労働安全衛生法違反の疑いで書類送検(真岡署)(PDF

栃木労働局 真岡労働基準監督署
Press Release
報道関係者
各位
平成27年3月6日
真岡労働基準監督署
(担当)監督課長
中川 徹
電 話 0285(82)4443
労働安全衛生法違反の疑いで書類送検
真岡労働基準監督署(署長
たかはし
高橋
ひろむ
拓 )は、平成27年3月6日、下記事業者
と代表取締役を宇都宮地方検察庁に書類送検した。
記
1 被疑者
(1)ヘイコーパツク株式会社
事業内容:紙袋及び包装紙等の紙製品の製造業
本店所在地:栃木県芳賀郡芳賀町大字祖母井1702番地1
(2) 代表取締役 A (58歳
男性)
2 違反事実の概要
被疑者Aは同会社の代表取締役として同会社における労働者の安全を統括するものであるが,被
疑者Aは,平成26年10月14日,同工場において,被災労働者(21歳男性)に製袋機の調整
作業を行わせるにあたり,同製袋機の運転を停止しないで調整作業を行うときは,同製袋機に身体
の一部を巻き込まれるなどして労働者に危険を及ぼすおそれがあったにもかかわらず,同製袋機の
運転を停止させることなく調整作業を行わせ,もって機械,器具その他の設備による危険を防止す
るため必要な措置を講じなかったものである。
※製袋機とは,紙袋を製造する機械のこと
3 違反条文(関係条文は,下記5参照)
被疑者ヘイコーパツク株式会社及び代表取締役Aについて
労働安全衛生法違反
同法第20条第1号
同法第27条第1項
労働安全衛生規則第107条第1項
同法第119条第1号(罰則規定:6月以下の懲役又は50万円以下の罰金)
同法第122条(両罰規定)
4 参考事項
労働安全衛生法第20条第1号において,事業者に対して「機械,器具その他の設備による危
険を防止するため必要な措置を講じなければならない」と規定している。
また,労働安全衛生規則第107条第1項(根拠条文:労働安全衛生法第20条第1号)にお
いて,
「機械の掃除,給油,検査,修理又は調整の作業を行う場合において,労働者に危険を及ぼ
すおそれのあるときは,機械の運転を停止しなければならない。
」と規定している。
5 労働安全衛生法(関係条文)
○労働安全衛生法第20条第1号(事業者の講ずべき措置等)
事業者は,次の危険を防止するため必要な措置を講じなければならない。
1
機械,器具その他の設備による危険
○労働安全衛生法第27条第1項
第20条から第25条まで及び第25条の2第1項の規定により事業者が講ずべき措置及び前条の規定に
より労働者が守らなければならない事項は,厚生労働省令で定める。
○労働安全衛生規則第107条第1項
事業者は,機械(刃部を除く。
)の掃除,給油,検査,修理又は調整の作業を行う場合において,労働者に
危険を及ぼすおそれのあるときは,機械の運転を停止しなければならない。ただし,機械の運転中に作業を
行わなければならない場合において,危険な箇所に覆いを設ける等の措置を講じたときは,この限りではな
い。
○労働安全衛生法第119条第1号(罰則)
次の各号のいずれかに該当する者は、6月以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
1
第14条,第20条から第25条まで・・・
(中略)
・・・の規定に違反した者
○労働安全衛生法第122条(両罰規定)
法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関して、
第116条、第117条、第119条又は第120条の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その
法人又は人に対しても、各本条の罰金刑を科する。