We Are Advancing Our Strategies to the Next Stage

How Are We Stepping Up?
We Are Advancing
Our Strategies
to the Next Stage
「従来型海運業+α」の戦略は第 2 ステージへ
日本郵船グループは2014年度(2015年3月期)から2018
年度(2019 年 3 月期)までの 5 カ年の中期経営計画を策
定しました。その基 本 戦 略 は 前 中 期 経 営 計 画「 More
Than Shipping 2013」を踏襲しつつ、これまで磨き上げ
た技術力を軸に差別化をさらに推し進めます。
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NYK Report 2014
新中期経営計画
More Than Shipping 2018
ROE
15.0
12%
10.0
5.0
More Than Shipping 2013
ROE
4.8%
0
2012
2013
2014
2016
2018
(計画) (計画) (計画)
ブラジル沖で
原油を生産する FPSO
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NYK Report 2014
01
How Are We Stepping Up?
We Are Leveraging
磨き上げた技術力で差をつける
2014 年 5 月に竣工した
日本初の 7,000 台積み自動車専用船
ARIES LEADER
さまざまな省エネ技術を搭載する自動車船。燃料油価格
が高騰している昨今、燃費効率を改善できれば、CO2 排
出量削減に加えて、大きなコスト削減効果を生み出し、
収益に貢献します。新中期経営計画では、2010 年度比
–15% の燃費効率改善を目指します。
02
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NYK Report 2014
Our Technologies
次世代自動車船の省エネ効果
30%
–
(完成車1台輸送当たり。従来の船型比)
7,000 台積み自動車専用船で採用する主な省エネ技術
省エネ技術
船型の大型化・デザイン変更
空気潤滑システム
最新式の低摩擦船底塗料
ハイブリッド過給機
冷却水ポンプのインバーター制御
ボイラーの水エマルジョン対応
運航モニタリングシステム
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NYK Report 2014
03
How Are We Stepping Up?
We Are Pursuing
Innovation
全部門の(広義の)技術を結集し、差別化を徹底的に追求する
創業以来受け継がれる創意工夫の企業精神の下、さまざ
まな知見・ノウハウを蓄積しつつ、技術力を磨いてきまし
た。年間 200 億円近いコスト削減もこの技術力によるも
のです。参入障壁の高い LNG 船や海洋事業も、確かな操
船技術があってこそ。次は全部門から技術を結集し、さら
なる差別化を生み出していきます。
04
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NYK Report 2014
MTI
技術部門
JMS
PROJECT
OWNER*
海務部門
お客さま・お取引先へ
付加価値提案
営業部門
管理部門
3M(ムダ・ムラ・ムリ)の削減
営業化/実用化のニーズを見出し、採算を持つ
各営業部署をサポート
環境
NBS
* 営業部門および管理部門が主体者であるということ
MTI :Monohakobi Technology Institute
知財
日本郵船子会社。海運、物流に関する技術研究開発、調査ほか
NBS:NYK Business Systems Co., Ltd.
日本郵船子会社。情報処理システム、ソフトウェアおよび情報通信システム
の企画、開発、運用ほか
JMS:Japan Marine Science Inc.
日本郵船子会社。海事コンサルティング事業ほか
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NYK Report 2014
05
Contents
NYKレポート 2014
Financial, Social and Environmental Performance
特にお伝えしたい情報が掲載されているページをご紹介します
More Than
Shipping
2018
P.10 経営の基本方針
当社グループがどのような経営を目指している
のかご説明します。
P.12 すべてのステークホルダーの
皆さまへ
「従来型海運業+α」の戦略をさらに一歩先へ推
P.32 2014 ∼ 2018 年度
新中期経営計画
前中期経営計画を振り返りながら、今般策定し、
し進める当社グループ。経営陣が認識している経
2014 年 4 月からスタートした新中期経営計画の
営課題や、さらなる成長に向けた道筋について
ポイントを解説しています。
社長の工藤がご説明します。
P.42 数値で見る日本郵船グループの
進化
P.64 事業別成長戦略
P.78 コーポレート・ガバナンス
他社との差別化の重要な として CSR 活動に積
新中期経営計画に基づき策定された事業別の成
成長戦略を支える経営基盤であるガバナンス体
極的に取り組んできた当社グループ。強みとなる
長戦略を、各担当役員が自らの言葉で説明して
制の概要やリスクの管理手法、コンプライアンス
非財務情報(ESG)についてご紹介しています。
います。
を説明しています。
編集方針
「NYK レポート 2014」では、業績および営業概
況、今後の戦略などの財務情報に加え、CSR 活
動などの非財務情報を総合的に報告した「統合
ウェブサイト
企業活動全般
コーポレートホームページ
レポート」として編集しています。企業として利
http://www.nyk.com
益を求めるだけでなく、環境(E)、社会(S)、ガバ
ナンス(G)などの社会的課題にも広く取り組み、
持続可能な社会の実現に貢献していく日本郵船
グループについて、多くのステークホルダーの皆
さまにご理解いただければ幸いです。また、ウェ
財務情報
非財務情報
ウェブサイト:IR 情報
http://www.nyk.com/ir/
ウェブサイト:CSR 活動
http://www.nyk.com/csr/
ブサイトでは、
より網羅的かつ詳細に情報を掲載
NYK レポート(PDF、フル版)
しています。併せてご活用ください。
編 集 にあ たっては、国 際 統 合 報 告 委 員 会
(IIRC)が2013年12月に発表した「国際統合報告
フレームワーク ver 1.0」などを参考にしました。
発行物
NYK レポート(本冊子〈ダイジェスト版〉)
IR ファクトブック
06
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NYK Report 2014
Business Strategy
事業別成長戦略
08 日本郵船グループの事業領域
62 Focus:前中期経営計画で大きく成長した
海洋事業
10 経営の基本方針
64 一般貨物輸送事業
20 CFO から皆さまへ
69 航空運送事業
Our Course
12 すべてのステークホルダーの皆さまへ
70 ドライバルク輸送事業
Our Course
72 エネルギー輸送事業
経営方針・戦略
74 自動車輸送事業
24 受け継がれる「挑戦の企業風土」
76 客船事業
Unique NYK
26 10 カ年サマリー:中期経営計画の推移
Management System
28 グローバル・プレゼンス
日本郵船グループの経営管理体制
30 事業環境と経営課題
78 コーポレート・ガバナンス
32 2014 ∼ 2018 年度 新中期経営計画
84 取締役および監査役ならびに経営委員一覧
36 社外取締役から見た
86 独立役員
Business Strategy
日本郵船グループの成果と課題
Performance Information
Unique NYK
財務レビュー
不断の熱意と進化
88 経営成績の解説と分析
40 持続的成長をリードする
重要課題(マテリアリティ)への取り組み
94 2013 年度 CSR 活動の総括と次年度の目標
数値で見る日本郵船グループの進化
98 連結財務諸表
103 主要連結子会社
53 安全
104 環境データ
56 人材育成
105 環境会計
58 社会貢献活動
106 人事データ
60 競争優位を生み出す仕組み
108 企業データ
Performance Information
48 環境
Management System
42
Our Message
Our Message
ステークホルダーの皆さまへ
本レポートの構成
に沿ってお読みいただくと、より理解が深まります。
Our Message
視点:過去∼現在
Our Course
Business Strategy
視点:過去∼未来
視点:現在∼未来
経営戦略を知る
事業方針を知る
経営陣の思考を知る
Unique NYK
視点:現在∼未来
Performance
Information
視点:過去
実績を知る
成長をリードする取り組みを知る
Management System
視点:過去∼現在
成長を支える基盤を知る
将来見通しに関する注意事項
この NYK レポート 2014 には、リスク・不確実性を内包した将来見通しが記載されており、実際の結果とは異なる可能性があります。これらの見通しは、現時点での情報に基づいており、過
度に依拠できないことをご承知おきください。なお、日本郵船では、将来に関する見通しの記載について、現時点以降の出来事や環境、予期せぬ事象の発生を反映し、更新して公表する義務
を負うものではありません。
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NYK Report 2014
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