汚染牧草の一時保管事例⑧ ~宮城県H市~

汚染牧草の一時保管事例⑧
~宮城県H市~
遮水シートを利用した一時保管Ⅱ
③保管方法の検討
① 汚染牧草の保有状況
保有農家数
約 300 戸
保有量
約 2,000 トン
汚染濃度
8,000Bq/kg 以下
②一時保管の概要
実施主体
• H市が市単事業(事業費約7,000万
円)を用意(市が東電へ賠償請求)。
保管場所までの運搬から一時保管
場所の整備、ロールの積み上げ等
の作業は公社に委託。
実施期間
• 平成24年3月~ 運搬(継続中)
場所
実施方法
• H市の12箇所
• 平坦地に遮水シートを敷設し、ロ
ール牧草を2段積みにして上から
遮水シートで被覆。
H市では、場所の選定に際し、
① 畜産農家が困っている。
② 一時保管場所の周辺地域の牧草を集積する。
③ 牧草については一般廃棄物である。
等を住民に対して説明し、理解を求めた。
〈ポイント〉
① 畜産農家が困っている。
保管の安全性について、住民説明会を実施し、
一時保管場所を確保。
② 一時保管場所の周辺地域の牧草を集積する。
H市は、合併により広域化しており、旧市町村
毎に一時保管場所を設置。
③ 牧草については一般廃棄物である。
牧草については、指定廃棄物とは違い一般廃
棄物の取扱いとなることを説明。
④作業手順
①線量測定
• バックグラウンドの放射線量を
測定後、測量し、保管予定
地周辺の除草を実施。
• 上部をシートで被い、ロープで
固定。
⑤保管終了
&除草
• 保管場所を整地(伐採・抜
根・表土整地)。
②整地
• 1mm厚の遮水シートを敷設し,
トラック・トラクター等での運搬及
③遮水シート び積み上げ
敷設
• 地域住民の代表者とともに
境界での放射線量を測定。
⑥空間線量
の測定
完成
⑤取組スケジュール
④ロール搬入
• ロールを互いに組み合うよう
に並べ最大2段まで積み上
げ。
平成 24 年 3 月 H市と公社との間で委託業務契約
3 月 住民説明会開始
4 月 一時保管場所が決定した箇所より運搬開始
随時,説明会の開催
→ 決定した箇所より運搬開始
平成 25 年 5 月 市内すべての一時保管場所への運搬作業完了