(日本環境感染学会 総会・学術学会でポスター発表しま

№174
2015年3月号
<理
念>
1.信頼される病院
<基本方針>
2.心温まる病院
・地域における医療福祉の向上につとめ、地域住民のいのちと健康を守る。
・地域の中核的病院として、地域の医療機関と連携・協調を図る。
・二次医療を中心に頻度の高い三次医療まで担当する。
・医療需要の増大と、多様化に対応できる病院づくりを目指す。
3.楽しく働ける病院
第30回日本環境感染学会 総会・学術学会で
ポスター発表しました。
臨床検査技師
小林 香織
医療安全対策室
岩田 知子
「血液培養検査」をご存知で
一般演題「人材育成」のカテ
すか?敗血症という感染症の診
ゴリーで、『院内感染防止対策
断・治療にとても有用な検査の
認定スタッフ(院内ICS)制度と
一つです。病気を引き起こす細
今後の課題~自ら学ぶ心を刺激
菌を見つけ出し、どんな薬が効
して役割意識を育てる~』と題
くのかを調べるものですが、こ
して、院内 I C S 制度発足の経緯
の検査の際に、もともと患者さ
と成果、そして課題について報
まの皮膚に存在する常在菌が検査結果に影響すること
告しました。全国的には、少数のスペシャリストを育
があり、これをコンタミネーションといいます。
成する病院が多い中、標準予防策を実践できるICSを
消毒方法、採血部位、採血手技などコンタミネー
過去3年間で100人育成した当院の取り組みは非常に
ションには複数の要因が考えらますが、その影響を最
斬新であると、聴講者からいくつか質問を受けるなど
小限に減らすことを目的に、感染防止対策チームが主
大きな反響がありました。
体となって、コンタミネーション事例の追跡調査に取
私の夢は、すべての患者さまに対して正しく、そし
り組んできました。その結果コンタミネーション率が
て当たり前に感染防止対策を実践できる職員でいっぱ
半減し、有意な結果が得られましたので、本学会で報
いにすることなのです。感染防止対策に自ら興味を
告しました。
もって、院内ICSを目指して試験に挑む職員に対して、
発表の際には参加者から病院全体としての取り組み
その熱意を維持するために、私自身が縁の下の力持ち
を高く評価され、当院職員の向上心による結果である
としての役割を果たしたいと学会発表を終えて改めて
と改めて実感し、今後の励みになりました。
決意しました。
これからも安心安全で質の高い医療を提供するため
に、チーム活動を続けていきます。
日本環境感染学会 とは
医療関連感染及び環境感染に関する研究の進歩・発展・普及、会員相互の連絡と
親睦ならびに国際的交流を図り、感染制御の質と安全を向上させることで、国民
の健康増進に寄与することを目的に設立された、日本における感染症、特に医療
現場などの環境における感染制御に関わる大規模かつ中心的な学術機関です。
病院だよりは鳥取市立病院ホームページにも掲載しています。
http://hospital.tottori.tottori.jp/
〒680-8501 鳥取市的場1丁目1番地
鳥取市立病院
Tel 0857-37-1522
市立病院だよりNO.174
外来アンケートご協力
ありがとうございました
平成26年10月27日~31日の1週間、外来に来られた患者さまに対してアン
ケートを行いました。お忙しい中ご回答いただきありがとうございました。
配布数
1,453
有効回答数
1,269
有効回答率
87.3%
診察待ち時間調査
予約ありの患者さまは、50%以上は30分以内
に診察室にご案内させていただけているとい
う結果でした。しかし、予約をしていても
1時間以上待った方が22.3%となっており、
前年度と比べると2.6%増加しました。診察の
状況によりどうしても待ち時間が発生してし
まう場合がございますが、説明するなど工夫
してまいります。
施設面満足度
<凡例>
10分 11~ 21~ 31~ 41~ 51~ 61~ 81~ 101~ 120
以内 20分 30分 40分 50分 60分 80分 100分 120分 分超
予約あり
18.1
予約なし
4.5 9.1
0%
14.0
21.2
26.6
10.4 3.2 13.6
20%
40%
非常に満足
交通の便利さ
駐車場の広さ・入りやすさ
車場の利便性については、年々満足度が下
建物の外観やつくり
17.9
総合待合室設備・雰囲気
16.4
各科待合室設備・雰囲気
13.7
トイレ・洗面所設備
16.1
売店・食道・自動販売機
14.3
案内看板の表示
13.5
無い」とコメントされた方が多くみられまし
た。昨年から、病院利用者以外の方の駐車や、
長期間駐車している車を確認、退去していた
だき、来院された方がスムーズに駐車してい
ただけるよう努めています。
接遇面満足度
接遇面の満足度は、「看護師の言葉遣い・態
度」が91.2%で最も高く、次いで「医師の言
満足
100%
不満
19.5
55.7
66.0
15.2
64.4
18.0
24.9
59.6
18.5
59.1
23.7
57.3
20.5
24.6
64.8
20%
7.9
14.5
57.7
0%
4.5 9.7
80%
53.9
40%
12.9
60%
80%
100%
総合案内・会計
23.4
63.9
11.1
各科診療受付
24.0
64.3
10.0
看護師言葉遣い・態度
31.3
59.9
7.4
医師言葉遣い・態度
33.9
56.0
8.6
葉遣い・態度」が89.9%となりました。その
薬剤師言葉遣い・態度
22.7
他のほとんどの項目で80%以上が満足という
技師言葉遣い・態度
23.8
結果になりましたが、プライバシーの配慮は
プライバシーの配慮
79.2%でした。
診療サービス満足度
13.6
どちらでもない
25.0
清潔感
4.5
60%
18.8
概ね70%以上が満足という結果でしたが、駐
がってきています。中でも「駐車場の空きが
6.9 4.1 13.5 4.2 8.3 5.5 4.3
12.5
58.4
20%
診察待ち時間 4.9
40%
32.3
11.7
19.1
60%
80%
35.9
支払い待ち時間
80%以上でした。一方「支払い待ち時間」は
看護師の説明
50.2%、「診察待ち時間」は37.2%という低
医師の病状・検査説明
25.2
い結果になりました。待ち時間短縮のための
医師へ相談しやすさ
23.6
更なる対策の検討が必要と考えております。
薬剤師の説明
7.4
28.6
43.2
37.8
21.1
11.6
62.1
16.9
15.3
58.9
56.3
60.4
20%
40%
100%
27.0
54.9
診療サービス面は、医師・看護師の説明が
0%
15.2
63.0
20.8
0%
診察時間
61.6
13.1
16.5
21.8
60%
80%
100%
市立病院だよりNO.174
看護部1年間の総まとめ
研修会・研究発表会
鳥取市立病院看護部では「患者さまの尊厳を守る看護の提供」を基本理念に、専門職業人と
して、生命の尊厳と権利を守り、質の高い看護サービスを提供できる看護師職の育成を目指し
ています。2月、3月は1年かけた研修のまとめを発表する時期です。今回は、看護研究Ⅱ、
固定チームリーダー研修成果発表会、プリセプター研修を紹介します。
看護研究Ⅱ
2月6日(金)
看護研究Ⅱ研修では臨床で感じた疑問をテーマに取り組
み、研究成果を論文にまとめ発表を行います。今年は6階
東病棟「終末期がん患者の在宅療養移行の実現に向けた実
態調査」、救急外来「便秘症患者に対する効果的な大腸内
視鏡における前処置の検討」など全6題が発表され、各部
署の特殊性を生かしたテーマの研究で、日々の看護実践に
つながる内容でした。この研究結果から看護の質のさらな
発表スライドを廊下に貼り出しました
る向上を目指し、より良い看護に活かしていきたいと考えます。
プリセプター研修
2月20日(金)
今年度第3回プリセプター研修会は、プリセプターとし
て4月から約1年間にわたって新採用者看護師の指導者とし
ての自分の成長を振り返り、来年度への抱負を宣言する形
で行いました。各部署のプリセプターとプリセプターを
フォローした主査が参加しました。
「新人個々に合わせてスケジュール調整を行うことが大
切」「プリセプティから学ぶことも多かった」「部署のみ
良かったことや、反省点を発表中
んなのフォローがあったからここまで頑張れた」「ポジティブフィードバックが大切」等の
発表がありました。また各部署の新人教育スケジュールの見直しを行い、次年度のプリセプ
ターへ引き継ぐ準備も行いました。プリセプターには、研修終了の感謝状を看護部より授与
し、プリセプティからのメッセージカードが贈られ心に残る研修会となりました。
固定チームリーダー研修成果発表会
2月23日(月)
各部署、各看護チームでは、年度当初に1年間の目標を
設定し、リーダーを中心に具体策を立て、日々の看護実践
を行っています。1年間の成果を発表する会を開催し、
各部署のリーダー、サブリーダー、スタッフ等約90名が参
加しました。
この発表会では、1年を通して自分達がどのような学習
を行い成長したのか、看護業務として何を行ったのか、
リーダー研修 発表中の様子
その結果、患者さまご家族にどのようなサービスを提供できたのかを振り返り、事例を挙げ
て発表しました。入院中の安全の質の確保、退院を見据えた多職種連携、地域連携、セルフ
ケア支援など、各部署がチームの重点目標に向かって実践した結果、高い成果が得られまし
た。他部署の発表を聞くことにより今後の参考となり、実り多い研修となりました。