DPM1d−10シリーズ

特集「FA機器システム」
自動ドア用モータコントローラ
“DPM1d−
DPM1d−10シリーズ”の受託開発
10シリーズ”の受託開発
名古屋事業所 小林 幸彦
山口 勝也
要 旨
エンジニアリング業務のノウハウを生かし,旭産
たタイミングベルトをモータによってダイレクトに
業㈱からの開発委託による自主ビジネス業務として,
駆動し,ドアを開閉するものである。減速ギヤをな
ダイレクト駆動型の自動ドア用モータコントローラ
くすことによって,モータの小型化,低騒音化,手
“DPM1d−10シリーズ”の開発を実施した。自動ドア
動開閉ドアとしての利用(用途拡大),メンテナン
駆動装置の開発受託に向けては,ハードウェア,ソ
スフリー化などの効果が得られる。
フトウェアの基礎研究開発を実施し,製品化を実現
した。
これらの効果によって,市場拡大が見込まれるダ
イレクト駆動方式の製品を他社に先駆けて開発した。
ダイレクト駆動型の自動ドアは,一般的に使用さ
適用ドア質量帯も,軽量から重量化へと機種を拡大
れている従来型の自動ドア駆動モータに組み込まれ
した製品を市場投入することによって,市場シェア
ていた減速ギヤをなくし,ドア上部に取り付けられ
拡大を実現した。
スライド式自動ドア(両側方向にドアが開閉
自動ドア用モータコントローラの基板
MEEエンジニア59号