「京和工藝」では毎年春と秋に新作展が開かれています。 今春は第106回となり、同店の優れた職人の技を堪能できる 豪奢な作品が集まります。「京和工藝」ならではの品格ある品が 一堂に揃う様は壮観。日時と会場は上記のとおりです。 ■来場ご希望の方は事前に同店にご連絡ください 皇室のきものを手掛ける 名店﹁京和工藝﹂ の本物へのこだわり ﹁京和工藝﹂ 。 東京・世田谷の三軒茶屋駅近くに店を構えて六十八年の名店 皇室をはじめ、 各界の名士夫人に贔屓にされる上質で品格ある誂えきものに定評があります。 エ ド ル ー ム こだわりの誂えの様子をルポしました。 現場で直接指示をする﹁京和工藝﹂ [右]練馬区に昔ながらの広 い染め場を構える「松多染」 の芹澤幸弘さん。本格的な引 き染工房も少なくなりまし [左]青みのある紺色の た 巻見本や色見本帳を手に打ち 合わせをし、色を作ります。 引き染する反物は成人式用の 振袖。お客様は当初赤が希望 でしたが紺色の生地をあてる と顔映りがよいと紺色に 撮 影=中 村 淳[ 静 物 ] 宮川 久[ 取 材 ] (月)10 : 30 ∼18 : 00 23日 [会場]ホテルニューオータニ edo Room 東京手描き友禅の 住 東京都世田谷区 お客様の希望に応えた きものをとことん追求して を基調にした格調高い本格 古典柄 派のきもの製作にファンの多い﹁京 和工藝﹂ 。 ﹁着る方、作る方、両方の 方と直接対話できるのが当店の強み です﹂と話す社長の国見修二さん。 ﹁できあがったきものに対して、 なぜ こ の 地 色 な の? な ぜ 刺 繡 な の? といったお客様の問いかけに すぐに答えられることが﹃京和工藝﹄ のポリシーです﹂。今回は、地色の引 き 染の 工程に 立ち 会うため、﹁松多 染﹂工房を訪れました。成人式用の 振袖の地染をします。地色はいちば んのポイントで、地色が似合わない とお気に召していただけません。﹁地 色は一反同じ色に染めなければいけ ません。芹澤さんは染めが安定して いますので、安心してお願いしてい と会長の村田和夫さん。﹁濁り ます﹂ がなくて、きれいな色ですね。心が 澄みきっているんですね﹂と引き染 を確認して満足するお二人。ひと目 で﹁京和さんの色﹂と言ってもらえ ることを誇りに、こだわりのものづ くりに取り組んでいます。 (日)11: 00 ∼19 : 00 [日時]平成27年3月22日 若林1-8-3 ☎03-3413-0118 q9:00∼17:00 ㊡日曜、祝日、 第1・第2・第3土曜 http://www. kyowakogei.com/ 第106回「染織優匠会」 京和工藝 究極の誂えを求めて 次回お願いする訪問着の打ち合わせを芹澤さんとする、会長の村田和夫さん(右)と社長の国見修二さん(左) 602 薄藤色地に本金箔をふんだんに用いた豪華な訪問着 「四季の草花模様 松皮菱取り訪問着」 満開の藤の花を思わせるきれいな藤色に、大きな松皮菱を熨斗目調の段に配した大胆な意匠が豪華な訪問着です。 本金箔に四季の花模様を友禅で表し、ほかの場には本金箔による小紋柄を配し緩急を付けました。きもの/京和工藝 603
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