ブース 番 号 5 問合せ先 テーマ 極細径 HDIG を使用する革新的内視鏡システムの開発 岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科 泌尿器病態学 公文 裕巳 Tel 086-235-7284 Fax 086-231-3986 [email protected] http://www.uro.jp/okayama/ 【概 要】 目的は、経皮的腎砕石術(PNL)をモデルとして極細径 HDIG (High Definition Image Guide)を使 用する汎用性内視鏡システムを開発することである。先ず、『安全で確実な腎杯穿刺(見ながら穿刺)』 を可能とする HDIG 一体型穿刺針と PNL 用マイクロ内視鏡システムを開発し、その応用性を検証す る計画で進めている。理想の穿刺針として、安全に複数回の穿刺が可能と考えられている 21G 針を 目指しているが、プロトタイプは 19G(現在は 20G に進化)で HDIG 一体型穿刺針として開発し た。プロトタイプの有効長は 800mm、外径は 0.82mm、先端にφ0.5mm の光学レンズを有し、 穿刺針の内腔にセットして使用する。カメラシステムは HD 出力対応で高細精なモニタリングを可能 とした。岡山大学動物実験委員会の承認を受けて、軟性尿管鏡併用下でのブタでの超音波監視下の腎 ろう穿刺と腎盂腎杯の観察により応用性を検証後、現在は、岡山大学 IRB の承認を受けて臨床研究を 実施している。ゴールは高精度対物レンズ、高画素ファイバーによる広視野と深い被写界深度、なら びに良好な色再現性と配光特性を有し、しかも、超細径で低価格のディスポーザブル HDIG スコープ の開発である。 【新規性・独自性】 直径 0.35mm 10,000 画素の極細径 HDIG の幅広い臨床応用を目指す革新的な試みである。細径 穿刺針を見ながら安全に目的の病巣に刺入することを基本技術として、非侵襲的な診断・治療を幅広 く実現する統合的内視鏡システムの開発を目指すものである。 【システムの概要】 極細径HDIGを使用する砕石用超細径内視鏡システムの臨床応用 ✸่⏝ෆど㙾䝅䝇䝔䝮䛾ᐜ Fr.5 Sheath Camera cable 20G Puncture needle/scope Irrigation system Light cable Laser Lithotripsy 18Guide wire HDIG Puncture needle/scope 研究進度 共同研究 等の意向 □アイディア段階 Laser Fiber □基礎研究段階 Irrigation tube □応用実用化研究段階 ■試作・実証試験段階 本研究開発は、平成 24 年『ふくしま医療福祉機器開発事業補助金』に、株式会社住 田光学ガラス(本社:埼玉県)から『腎結石用極細高解像ディスポーザル内視鏡の開 発』として申請、採択されたプロジェクトであり、同社と(株)武井医科光器製作所、 ならびに岡山大学との三者が共同して進めている。発展的応用のための共同研究の提 案を期待している。 32
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