J I S 原 案 J A S O 案 テクニカルペーパ案 審議報告書 制 定

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J I S 原 案
J A S O 案
テクニカルペーパ案
審議報告書
制
改
定
正
小改正※:1~5 項のみ記載
1.規格番号・規格名称
JASO M 315
自動車-自動変速機油
2.適用範囲(スコープ)
自動車用自動変速機油について規定する。
3.審議経過
分科会: 自動変速機油分科会 活動期間: 2013年 11月 ~ 2014年 9月( 5回開催)
分科会長: 荒川 慶江(ジヤトコ) 幹事: 成田 恵一(出光興産) 廣瀬 聡(ジヤトコ)
部
会:
材料部会
部会審議
2014年 11月
規格委員会審議:2015年
1月
4.制定・改正の目的
近年の自動変速機油における性能向上と使用期間の長期化に合わせて、JASO M347: 2007「自動変速機油-せ
ん断安定性試験方法」が改正された。この改正で、従来の1時間試験法に加えて5時間、10時間法が新たに追加
されたため、M315のせん断安定性性能においてM347の中でいずれの試験時間を適用するかを明記する必要が出
てきた。これを受けて現在M315で規定されている各油種のせん断安定性性能について、適用するM347の試験時
間を追記する事とした。
5.制定・改正の主眼点(ポイント)
M315で種別している各油種(1-A13、 1-A-LV13、 2-A13)に対してせん断安定性試験の試験時間を追記した。
6.制定・改正の期待効果(ベネフィット)
現行のM315にはせん断安定性試験の試験時間に関する項目はなく、この試験法を定めたM347の改正で複数の
試験時間が追加されたことによって、いずれの試験時間で評価を実施するか明示する必要が出てきた。試験時
間の明確化により、各油種において適切な過酷度でのせん断安定性評価が可能となり、自動変速機油の品質向
上に寄与できる。
7.制定・改正の緊急性・必要性
M315で試験方法として引用しているM347「自動変速機油-せん断安定性試験方法」が2014年に改正されたこ
とによって、M315との不整合が発生している。これによって、①M315で油の性能を規定できてない ②M315を
用いて油の性能評価を実施する際、試験方法がわからない という問題が発生しているため、早期に改正する
必要がある。
8.規格の構成(本文、附属書(規定)、附属書(参考)、解説等)
まえがき 1.適用範囲
2.引用規格
6.標準油及び標準テストピース
解説
3.用語及び定義
4.種類及び性能
9.98協定/58協定との関連
無
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5.試験方法
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10.その他関連する法規
(1) 関連国際法規
無
(2) 関連国内法規
無
11.関連する規格
(1) JISの場合:対応国際規格番号・整合性コード(IDT、 MOD、 NEQ)
-
(2) 国内規格:JIS、 JASO 他、業界規格等
JASO M347、JASO M348、JASO M349、JASO M350、JASO M357、JIS B7410、JIS K2249-1、J
IS K2249-2、JIS K2249-3、JIS K2249-4、JIS K2251、JIS K2256、JIS K2265-4、JIS K2269、JIS
K2283、JIS K2501、JIS K2510、JIS K2513、JIS K2514、JIS K2518、JIS K2541、JIS K2580、JI
S K2609、JIS K6258
(3) 外国規格:DIN、 SAEなど
ASTM D808、ASTM D2603、ASTM D2983、ASTM D4172、ASTM D4951、ASTM D6082、ASTM
E659
(4) 国際規格:(1)以外のISO、 IEC
-
12.関連分野との連携・協業 (自工会、部工会、車工会、及び規格協会以外の団体等)
無
13.審議中の問題点/課題
主な論議のポイントを以下に示す。
ポイント
改正結果
せん断安定性の要求値、試験時間のどちらを変更す
べきか。
試験時間を変更することとした。
低粘度ATF 1-A-LV と従来ATF
を合わせるか。
1-A-LVは10時間法、1-Aと2-Aは従来通りの1時間法と
することとした。
呼称に年次が記載されるため、どの時点の規格に適
合する油か識別ができる。
規格への適合表示については、販売各社の判断に任
せるスタンスをとることとした。
1-A、2-Aの試験時間
改正により、今までの規格値を満足できなくなった
油への対応をどうするか。
14.国際提案(規格/基準)の可能性
予定なし
15.規格の要旨/アブストラクト(500文字以内)
この規格は、日本の自動車メーカ、変速機メーカが自動車用自動変速機油として必要と考え、石油メーカ、
添加剤メーカが合理的と判断する性能を、「種類と性能」として規定したものである。規定している性能の一
つとして、せん断安定性があり、JASO M347:2007(自動変速機油せん断安定性試験法)で評価することとされ
ている。M347が従来の超音波を1時間照射して粘度低下を評価する方法に超音波の照射時間を長くした5時間法、
10時間法を追加する改正を行った。
M315に定めるせん断安定性の規格値が、M347の何時間法の評価法で規定されるものかを、明示する必要が生
じたため、M315の該当する箇所について改正を行った。
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