TRIZ(発明問題解決の理論)の紹介 --

第 10 回 日本 TRIZ シンポジウム 2014 発表論文概要
J17jAE-Hisanaga(Denso)-140717
実践の場でどのように初心者をTRIZへ導くか
久永 滋 (株式会社デンソー)
概要
当社では 2003 年よりTRIZの導入を始め、
現在まで社内でのTRIZ活用を推進してきている。
そこでは、社内の希望者が社内推進者とともに、実際の業務にTRIZを適用して解決を目指す、実
践を中心に行っている。TRIZ活用を広げるためには当然のことながら、実践者の多くがTRIZ
初心者である。
社内推進者の重要な役割に、多様なテーマに対してどのツールを用い、どのようなアプローチを採
るのかを提案することがある。ツール、アプローチの選択に当たっては、テーマに対してだけでなく、
実践者のニーズに合わせることも同様に重要である。特に、初心者の場合はTRIZの有用性を認知
してもらい、継続活用を促すために、初心者の持つニーズに十分配慮することが必要となる。
導入から現在までの約 10 年、約 250 件のテーマの実践の中で経験した、初心者は「TRIZの何
に惹かれ、何が理解できないか」
、
「何がうまく行って、何がうまく行かなかったか」の事例を基に、
どのように初心者をTRIZへ導くかを考察する。
内容説明
1.
2.
当社のTRIZ展開推移
2013年報告内容
3.
今回の論点
② 推進者が配慮すべきユーザーニーズ
4.
多くのアイデアが欲しい
( 発散 / 発想 )
根本から見直したい
( 深堀/分析/転換 )
決定打を出したい
( 集中 / 理詰め )
それぞれに合ったツール/アプローチがあるだろうと考えた
制約の中で
① テーマに合わせたツールだけでは十分でない
= 2つの指向 =
② ソリューションのために
多くの実践
の経験から
分類した
初心者ニーズ
制約の外へ
① 当社のTRIZ活動の特徴
= 3つの初心者ニーズ =
=結論=
実践の場での初心者ニーズ
① 多くの実践の場での3つの初心者ニーズ
② 事例から初心者ニーズを読み取る
5.
実践の経験から読む初心者ニーズ
多くのアイデアが欲しい
( 発散 / 発想 )
① リバースTRIZの事例
⑥ 進化のトレンドの事例
6.
実践の場での初心者ニーズのまとめ
① 初心者ニーズに合わせたツール
② 初心者ニーズのまとめ
7.
むすび
決定打を出したい
( 集中 / 理詰め )
進化の
トレンド分析
ダレル・マン
31の技術
進化のトレンド
根本から見直したい
( 深堀/分析/転換 )
イフェクツ
8つの
進化の法則
技術進化
の系譜図
◆擬人化
工学的矛盾
制約の中で
⑤ 発明原理の事例
= 2つの指向 =
④ 特性パラメータの選定の事例
制約の外へ
② 原因‐結果分析の事例
③ 根本原因の特定の事例
大きさは
今回
使用頻度
報告
を示す
= 3つの初心者ニーズ =
◆DE
◆S字カーブ分析
◆究極の理想解
40の
ダレル・マン
発明原理 2003年版
物理的
矛盾
リバース
TRIZ
76の発明
標準解
物質‐
場分析
◆マルチスクリーン
◆問題階層探索
◆リソース分析
◆デバイス分析