Fosfomycinの 静脈投与 に よる耳鼻咽喉科 感染症 の臨床 的 - J

VOL.2
3 NO.11•@
CHEMOTHERAPY•@
Fosfomycinの
3617
静 脈 投 与 に よ る耳 鼻 咽 喉 科 感 染症 の 臨 床 的検 討
三 辺 武右 衛 門 ・村
上
温
子 ・小
林
恵
子
関東逓信病院耳鼻咽喉科
徐
慶一 郎 ・稲
同
Fosfomycin(以
下FOMと
略 す)はMerck社
社 が 共 同 開 発 し た 新 抗 生 物 質 で,そ
福
栄
微生物検査科
とCEPA
ま たFOM-NaのMicncomsに
の 化 学 構 造 式 はFig.
1に 示 す よ う で あ る 。 本 剤 は 細 菌 細 胞 壁 合 成 の 初 期 の 段
対 す るMICは1.56
μg/ml,Streptococmsで
は 同 様 に1.56
6.25 μg/ml,Psmdomomsに
Fig.
1
Chemical
structure
of fosfomycin
μg/mlで
あ っ た。
グ ラ ム 陰 性 桿 菌 に 対 す るMICは,Haemophilusで
は
対 し て は0.78∼6.25
μg/ml
で あ っ た。
血 中濃 度 お よび 組 織 内 濃 度
測 定 用 培 地 に はnutrient
と し て0.05M
(MB
838)を
(1)
階 を 阻 害 す る 特 異 な 抗 菌 作 用 を 有 し,広
ル ム を 示 し,他
い抗 菌 ス ペ ク ト
剤 と の 間 に 交 叉 耐 性 は な い 。FOMに
FOM-CaとFOM-Naが
あ る が,い
く にKlebsiellaを
は
ず れ も 各 種 病 原 菌,と
除 く グラ ム 陰 性 桿 菌 に 対 して も 著 明 な
抗 菌 力 を有 す る と報 告 され て い る。 ま た 本 剤 の 急 性 毒 性
は き わ め て 低 く,亜 急 性,慢
性 毒 性 お よび 催 奇 形 試験 に お
わ れ わ れ はFOM-Naに
つ い て 基礎 的 に検 討 を行 な
(Difco),標
薬,検
FOM-Naの
静 脈 注 射 に よ る 投 与 後 の 血 中 濃 度 を成 人
に お い て 測定 した 。 前 述 の 体 液 内 濃 度 測 定 法 に よ っ て 測
定 し た 。FOM-Nalgワ
ン シ ョ ッ ト静 注 後 の 成 人3人
つ い て の 血 中 濃 度 の 平 均 値 は15分141.0
97.0 μg/ml,1時
間2.0
間505
μg/mlで,そ
μg/ml,3時
の ピ ー ク は15分
注 後 の 成 人4名
の 平 均 値 は15分1942
μg/ml,30分128.5
749μg/ml,3時
間36.8
るべ き成 績 を収 め た の で報 告 した い と思 う。
の ピ ー ク は15分
に み ら れ た(Table3).
試
(2)
験
agar
(Difco)を
マ イ シ ン 小 委 員 会 法 に 準 じ てMICを
用 いホスホ
測 定 した 。
耳 鼻 咽 喉 感 染 症 か ら 分 離 し たStaphylococcus
18株
のFOM-Naに
す よ う で,そ
1
Distribution
Staph.
aureus
aureus
み られた。
of sensitivity
to FOM-Na
of
間9.7
示
間
μg/mlで,そ
組織 内濃度
FOM-Naを
ワ ン シ3ッ
ト静 注30分
後 の 口蓋 扁桃 お
中濃 度
と 比 較 し た(Table4,5)。
口 蓋 扁 桃 組 織 濃 度:6歳
分,30分
い て29静
注30分
μg/mlで
にお
μg/
4)。
上 顎 洞 粘 膜 組 織 濃 度:成
中 濃 度 は66.0
人 に お い てFOM-Na
1gワ
の 洞 粘 膜 の 濃 度 は28.1
μg/ml
μg/mlで
い てFOM-Na29静
注30分
均 値 は703μg/mlで,血
で あ っ た(Table
後
あ っ た 。 ま た 成 入2人
の さ い の 血 中 濃 度 の 平 均 値 は83.5
あ っ た(Table
ン シ ョ ッ ト 静 注 後30分
で,血
注 後20
μg/mlで30分
後 の 口蓋 扁 桃 の 組 織 濃 度 の 平 均 値 は
42.5 μg/mlで,そ
mlで
の 小 児 に お い て1g静
後 の 扁 桃 組 織 濃 度 は46.0,445
の 血 中 濃 度 は105.0
Table
μg/ml,6時
μg/ml,1時
よ び 上 顎 洞 粘 膜 を 摘 出 し た 組 織 濃 度 を 測 定 し,血
対 す る 感 受 性 分 布 は,Table1に
の ピ ー ク は1。56 μg/mlに
に み ら れ た(Table
につ いての血 中濃度
脈 内投 与 に よ って 耳 鼻咽 喉 科 感染 症 の 治 療 を くわ
菌
に
μg/ml,30分
間115μg/ml,6時
え,み
抗
sp.
用 い る カ ップ 法 で 測 定 した 。
い,静
測 定 用 培 地 に はnutrient
準希釈液
定 菌 に はPnteus
血 中濃度
2)。 ま た 本 剤2g静
い て も特 別 な 毒 性 は み られ て い な い。
agar
tris buffer試
あ っ た 。 ま た 成 人3人
にお
後 の上 顎 洞粘 膜 濃 度 の平
中 濃 度 の 平 均 値 は1443
μg/ml
5)。
臨
床
成
績
耳 鼻 咽 喉 科 感 染 症 に つ い てFOM-Naの
静 脈 内注 射 に
Table
Table
NOV.1975
CHEMOTHERAPY
3618
5
4
Table
2
Blood levels of FOM-Na
after intravenous
injection
of 1,000 mg
Table
3
Blood levels of FOM-Na after intravenous
injection
of 2,000 mg
Concentration
Concentration
administration
of FOM-Na
of FOM-Na
in serum
in serum
よ る 治療 を行 な っ た 。 治 療 対 象 は 昭 和49年7月
and palatine
and mucous
か ら12
tonsilla
membrane
with
intravenous
of maxillary
化 膿 性 中 耳 炎5例(急
administration
sinusitis
性 症4例,慢
with
性 症1例)に
月に い た る5月 間 に,関 東 逓 信 病 院耳 鼻 咽 喉 科 にお け る
本 剤 の 静 脈 内 投 与 に よ る 治 療 を 行 な い,著
患 者 に つ い て行 な った 。'
例,無
投 与 法:成
人 にお いて は,1日 量1∼39を
静 注 に よ って
投 与 して 治療 経 過 を観 察 し た。 ワ ン シ ョラ ト静 注 例 は1
9当 た り5%ブ
ドウ 糖 液20m1に
け,点 滴 静 注例 は5%ブ
溶 解 し,約5∼10分
ドウ糖 液500mlに
か
溶 解 し,約2
時 間 か け て それ ぞ れ 投 与 し た。
治 療 効 果 の 判 定:本
効1例
38歳
現 病 歴;8月
主婦
効2例,有
効2
左 急 性 化 膿 性 中耳 炎 。
下 旬 め ま い の 発 作 が あ り,耳 漏 が 出 て 難 聴
が 強 く な っ た の で,9月2日
格 栄 養 は 尋 常 で,一
に 受 診 し入 院 し た。
般 所 見 に は 著 変 は み られ
な か っ た 。 左 耳 か ら は 耳 漏 が 中 等 量 に 流 れ 出 て,鼓
剤 の 静 注 を6日 間行 な って 治 癒 し
は 発 赤 腫 脹 が み ら れ た 。 白 血 球 数 は6,300で,血
た もの を著 効,治 癒 に7日 間 以 上 の 投 与 を 要 した もの お
時 間 に27,2時
よ び 軽 快 し た もの を 有効,無 効,の3段
を行 な っ た 。
階 に分 け て 治 療 効
果 を判 定 した 。
1)
つ い て,
の 成 績 を収 め た 。
症 例(1)
現 症;体
intravenous
化 膿 性 中 耳 炎の 治 療 成 績(Table6)
間50で
充 進 を示 した 。 耳 漏 か ら培 養 検 査
治 療 経 過;FOM-Na1日3gを2回
に29,2日
膜 に
沈 は1
に分 け2日
間,さ ち
間 の 点 滴 静 注 を 行 な っ た 。 耳 漏 か ら は5ta-
VOL.
23
CHEMOTHERAPY
NO.11
Table
Table
Table
8
Therapeutic
7
results
administration
6
Therapeutic
Therapeutic
with
results
intravenous
of fosfomycin
in O-R-L
field
3619
results
with
with
intravenous
intravenous
日間,総 量109の
administration
administration
of fosfomycin
of fosfomycin
in
in other
静 注 に 投 与 で 著効 を収 め た 。
副 作 用;血 液,肝,腎
に 対 す る副 作 用 や ア レル ギー 症
状 は み られ な か っ た(Fig.2)。
症 例(2)
40歳
男
左 亜 急 性 化 膿 性 中耳 炎,
左 急性 乳 様 突 起 炎 。
現 病 歴;昭 和49年7月
頃 か ら,左
耳か らの耳漏が 多
く,各 種 の 抗 生 物 質 を使 用 して も改 善 をみ な い の で,左
耳 の乳 様 突 起 削 開 術 を行 な っ た 。そ の 後 も耳 漏 が な か な
か と ま ら なか っ た 。
現 症;体 格 栄 養 中程 度 で,一 般 所 見 に 異 常 は み ら れ な
い。 左 耳 の創 は 閉 鎖 され て お り,こ れ か ら培 養 検 査 を行
phylococcus
epidermidis
と Micrococcusが
検 出 さ れ,前
者 の 感 性 はPC卅,CER卅,ABPC卅,CBPC卅,KM
帯,GM帯,FOM-NaO.25μg/mlで
な っ た。
治 療 経 過;こ れ まで 各 種 の抗 生 物 質 を使 用 した が奏 効
あ っ た 。 本 剤 を4
せ ず,耳
漏 か らは グ ラム 陽性 の桿 菌 が 検 出 さ れ た 。 そ の
3620
CHEMOTHERAPY
suppurative
otitis
NOV.•@1975
効5例,有
media
効1例
の 治 療 成 績 を得 た 。 次 に症 例 を例 示 す
る。
症 例(3)35歳
主婦
現 病 歴;9月
左 急 性 副 鼻腔 炎 。
中 旬 風 邪 を 引 き,5日
が 出 る よ う に な り,9月25日
現 症;体
前 か ら 多量 の 鼻 汁
に受 診 した 。
格 栄 養 は 中 等 度 で,一
般 所 見 に 著 変 はみ られ
な い 。 左 鼻 腔 の 粘 膜 は 発 赤 腫 脹 し,膿
み ら れ,鼻
性 の 鼻 漏 が 多量 に
漏 か ら培 養 検 査 を行 な った 。 右 鼻 腔 は ほぼ 正
常 の 所 見 で あ っ た。
治 療 経 過;鼻
漏 か ら はStreptococcus(β)が
そ の 感 性 はPC〓,
KM-,
CER〓,
GM〓,
μg/mlで
CP+,
EM-,
CBPC〓,
FOM-
Nal日29を5%ブ
解 し て 静 注 し た と こ ろ,翌
減 少 し て,さ
ABPC〓,
TC+,
あ っ た 。FOM-
検 出 さ れ,
ら に3日
Na1.56
ドウ 糖 液 に 溶
日か ら気 分 良 好 とな り 鼻 漏 も
間 の 投 与 を 行 な い,総
量89の
使
用 に よ っ て 著 効 を収 め た。
disease
in O- R- L field
副 作 用;と
くに 自 ・他 覚 的 副 作 用 は み ら れ な か っ た 。
症 例(4)
22歳
男
現 病 歴;2∼3日
腺窩性扁桃炎。
前 か ら 咽 頭 痛 を 訴 え,11月26日
に
受 診 し た。
現 症;体
温27.8℃,顔
貌 少 し く生 気 が み ら れ な い 。 両
口蓋 扁 桃 は発 赤 して 腺 窩 に 灰 白色 の 栓 塞 が数 個 認 め られ
た。
治 療 経 過;FOM-
Na1日1回2gを5%ブ
ドウ 糖 に 溶
解 し て 静 脈 内 注 射 を 行 な い,2回
消 失 し,4日
間 の 注 射(総
注 射 後 か ら扁 桃 の 苔 は
量89)で
著 効 を収 め 治 癒 し
た 。 扁 桃 か ら はStreptococcus(β)が
に 対 す る 感 性 は1.56μ9/mlで
副 作 用;自
3)副
検 出 さ れ,FoM-
Na
あ っ た。
・他 覚 的 に 副 作 用 は み ら れ な か っ た 。
作用
全 例 に お い て 悪 心 ・嘔 吐 お よ び ア レ ル ギ ー 症 状 な ど の
自 他 覚 的 副 作 用 は 認 め ら れ な か っ た 。な お,FOM感 性 はPC-,
GM〓,
CER〓,
CP+,
0.025μ9/mlの
FOM-
Naの
TC〓,
EM-で,FoM-
間 行 な い,耳
量219を
与 前 後 に,GOT,
KM+,
Naに
静 脈 投 与 療 法 を 開 始 し,1日29を2回
ら に19を9日
わ た り,総
CBPC〓,
感 性 が み ら れ た 。 そ こ で,9月25日
け 点 滴 静 注 を6日
の で,さ
ABPC〓,
は
か ら,
間 に
使 用 し て耳 漏 は と ま り治 癒 し たが 治
剤 の 投 与 に よ っ て 血 液,肝,腎
の 副 作 用 は な く,治
は10で
2)そ
GOTは14で,治
療 後に
あった。
窩 性 扁 桃 炎3例,願
に つ い て,FOM-
Naの
FOM-
Naの
Na投
WBCに
ついて
括
病 巣 分 離 のStaphylococcus
株 に 対 す る 抗 菌 力 を み る と,そ
μg/mlに
のMICの
aums18
ピ ー ク は1.56
み ちれ た 。
Nalg静
注 後 の 血 中 濃 度 の ピ ー ク は15分
で あ っ て141.0μ9/ml,6時
度 を 保 持 し,29静
ml,6時
の 他 の 感 染 症 の 治 療 成 績(Table7)
副 鼻 腔 炎2例,腺
炎 の6例
療 前 のS-
に 対 す る特 別
RBC,
剤 に よ る と思 わ れ る 異 常 値 を示 し
総
1.
2. FOM-
療 効 果 は 有 効 と判 定 し た(Fig.3)。
副 作 用;本
に 実 施 し た が,本
BUN,
た例 は 認 め られ なか っ た。
に分
漏 は著 し く減 少 し て き た
間 投 与 し た 。 本 剤 を13日
4例
GPT,
間 後 に も な お2.0μg/mlの
注 後 の 血 中 濃 度 は15分
間 で は な お9.7μg/mlの
濃
で,1942μg/
濃 度 を保 持 す る こ とが
認 め られ た 。
下 部 急性 淋 巴 腺
静 脈 内 投 与 を 行 な い,著
3.
FOM-
Nalg,2g静
れ ぞ れ45.0μg/ml(学
注 後 の 口蓋 扁 桃 組 織 濃 度 は そ
童),425μg/mlで
あ っ た 。 ま た,
VOL.
23
NO.11•@
CHEMOTHERAPY•@
Fig. 2
Fig. 3
FOM-Naを
H.
K. 40 yr. M
そ れ ぞ れ1g,2
I. D. 38 yr. F
Otitis
成 績 を収 め た(Table
効3例,無
purul.
acuta
subacuta,
2.
HOLLOWAY
効1例 の
,W.
&
KESTLE
D.
G.
た。
第22回
日本 化 学 療 法 学
-1969:
会 西 日本 支部 総 会 に お い て 報 告 した 。
文
5.
献
KWAN
J
W.
FOLTZ, E. L.; H. WALLICK, et
al. : Pharmacodyna-
mics of phosphonomycin
after oral administration
in man. Antimicr.
Agents & Chemoth. -1969:322
∼326
,1970
tion.
6.
&
in
Antimicr.
327•`331,
WILLIAM
in
M.
vitro
M.
1970
KIRBY
activity
Agents
JAY
: Clinical
of
phosph-
& Chemoth. -1969
P. SANFORD
nasal
carriers
Staphylococci
, K.
C.
J. Pharm.
&
: Activity
of
Antimicr.
346•`348,
phosphonomycin
1.
: Preliminary
1970
SMITH,
itive
CLARK
phosphonomycin.
Antimicr.
phonomycin
本 稿 の 要 旨は 昭 和49年12月
&
and
:332•`117,
4.
sin.
Chemoth.-1969:
onomycin.
5. 本 剤 の 静 脈 内投 与 に よ る副 作 用 は 認 め られ なか っ
JANET
with
pharmacology
8)。
subaurta
J. &
trials
Agents
3.
sin.
mastorditis
clinical
あ った。
静 脈 内投 与 に よ って 耳 鼻 咽 喉 感 染 症
11例 の 治療 を行 な い,著 効7例,有
media
purulenta
g静 注 後 の 上 顎 洞 粘膜 の 組
織 濃 度 は そ れ ぞ れ28.1 μg/ml,70.3 μg/mlで
4. FOM-Naの
media
Otitis
3621
of
Agents
&
pos-
Chemoth
.
1970
D. A.
in
WADKE
man.
Sciences
: Pharmacokinetics
I : Intravenous
60
(5):
「静 注 用Fosfomycin(FOM-Na)の
of
administra-
678•`685,
1971
評 価 」 第22回
本 化 学 療 法 学 会 西 日本 支 部 総 会,昭 和49年12月7日
Chemotherapy
phos-
Coagulase
23:3226∼3231,1975
日
。
3622•@
CHEMOTHERAPY•@
NOV.
1975
CLINICAL
EXPERIENCE
WITH
INTRAVENOUS
FOSFOMYCIN
IN E. N. T. INFECTIONS
BUEMONSAMBE,HARUKOMURAKAMIand KEIKO KOBAYASHI
Clinic of Otorhinolaryngology, Kanto Teishin Hospital
KEIICHIROJYO and SAKAEINAFUKU
Microbiological Laboratory, Kanto Teishin Hospital
Basic
and
summarized
1.
was
In
the
MIC
Peak
after
level
administration
and
and
4.
5.
were
FOM-Na
in
No
of
the
3,
side
2g
fosfomycin
against
effects
the
Na-salt
18
strains
were
1 g of
of
blood
in
The
(FOM-Na),
Staphylococcus
the
produced
of
concentration
9.7ƒÊg/ml
membrane
and
conducted
in
11
2.0
and
aureus
of
of
detected
the
maxillary
FOM-Na
cases
peak
was
194.2
still
42.5ƒÊg/ml
the
fig/ml
of
was
concentrations
children)
was
FOM-Na
concentration
of
(school
treatment
1
of
FOM-Na
45.0 ƒÊg/ml
in
i. v.,
respectively.
i. v.
poor
on
the
concentration
of
70.3μg/ml
ministration
good
case
concentrations
and
FOM-Na
i.v.
In
The
of
administration,
administration,
3.
made
results
obtained
were
clinically
isolated,
the
peak
1.56ƒÊg/ml.
admipistration.
μ9/ml
were
:
distribution
at
blood
minutes
studies
follows
observed
2.
15
clinical
as
fig/m1
at
blood
still
was
6 hours
sinusitis
in
the
tonsil
to
FOM
i. v.
administration
141.0ƒÊg/ml
at
at
after
6
15
at
hours
after
minutes
after
administration.
1g
and
after
2g
1g
i. v.
and
were
2g
i.v
28.1
ad-
respectively.
with
E.
N.
T.
infections,
and
excellent
obtained.
attributable
with
obtained
after
faucial
level
maintained
were
observed
in
this
study.
result
in
7 cases,