つくし巧芸/松尾 尚氏

㈱つくし巧芸 松尾 尚
春・春・春…春です!! 春と言えば
「桜」
「
。桜」
と言えば、
そう
「桜鯛」
!!
一年を通して日本人が大好きな、
お祝いの料理にも欠かせない
「鯛」
の季節がやってきました!! 本日は、
おいしいの
にご家庭では面倒くさい
「鯛の尾頭」
のお料理をご紹介いたします。
「あら炊き」
ではありません。
50を過ぎてこって
り甘辛い
「あら炊き」
が食べ辛くなってきました。
そこでお酒のアテにもごはんのおかずにもなり、
見た目にもきれ
いで豪華なおもてなし料理にもなる、
強火で一気に簡単調理、
しかもスーパーで頭だけ買えば安い! 優れものです。
では早速お料理にかかりましょう。
「鯛のあらの旨いやつ」用意するもの
◦鯛の頭
(あらも一緒でOK)
◦日本酒
(料理酒は塩分が入っているためNG)
◦薄口しょうゆ
◦菜の花
(季節の野菜)
たったこれだけです。
1.
まずお鍋に湯を沸かし、
鯛のあらを湯通しします。
(写真1)
2.
湯通ししたあらの血合いとうろこを流水できれいにします。
(写真1)
ここを丁寧にすると仕上りが上品で上等になります。
がんばりましょう。
3.
きれいに下処理した鯛のあらをフライパンに並べ、
お酒をドボドボひ
たひたに入れ、
蓋をして強火で15分程度ガンガン炊きます。
ずっと強
(写真2)
火です。
すると骨から出汁が出てきます。
きれいに下処理をしているのでアク
はほとんど出ないはずです。
お魚独特の匂いもアルコールと一緒にサ
ヨナラです。
お酒の量が1/4程度まで煮詰まるとおいしいお出汁がまたあら(身)に
(写真2)
戻っていきます。
4.そこで関西の味
「薄口しょうゆ」の出番です。たまご掛けごはん2杯分
ぐらいの醤油を沸騰しているフライパンに回し入れます。
もう一度沸
いたら出来上がり。
鯛の脂と醤油の塩分で出汁がとろりと乳化します。
これが香ばしくて
旨いんです!
薄口しょうゆは色の割には塩分が強いので入れすぎにはご注意を。
(写真3)
(写真3)
5.
今日の季節のお野菜は菜の花。
きれいな色にゆでて水にさらした後固
く絞って添えました。
ほのかな苦みが
「鯛のあらの旨いやつ」
にぴった
りです。
(写真4)
6.
さて盛り付けです。
一張羅の古伊万里の器にかっこよく。
そして、
待ってました! 花冷えにはぬる燗で。
こいつで仕上げです。
これが私の休日の贅沢。
これが私の自己満足。
これが私のリフレッシュ!
皆様ぜひお試しください。
くれぐれも呑み過ぎませんように。
-3-
(写真4)