困っている方を手助けしたいと思っているのです。
でした。ここで働こうと決めたのは、障害のある人もない人
今日ではバリアフリー(今はユニバーサルデザイン)と
も同じ職場で一緒に働いている姿を目にした時、強烈な
いう言葉が当たり前に普及しています。京都太陽の家周辺も
カルチャーショックを受けたからです。身体障害者機能開発
含めて生活しやすい環境になりました。障がい者に限らず
センターを振り出しに、事業課、開発課、地域支援課、
誰もが自分の気持ちを表現し周囲の人がそれを受けと止めて
作業支援課など、物を作る
あげる。それが「福祉」ではないかと思います。福祉制度も
ことから環境改善など現場
措置から契約へと変化を遂げています。その原動力となる
に接した職場が中心で
のは皆さんの発信力(表現力)だと思います。
した。障壁を持った人の声
何事も外からだけでは見えないことがあります。人の
を聞き、共に学び合い、
住みやすい世の中を作って
いく運動体が太陽の家
です。退職後もサポーター
として、微力ながら応援
できればと考えています。
多くの方々に支えられて
これまで働くことができ
ました。みなさん、あり
前列左端荒金精二さん 鉄道研究会の仲間と
がとうございました。
1977年トンガ研修生
(法人本部 小田博道) シムラタ氏とスリアナ氏と一緒に
を想定した実践プログラムを体験しながら、ゲームとして
の特性を理解しました。午後からは風船の特性の理解と基
本的な取り扱い方法を学び、風船を活用した様々なゲーム
ふうせんバレーボール研修会開催される
講師:橋本大佑氏
2月1日、太陽の家コミュニティ
を体験しました。
センターおよび体育館にて、大分県
今回の研修に参加して一番良かったのはふうせんバレー
障害者スポーツ指導者協議会主催による
ボール競技の正式なルールを学ぶだけではなく、障がい者
「ふ う せ ん バ レ ー ボ ー ル 研 修 会 」 が
や高齢者向けの様々なプログラムの提供方法について学べた
行われ、大分県内から28名が参加しま
ことです。今後は研修で学んだことを工芸科・ゆたか利用者
した。講師の橋本大佑氏(一般社団法人
対象のスポーツ
ふうせん遊び協会)は、筑波大学で
訓練や介護
障害児教育を学び、卒業後渡独して
予防運動教室
ドイツの日系企業で働きながらリハビリテーションスポーツ
で生かして
(障がい者スポーツ)指導員の資格を取得。帰国後の2009年
いきたいと
から、ふうせんバレーボールの普及に取り組み、日本各地で
導入指導法に関する講習会を開催してきました。
研修の前半は、
「ふうせんバレーボールを指導すること」
思います。
(健康推進課
カルキ ビラム)
★むぎの会囲碁大会開催(別府)★
2月3日に別府で開催された「第16回むぎの会囲碁大会」
に22名が参加、初心者向けの「かんたんルールの部」
と「一般
ルールの部」に分かれて囲碁を楽しみました。
一般ルールの部には4名が参加してトーナメントを行う
ことができました。囲碁のルールが分からない方でも参加
できる「かんたんルール」は、4方を囲むと囲まれた碁石を
取ることが出来
るという簡単な
ルールで、対局
というよりは
ゲーム感覚で
楽しんでもら
えるようになっ
ています。今年
もNPO法人
地域ひとネット
の 皆 さ ん に
ルールの説明
をしてもらい、
2組に分かれて
団体戦を行い
ました。毎年
参加している
人も多く「そこ
じゃない。1つ
右、1つ左」など
積極的に指示する人もいて、賑やかな声やため息が聞こえる
楽しい対戦になりました。一般ルールの部は、今洲庄吉さん
(ゆたか)が金城幸秀さん(製御機器科)を破り、初優勝を
飾りました。3位決定戦では、松岡弘幸さん(ゆたか)が
大野教典さん
(紙材科)を破りました。
★サンハウス大手町で恵方巻づくり★
節分の日に、その年の恵方(干支に基づいてめでたいと定め
られた方向)を向いて願い事をしながら無言で食べると縁起が
良いとされる「恵方巻き」。サンハウス大手町でも恵方巻き
づくりを行いました。
「お正月や運動会では欠かさず作った」、
「家族みんなが大好きでひとりで何本も作った」等、参加
された皆さんは思い出話を交え、慣れない男性方も準備が整う
と興味津々で、一緒に作ってくれました。途中、待ちきれずに
つまみ食いする方もいましたが、あっという間にたくさん
の恵方巻きが完成し、みなさん大喜びでした。事前に今年
の恵方を確認
していましたが、
食べる時には
す っ か り 忘 れ、
「お い し い 」 と
頬張っている
笑顔が何よりも
縁起が良いと
感じました。
(大分事業本部
宮﨑夏来)
1/16∼2/15
主な来訪者[1/16∼2/15]
別 府
1/20
1/23
〃
〃
1/29
2/ 4
〃
〃
2/ 6
2/10
2/12
〃
愛 知
1/22
京 都
1/16
〃
1/20
1/21
1/23
1/26
1/27
1/28
1/29
1/30
一般社団法人ちぃのひろば ㈱ハローデイ 3人
韓国チョンナン大学 23人
兵庫県社会福祉事業団 福祉のまちづくり研究所 1人
日本リハビリテーション協会 神奈川県総合ハビリテーションセンター
別府ビリテーションセンター 3人
熊本県隣保間連絡協議会 14人
別府市観光協会 3人
韓国三育大学、ソウル市障害者親の会 18人
別府市立亀川小学校 3人
田川地区人権同和推進協議会 9人
別府市立亀川小学校 70人
韓国永進専門大学 4人
日本オリンピック委員会 大分県教育庁体育保健課 2人
蒲郡職業安定所 2人
HI JAPAN 41人
株式会社ダイキンサンライズ摂津 4人
杉本商事 2人
大路区社会福祉協議会 13人
全重協 兵庫県支部会 35人
中国大学生訪日団第18陣 第2分団 36人
京都市保健福祉局 1人
栗東西中学校 2人
京都教育大学特別支援教育専攻科 9人 亀岡市障害児者を守る協議会 4人 京 都
2/ 3
〃
2/ 4
〃
2/ 6
2/ 9
2/12
国立吉備高原職業リハビリテーションセンター 4人
株式会社 サンワ 7人 京都府総合就業支援室 2人 野洲工業会・野洲市商工会 24人 双和電機株式会社 5人 ソウルロボットMeister高校海外優秀企業研修 83人
中条地区福祉委員会 22人 在籍者数
区 分
就 労 移 行 支 援
就労継続支援B型
障 害 者 支 援 施 設(ゆ た か)
障 害 者 支 援 施 設(ゆ う わ)
介
護
施
設
施設利用者小計
就労継続支援A型
(サンストア)
就労継続支援A型
(福祉工場)
関 連 企 業
事 務 局
雇用労働者小計
合 計
2015年2月1日現在
別府・大分
10
188
40
0
25
263
21
(4)
41
(9)
508
(264)
130
(120)
700
(397)
963
(397)
日出
0
0
0
79
0
79
0
0
0
0
175
(62)
65
(63)
240
(125)
319
(125)
杵築
0
0
0
0
78
78
0
0
0
0
0
(0)
58
(58)
58
(58)
136
(58)
愛知
1
33
0
0
0
34
0
(0)
88
(14)
84
(6)
23
(21)
195
(41)
229
(41)
京都
0
57
0
0
0
57
0
(0)
84
(21)
37
(20)
23
(21)
144
(62)
201
(62)
計
11
278
40
79
103
511
21
(4)
213
(44)
804
(352)
299
(283)
1337
(683)
1848
(683)
( )
:障がいのない人 再掲
日出はソニー・太陽 ㈱ のみ 川崎は別府に含む。
「太陽通信」
(毎月発行) 発行責任者/中村太郎 編 集/人事・広報課 印 刷/㈱電子印刷センター
発行/〒874−0011 大分県別府市大字内竈1393番2 社会福祉法人太陽の家 TEL:0977(66)0277 FAX:0977(67)0453 E-mail:[email protected]