演習問題

幾何学 B(担当:酒井)
2014年10月13日
演習問題
1. U = R2 \{0} 上の 1 次微分形式を次で与える.
ω :=
(1) 接ベクトル場 X := −x2
−x2
x1
1
dx
+
dx2
(x1 )2 + (x2 )2
(x1 )2 + (x2 )2
∂
∂
+ x1 2 について,ω(X) を求めよ.
1
∂x
∂x
∫
(2) 曲線 γ : [0, 2π] → U, γ(t) = (cos t, sin t) について,線積分
ω を求めよ.
γ
2. γ : [t0 , t1 ] → U を Rn の開集合 U 内の C 1 級曲線とする.τ : [s0 , s1 ] → [t0 , t1 ] は τ (s0 ) =
t0 , τ (s1 ) = t1 となる C 1 級の単調増加関数とし,γ
e := γ ◦ τ : [s0 , s1 ] → U と定める.このと
き,U 上の 1 次微分形式 ω について,
∫
∫
ω= ω
γ
γ
e
が成り立つことを示せ.すなわち,線積分の値は曲線のパラメータのとり方に依らない.
3. U を y に対する Rn の星形の開集合とし,y と x ∈ U をむすぶ線分を γx : [0, 1] → U, γx (t) =
∂fj
∂fi
tx + (1 − t)y と表す.f1 , . . . fn ∈ C 1 (U ) は積分可能条件 j =
(i, j = 1, . . . , n) をみ
∂x
∂xi
1
n
たすとする.このとき,1 次微分形式 ω := f1 dx + · · · + fn dx に対して,
∫
F (x) :=
ω
γx
と定義すると,F ∈ C 2 (U ) であり,dF = ω が成り立つことを示せ.