平成27年4月10日 お 知 ら せ 件 名 平成27年度 北海道開発事業費及び事業概要(網走開発建設部実施分)について お知らせ内容 平成27年度北海道開発事業費及び事業概要(網走開発建設部実施分)について、別紙のとおり お知らせいたします。 所 属 問合せ先 網走開発建設部 広報官 役 職 名 広 報 官 氏 名 村中 智晴 代 表 電 話 0152-44-6793 平成27年度 網走開発建設部の事業概要 平成27年4月 網走開発建設部 目 次 Ⅰ 平成27年度網走開発建設部事業費総括表 ・・・・・・・・・・ 2 Ⅱ 網走開発建設部関係事業概要(事業別) 1 治水事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 2 都市水環境整備事業 3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 道路事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 4 港湾整備事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 5 農業農村整備事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 6 水産基盤整備事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 1 平成27年度 網走開発建設部事業費総括表 (事業費) 事 (単位:百万円) 項 予 算 額 治 水 2,875 道 路 21,742 備 629 都 市 水 環 境 251 農 業 農 村 整 備 2,061 水 産 基 盤 整 備 4,168 港 湾 合 整 計 備 31,726 注)1.農業農村整備及び水産基盤整備を除き、工事諸費は含まれていない。 2.四捨五入の関係で計と内訳が一致しない場合がある。 2 考 1 治水事業 ○安全・安心な国土づくり 平成27年度は、近年頻発する洪水災害に備え、流下能力が不足している箇所において河道掘削を 実施する等の整備を行い治水安全度の向上を図るとともに、堤防や樋門等の河川管理施設が所定の機 能を発揮できるよう適切に維持管理し、安全で安心な生活基盤の形成に努めます。 平成 18 年 10 月洪水時の氾濫状況 (常呂川下流部) 河川整備事業 河川改修事業 ○網走川 流下能力の不足している箇所において、河道の掘削を実施し治水安全度の向 上を図ります。 ○常呂川 流下能力の不足している箇所において、河道の掘削を実施し治水安全度の向 上を図ります。 ○湧別川 急流河川特有の高速乱流による遠軽市街地堤防の機能確保を図るため、堤防 保護対策実施に向けた調査・検討を行います。 ○渚滑川 流下能力の不足している箇所において、河道の掘削を実施し治水安全度の向 上を図ります。 網走川の整備状況 渚滑川の整備状況 3 河川維持修繕事業 安全・安心な河川の機能維持のため、堤防除草や河川巡視・点検を行うとともに、既存施設が所 定の機能を発揮できるよう、コスト縮減に努めながら必要な補修、更新を行うなど、適確な河川の 維持管理を実施します。 河川工作物関連応急対策事業 網走湖下流の網走川において、老朽化や塩害により機能が低下している矢板護岸(特殊堤)の補 修を実施します。 堰堤維持事業 鹿ノ子ダムにおいて、ダム管理用発電設備の改修を行うほか、施設の点検整備、観測・操作、流 木処理など的確な維持管理を実施します。 堤防除草 2 鹿ノ子ダム 都市水環境整備事業 青潮やアオコなどの水質障害が生じている網走湖において水環境の保全を図るため、 「網走川水系 網走川水環境改善緊急行動計画(清流ルネッサンスⅡ) 」に基づき、流域内の関係機関、団体と連携 しながら水環境改善事業を実施します。 網走川大曲堰を冬期間運用し、網走湖へ逆流する塩水を制御することで湖の塩淡境界層の上昇を防 ぎ、網走湖の水環境の改善を図ります。 塩淡境界層制御施設(大曲堰) 4 3 道路事業 平成27年度予算については、「個性あふれる地域の活性化」 、 「食糧供給力の強化」及び 「安全・安心な国土の形成」を重点事項として、第7期北海道総合開発計画等を踏まえ、 活力と競争力のある北海道経済の実現を図るための基盤整備を推進します。 また、北海道の豊かな資源・特性を活かして、我が国が直面する課題の解決に貢献して いくとともに、地域の活力ある発展を図るため、防災・減災や老朽化対策等による国土強 靱化を推進し、安全安心に暮らせる社会基盤の確立を図ります。 (1)個性あふれる地域の活性化 ①広域的な交通ネットワークの充実など地域経済・産業を支える社会資本の整備 拠点的な空港・港湾等の交通拠点と質の高い農水産品、観光資源等を有した地域を 結ぶ交通体系を強化し、地域経済・産業を支える道路ネットワークの整備を推進しま す。 開通予定 平成 27 年度: 北海道横断自動車道(足寄~北見) 訓子府 IC~北見西 IC 間 平成 28 年度: 北海道横断自動車道(足寄~北見) 陸別町小利別~訓子府 IC 間 旭川・紋別自動車道 丸瀬布遠軽道路 丸瀬布 IC~瀬戸瀬 IC 間 北海道横断自動車道 足寄~北見 (十勝オホーツク自動車道) 旭川・紋別自動車道 丸瀬布遠軽道路 ②円滑な都市・地域活動のための渋滞対策 北海道渋滞対策協議会において特定された主要渋滞箇所の解消に向けた検討・対策を 実施します。 5 (2)安全・安心な国土の形成 ①頻発する自然災害に備える防災対策の推進 ・道路の老朽化対策の本格実施 橋梁・トンネル等の道路構造物について、適切に点検・診断、その結果に基づく修繕 等を実施するメンテナンスサイクル(点検・診断・措置・記録)の推進に取り組みます。 橋梁点検車による点検 トンネルの点検 ・大規模災害発生時における被害を軽減し、救急救命活動や復旧活動を支えるため、道 路の防災対策を推進します。 ②冬期交通の信頼性向上 ・道路の雪寒対策の推進 安全で円滑な冬期道路交通の確保を図るため、気象状況や交通状況を踏まえて、適切 なタイミングで除排雪作業を実施します。また、災害対策基本法改正を踏まえた放置車 両等の移動訓練を実施するなど関係機関相互の連携をより一層強化するとともに、雪害 時に自治体の要請に基づいて除雪車両の貸与ができるほか、リエゾン注)派遣による災害関 連情報の共有等支援体制を構築しています。 (注:重大な災害の発生または発生の恐れがある場合に情報収集等を目的として自治体へ派遣する職員) 緊急車両 搬送状況 除雪作業 6 ◆自治体への支援体制 (除雪機械の貸与例) 地方公共団体 ① 支 援 要 請 ③ 決 定 連 絡 災 害 発生 ④ 受 渡 し 網走開発建設部 又は各事務所 ②調整 リエゾン派遣状況 北海道開発局 ③道路交通事故等の無い社会を目指した交通安全対策の実施 ・通学路など歩行空間の安全・安心の確保 通学路緊急合同点検に基づく歩道整備や防護柵の設置等を引き続き実施するとともに、 継続的な合同点検や効果把握等の計画的な取組を推進します。 ・きめ細かく効率的な事故対策の推進 事故データや地域の声に基づく事故の危険性が高い区間における重点的な対策を実施 する事故ゼロプラン(事故危険区間重点解消作戦)に基づき、幹線道路のみならず身近 な道路においても交通安全対策を推進します。 ■「事故ゼロプラン」の流れ ■対策例 対策後 対策前 事故データや地域の声をもとに事故 に危険性が高い特定の区間を明確化 →「事故危険区間リスト」 網走開発建設部内における 事故危険区間 72 箇所(H26.3 時点) 事故危険区間のうち、早期に対策が可 能な箇所から事業化 対策の実施 対策完了後の効果を評価 マネジメントサイクルで改善 事故発生要因の分析 要因に即した効果の高い対策を実施 中央分離帯の設置 7 ④無電柱化の推進 道路の防災性の向上、安全で快適な通行空間の確保、良好な景観の形成や観光振興の 観点から、地域住民や電線管理者等と連携し、無電柱化を推進します。 国道39号 北見駅西電線共同溝 主 な 道 路 事 業 箇 所 路 線 名 北海道横断自動車道 事 業 名 足寄~北見 (十勝オホーツク自動車道) 旭川・紋別自動車道 丸瀬布遠軽道路 国道39号 北見市北見駅西電線共同溝 国道238号 紋別防雪、網走市三眺中央帯整備 国道240号 津別町旭町視距改良 国道273号 蛍雪橋架替、紋別市渚滑事故対策、滝上町滝上路肩改良 国道333号 生田原道路、北見市北陽事故対策 国道334号 真鯉道路、斜里町新拓歩道整備、小清水町神浦中央帯整備 8 4 港湾整備事業 オホーツク圏は安全で良質な農水産物の供給基地であり、管内港湾は、農水産物の物流など背後地域 の生活・産業を支える拠点として、また、沖合、沿岸漁業の基地として重要な役割を担っています。こ のため、本地域の食料供給力の強化を図るため、その物流拠点としての港湾整備に取り組み、海上輸送 の安全性と安定性の向上を図ります。 また、国際競争力の高い魅力ある観光地づくりを推進するため、既存ストックの有効活用を図り、豊 かで質の高いウォーターフロント空間づくりを進めます。 【網走港】 [新港地区] 港内の静穏度を向上させ、船舶の安全な利用を確保するため、 南防波堤の整備を行います。 新港地区南防波堤整備状況 [川筋地区] 荷役活動の効率化を図るため、老朽化が著しい水深2.0m物 揚場の改良を行います。 なお、本整備にあわせ、流氷観光等の魅力を活かしたウォータ ーフロント空間を形成し、中心市街地と連携した交流拠点づくり が促進され、 「みなとオアシス網走」の支援に寄与します。 川筋地区水深 2.0m 物揚場改良整備状況 【紋別港】 [港町地区] 荷役活動の効率化を図るため、老朽化が著しい水深4.5m西 岸壁の改良を行います。また、港内の静穏度を向上させ、小型船 の安全な利用を確保するため、南波除堤の整備を行います。 港町地区南波除堤整備状況 平成27年度 港湾整備事業の概要 事 業 区 分 港湾改修事業 港 湾 名 重要港湾 網走港 重要港湾 紋別港 地 区 名 事 業 の 概 要 新港地区 川筋地区 南防波堤 水深2.0m物揚場改良 港町地区 水深4.5m西岸壁改良、南波除堤 9 5 農業農村整備事業 オホーツク管内は、畑作と酪農を主体とした大規模な土地利用型の農業が展開されていますが、さら に足腰の強い農業を行っていけるよう、生産基盤の整備を推進します。 (1)事業実施地区(継続・新規) ○国営かんがい排水事業 排水機場及び排水路の整備を行い、農地の湛水被害を解 消し農業経営の安定化を図るため、「美女地区」(美幌町、 大空町)を推進します。 用水路及び排水路の整備を行い、安定的な用水の供給及 び農地の湛水被害を解消し、農業経営の安定化を図るため、 「兵村地区」(湧別町)を推進します。 ○国営施設機能保全事業 基幹的な排水施設の機能を保全するための整備により施 設の長寿命化、施設の維持管理の費用と労力の軽減、農業 生産性の維持及び農業経営の安定を図るため、「宇遠別川 地区」(斜里町、清里町)に着手します。 整備された農業用排水機場 ○国営農地再編整備事業 大区画化等の基盤整備を実施し、農地中間管理機構とも 連携した担い手への農地集積・集約化や農業の高付加価値 化の推進のため、「津別地区」(津別町)に着手します。 (2)調査計画地区 耕作放棄地を含めた既耕地等の再編整備により、農業生 産性の向上と耕作放棄地の解消・発生防止による優良農地 の確保を図るため、国営緊急農地再編整備事業「雄武丘陵 地区」(雄武町)の調査を実施します。 整備が待たれる津別地区 畑地かんがい施設を整備するとともに、水田の用水改良 を行い、農業生産性の向上を図るため、国営かんがい排水 事業「網走川中央地区」(美幌町、大空町)の調査を実施 します。 (3)農業水利施設の長寿命化対策 基幹水利施設の適時適切な補修や補強による施設機能保 全を図るため、国営施設機能保全事業等の調査を実施しま す。 管内の農業水利施設(緑ダム) 10 6 水産基盤整備事業 オホーツク管内の第4種漁港は、オホーツク海を漁場とする沖合・沿岸漁業の生産・流通拠点及び避 難拠点として重要な役割を担っています。 このことを踏まえ、平成27年度は、 「国産水産物の衛生管理や安定供給のための基盤強化対策」、 「災 害に強い漁業地域づくりのための漁港施設の防災・減災対策」を重点的に推進します。 【ウトロ地区】 漁業活動の安全を確保するための防波堤、安全・安心 な水産物を安定的に供給するための高度衛生管理に対応 した岸壁、用地などの整備を推進します。 ウトロ地区用地(人工地盤)整備状況 【サロマ湖地区】 サロマ湖のホタテガイ漁業を支える湖口航路として、 航行する漁船の安全を確保するための航路などの整備を 推進します。 サロマ湖地区護岸整備状況 【元稲府地区】 ホタテガイの海外への輸出促進や安全・安心な水産物を 安定的に供給するための高度衛生管理に対応した岸壁の 整備を推進します。 元稲府漁港岸壁整備状況 【北海道第3種及び第4種漁港地区】 能取漁港及びサロマ湖漁港の長寿命化を図るための防波堤の補修・調査を行います。 11 事業区分 特定漁港 漁場整備 事業 平成27年度 水産基盤整備事業の概要 地区名 事業の概要 ウトロ地区 【ウトロ工区】 (第4種ウトロ漁港) 外郭施設:島防波堤、西防波堤(改良) 、西護岸(改良) 係留施設:水深3.5m岸壁、護岸 輸送施設:道路、道路護岸 漁港施設用地:用地 サロマ湖地区 【第2湖口工区】 (第4種サロマ湖漁港) 外郭施設:護岸(航路西) 、護岸(航路東) 水域施設:水深4.5m航路 元稲府地区 (第4種元稲府漁港) 係留施設:水深3.5m岸壁(改良) 北海道第3種 及び第4種漁港地区 【能取漁港湖口地区】 外郭施設:防波堤(防氷) (補修) 【サロマ湖漁港第1湖口地区】 外郭施設:防波堤(防氷) (補修)、内港防波堤(補修) 12
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