資料2 業務・システム刷新について

平成27年3月12日
平成26年度 第5回滋賀支部評議会
業務・システム刷新について
資料2
1.業務・システム刷新の経緯について
 協会は、地域の実情を踏まえ、加入者や事業主の意見を反映した、自主自律・都道府県単位の運営により、保険者機能
を十分発揮できる新たな保険者を創る、すなわち「創建」するということでスタートし、設立以来3年間、組織基盤の整備
に取り組んできました。
 しかしながら、現在の業務プロセスは、大量の紙を使用する処理となっているなど、業務の効率化・合理化に向けて全体
を見直していく必要があります。また、これを支えるシステムについても、サーバー等の機器の経年劣化に伴い更新につ
いて検討が必要となっているほか、健康保険組合向けのパッケージソフトを元に開発しており、大量データ処理に効率的
に対応しきれていないなどの課題があります。
 業務・システム刷新では、「創建の仕上げ」の一環として、22年度の業務・システム刷新調査及び23年度の要件定義等
の結果を踏まえ、3つの改革『業務の改革』『システムの改革』『職員の意識の改革』の取り組みを進めていきます。
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2.何故、刷新をするのか
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3.刷新の目的
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4.刷新の施策
刷新の目的を実現するために、次の刷新施策を実行します。
1.業務プロセスの最適化
(1) 事務処理のペーパレス化
イメージワークフロー等を利用し、受付・審査・決裁等の事務処理のペーパレス化を実現する。
(2) 業務プロセスのシステム支援強化
事務処理を自動化・効率化するためのシステム機能を構築する。
(3) 継続的プロセス改善(PDCA)
事務処理状況等の指標値に基づく分析により、業務プロセスの改善を図りやすくする。
(4) データ入力・印刷発送業務集約化
支部による業務品質のばらつきをなくし、かつ、高い業務効率とスピードアップを実現するため、定型的事務の集約化を
行う。
2.事業所・加入者データベースの整備
(1) 適用・徴収、保険給付、レセプト、健診・指導等に関するデータを一元管理する基幹系データベースを構築する。
(2) ITツールを活用した創造的活動のための情報系データベースを構築する。
3.ITツール利用環境の構築
(1) 経営管理におけるシステム機能の強化
(2) 統計分析におけるシステム機能の強化
(3) 業務支援におけるシステム機能の強化
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4.刷新の施策
4.ITインフラの刷新
(1) 統合データベース
適用・徴収、保険給付、レセプト、健診・指導等の健康保険業務に関するデータを一元管理する基幹系データベースを
実現する。また、ITツールを活用する基盤としての情報系システムを構築する。
(2) BCP(※)への対応
広域災害を想定し、データセンターを2か所に設置し、被災時の早期復旧を実現するとともに、本部・支部の事業継続性
を強化する。
(3) セキュリティの強化
情報漏えい等の脅威による事業リスクの高まりに対応するため、シンクライアント端末・生体認証等を導入し、協会の事
業基盤としてふさわしい情報セキュリティ水準を確保する。
(4) ITマネジメント体制の構築
「協会主導の要件管理・プロジェクト管理」、「協会自身の開発環境の保有」及び「開発ベンダーから運用保守サービス
ベンダーへの確実な引継ぎ」等を実現するための体制を構築する。
(5) ITコストの最適化
実績あり信頼できる新IT技術の採用と、システムライフサイクルの長期化、標準技術の採用等の施策を実施し、ITコスト
の最適化を図る。
※ BCP(Business Continuity Plan): 業務中断に伴うリスクを最低限にするために、平時から事業継続について戦略的に準備しておく計画。
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5.刷新の効果
※ QCD:品質(Quality)、価格(Cost)、納期(Delivery)
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6.サービスイン以降に実現する予定のシステム機能
業務領域
サービスイン以降に実現する予定のシステム機能
適用・徴収
 イメージワークフローによるペーパーレス化を行う。
現金給付
(柔整療養費除く)
柔整療養費
債権管理
レセプト点検
 サービススタンダード対象外の申請のイメージワークによるペーパーレス化を行う。
 返戻、照会、回送について、システム上で管理する。
 勧奨ルール(実施時期、実施内容等)等をシステム化する。
 資格点検・外傷点検の点検割当・進捗管理機能をシステム化する。
 求償における請求帳票の出力機能をシステム化する。
 医療機関情報を管轄支部で更新できる機能をシステム化する。
保健事業
 事業所・加入者によるインターネットを利用した健診予約機能をシステム化する。
 健診機関に提供する「健診ソフトウェア(仮称)」に、保健指導結果報告・請求の機能を追加する。
 その他保健事業(レセプト情報を活用した重症化予防対策等)の対象者抽出及び勧奨結果登
録を行う。
企画・計画・立案
支援
 サービスインを出発地点と位置づけ、その後、職員によるツール活用やアプリケーション保守等
を通して、成長/発展させる。
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7.新たな業務システムの移行に伴う変更・新サービス
1.申請書・届出書の様式が新しくなりました(平成26年7月より)
 申請書・届出書は『新様式』でお願いします。
健康保険給付
健康保険限度額適用認定申請書
健康保険高額療養費支給申請書
健康保険傷病手当金支給申請書
健康保険療養費支給申請書(治療用装具)
健康保険療養費支給申請書(立替払等)
健康保険出産手当金支給申請書
健康保険出産育児一時金支給申請書
 旧様式でご提出いただくと給付金の支払いが遅延しますの
で、新しい様式をご利用くださいますようお願いいたします。
 新しい申請書・届出書は、ホームページからダウンロードし
ていただくか、もしくは、協会けんぽへお問い合わせいただ
ければ郵送いたします。
健康保険出産育児一時金内払金支払依頼書・差額申請書
健康保険埋葬料(費)支給申請書
健康保険負傷原因届
保険証再交付等
健康保険被保険者証再交付申請書
健康保険高齢受給者証再交付申請書
任意継続
任意継続被保険者資格取得申出書
任意継続被保険者資格喪失申出書
任意継続被保険者被扶養者(異動)届
任意継続被扶養者変更(訂正)届
健診
特定健康診査受診券申請書
ダ
ウ
ン
ロ
ー
ド
で
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ま
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新
様
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は
ホ
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ム
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ジ
か
ら
新様式切替率:92%
(2月10日現在)
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7.新たな業務システムの移行に伴う変更・新サービス
2.申請書・届出書作成支援サービスが始まります(ホームページで申請書を作成できるサービスです)
対応する申請書・届出書
健康保険給付
任意継続
健康保険限度額適用認定申請書
健康保険任意継続被保険者資格取得申出書
健康保険限度額適用・標準負担額減額認定申請書
健康保険任意継続被保険者資格喪失申出書
健康保険高額療養費支給申請書
健康保険任意継続被保険者被扶養者(異動)届
健康保険傷病手当金支給申請書
健康保険任意継続被扶養者変更(訂正)届
健康保険療養費支給申請書(治療用装具)
健康保険任意継続被保険者資格取得申出・保険料納付遅延理由申出書
健康保険療養費支給申請書(立替払等)
健康保険任意継続被保険者氏名_住所_性別_生年月日_電話番号変更(訂正)届
健康保険出産手当金支給申請書
健康保険任意継続被保険者保険料預金口座振替依頼書・自動払込利用申込書
健康保険出産育児一時金支給申請書
健康保険特定疾病療養受療証交付申請書
健康保険埋葬料(費)支給申請書
保険証再交付等
特定健康診査受診券申請書
 ホームページにて、画面に表示される案内に従って項目を入力いた
だき、申請書を作成できるサービスをご提供します。
健康保険被保険者証再交付申請書
健康保険高齢受給者証再交付申請書
 記入項目の説明を参照しながら入力できるほか、記入漏れや記入
誤りによる再提出の手間が少なくなります。
提出までの流れ
協会けんぽの
ホームページに
アクセス
特定健診
画面に
表示される
項目を入力
項目が
入力された
申請書を印刷
ご加入の
協会けんぽ支部
へ提出(郵送可)
キレイに
申請書が
作れたわ!
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7.新たな業務システムの移行に伴う変更・新サービス
3.情報提供サービスが変わります
医療費の照会や、事業主による生活習慣病予防健診の申込み等を行うことができる「情報提供サービス」の画面構成
が変わります。これまでわかりにくかったメニューをシンプルにし、ご利用されるサービスを見つけやすくします。
情報提供サービスの一覧
利用申請(被保険者)
医療費照会
生活習慣病予防健診申込(事業主)
利用申請(事業主)
お客様設定パスワードの変更
被扶養者データダウンロード
新被保険者証
4.被保険者証の記載事項が変わります
Q
発行済の
被保険者証は?
A
発行済の被保険者証は従来どおり使用できます。
※すでに発行されている被保険者証の更新(差
性別の位置を
変更します
二次元コー
ドを印刷し
ます
し替え)はありません。
Q 二次元コードとは? A
被保険者証に記載されている情報をコード化しています。
協会けんぽから被保険者証を発送する際のチェックと、
返却後の回収登録に使用します。加入者の皆さまのご利用に影響はありません。
なお、被保険者証右端の二次元コード部分は、返却後の回収登録に使用しますので、
切ったり、汚したりしないでください。
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