運航 達成のためのPDCAサイクル DO(実行) CHECK(点検)

DO(実行)
事故対応訓練
に防ぐ行動、
環境維持を常に心がけるようにするための活動で
社員の事故対応能力を高めるために、定期的に訓練を実施し
す。当社では 2006 年から、この活動を乗組員だけでなく、当社
ています。より現実的な訓練にするため、船の種類や船型、事
グループのパートナーである船主や船舶管理会社にも展開し、
故、トラブルの内容は毎回変えて行います。また、訓練には本
見過ごしがちな事故の予兆を初期の段階で発見し、事故の芽
船や船舶管理会社に加え、官公庁やお客さまなど多くの関係
を摘み取る「DEVIL Hunting !」活動としています。今では年
者にも参加していただいています。2013 年 12 月には、第四管
間 6 万件以上の報告を受けています。
油流出を想定した事故対応訓練を実施しました。訓練のレ
ビューにも重点を置き、そこで得られた意見を基に事故対応
DEVIL Hunting !
DEVIL は、Dangerous Events and Irregular Looks(不安全行動や不安全状態)の略。
重大事故に至らないように、前兆や要因などを初期の段階で排除することを目的とし
た活動
体制の強化を図っています。
ニアミス報告件数
2013 年度ニアミス要因
(件)
ニアミス 3000 活動
ニアミス3000活動は、ハインリッヒの法則に基づき、現場であ
(%)
80,000
説明不足
意志伝達不足
整理整頓不足
見過ごし
2%
1%
3%
知識不足
5%
60,000
る船上において乗組員が自らの安全意識を高め、事故を未然
1%
集中力欠如
1%
40,000
達成のための PDCA サイクル
安全意識
の欠如
20,000
58%
18%
0 08
DO(実行)
手順
不履行
09
10
11
12
整備不良
13(年度) 11%
安全推進キャンペーン(P.45)/事故対応訓練
ニアミス 3000 活動/海賊防止対策(P.44)
CHECK(点検)
CHECK(点検)
NAV9000(P.45)/遅延時間で安全を計る
遅延時間で安全を計る
日本郵船では、船舶の安全運航の達成度を計るため、事故・ト
ラブルによって運航が止まった時間を指標として取り入れ、
遅延時間の ゼロ 化を目指し、海・陸一丸となって目標達成
に取り組んでいます。
術について基準を策定し、当該装置を使用したより安全な航
行達成を目的とする、当社 ECDIS 運用基準「NYK Standards
for Navigation using ECDIS」を策定、2013 年 3月より各運航
船に順次配布して、現場において有効に活用されています。
ECDIS
Electronic Chart Display and Information System
電子海図情報表示装置
遅延時間の推移
(隻)
(時間)
1,000
35
800
30
600
25
400
20
200
15
93
0
■ 運航隻数 10
11
1 隻当たりの遅延時間(右軸)
NIPPON YUSEN KABUSHIKI KAISHA
12
13(年度)
NYK Report 2014
0
55
Unique NYK
区海上保安本部と合同で、
プロダクトタンカーでの衝突・貨物