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受診者の皆様へ
１．
（PET-CT検査について）
PET検査とは
PETとはPositron Emission Tomography（陽電子放射線断層撮影検査）の略語で、ポジトロン（陽電子）
を放出することで放射線を出す物質（ポジトロン核種）と、がん細胞に集まりやすい物質を結合させた
放射性医薬品を体内に投与し放出された放射線を体外からPETカメラで撮影する検査です。
投与して、放射性医薬品が多く集まったところ（放射線が強いところ）ほど色が濃く（青→赤）なります。
この濃く写った部分が身体のどこにあるかを描出することによって、悪性腫瘍などを診断します。
また、PET画像の濃淡によってその細胞の活動レベルを表すことが出来ます。
PET検査の利点は、短時間に全身を検査することができ、痛みや副作用がほとんどないのが特徴です。
２．
検査方法
PET検査は、フッ素・18（18F）というポジトロン核種で標識したフルオロデオキシグルコース（FDG）
185MBq前後（２CC）を注射し、約1時間の安静の後にPETカメラで全身を撮影する検査です。このお薬はブ
ドウ糖と同じですので、全く副作用はありません。
検査は寝台に横になって頂くだけです。検査時間は約３０分、撮影後３０分の安静、所要時間は約2時間です。
追加撮影や検査内容により多少時間がずれる場合があります。
３．
PET検査の限界
FDG-PETは、がんの検出に非常に優れた検査ではありますが完全ではありません。がんの中でもサイズが小さい
もの、表面に薄く広がったもの、FDGが集積しないもの、若しくは正常部分でもFDGが集積する部位（生理的集
積部位）と重なるものなど「PET陰性がん」が存在します。しかしこれらは、超音波検査・CT検査・MR検査・内
視鏡検査・血液検査などを併用することにより検出率を高めることができます。
４．
注意事項
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検査前5時間は絶食してください。お茶、水はご自由で結構です。
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検査前5時間は糖分の入った飲み物は摂取しないでください。
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検査前日は、炎症による偽陽性を防止するため、激しい運動やカラオケ等お避けください。
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妊娠中又、可能性のある方は検査ができませんので事前にお申し出ください。
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現在授乳中の方は24時間は授乳が出来ません。
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小さいお子様がいる方は注意が必要ですのでお申し出ください。
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糖尿病の既往歴がある方、血糖値が高い方は読影精度が低下する場合があります。
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