平成25年度 鯖江高等学校(全日制) 学校評価書 項目 1 教育課程 学習指導 研修 2 生徒指導 具体的 取組 成果と課題(25年度) 改善策・向上策(25年度) 中間報告 「授業アンケートの取り組みを通して,分かりや すい授業づくりに努める。」という具体的な取り組 みを平成21年から続けてきている。H25年度につ いて,生徒76%,保護者75%であり,「目標指数 70%以上」に達している。生徒の授業理解度はあ る程度良好であるという結果が得られている。し かし,教員の満足度は66%であった。これは,先 生方はまだまだ授業の工夫と改善はできると考え ていることを示している。 生徒アンケートの結果を逆に見ると,24%の生徒 は理解不十分であることが示され,一斉授業の限 授業、家庭学習の充実につとめ、 界をうかがわせると同時に,個人指導の必要性を 一人ひとりの学ぶ力を高める。 考えさせられる。また,今年3年目となる家庭学習 家庭学習チェック表を活用し、家 の調査については,平日家庭学習時間一時間以 庭学習の習慣を定着させる。 上という目標値にはるか及ばず、A+Bで46% (H24:40%)であった。事前指導だけでなく、定 期的・継続的な指導や課題の提出チェックなど, もっと細かい指導が必要である。保護者アンケー トの結果は57%(H24:47%)も生徒アンケートの 数値とほぼ一致している。家庭での学習の習慣 化は,今後も強く推進することが必要とされてい る。そのために,家庭との継続した連携が課題で ある。また,一部の生徒の帰宅時間が非常に遅 いという問題もあり,部活動との調整も考慮する 必要がある。 授業理解についての教員の技術向上については ①5月に生徒の実態を調査,、「わかりやすい授 業づくり」を目指して授業の改善に努める。 ②授業力向上を目指し,毎学期に授業公開週間 (2週間)を実施する。その中で,授業アンケート や授業を振り返り自己判断するためのセルフ チェックシートを活用する。また,各教科会を活性 化し積極的に授業研究会を企画していく。 ③授業がわからないと答える生徒には個別に面 談し,指導や援助の手がかりをつかむようにす る。そのために,職員室の前の質問コーナーの活 用,放課後の自習室を設置することで,授業の疑 問はその日のうちに解決する形態を確立する。 家庭学習の定着については ①各学期はじめには個人面談できる体制を確立 する。さらに,考査終了後や心配な生徒には個人 面談を適切にできるような担任・副担任・学年主 任の連携を図る。 ②各課題提出状況を担任が把握できる様な工夫 をする。 ③帰宅時間が早まるよう各部顧問との連携を強 化する。 などの対策を行う。 指導部の取り組みの重点目標として例年同様、 「正しい服装容儀を身につける」とした。アンケート 結果として保護者では、A+Bが93.4%と目標値 正しい服装容儀を身につけさせる の90%(昨年までは85%)以上を上回った。なお、 ため、定期的に容儀検査、登下校 昨年は90.5%、一昨年は90.7%である。また、服 指導を実施し、個別指導を徹底す 装容儀検査で不合格回数が年間2回以内の生徒 る。 (A+B)は93.2%で、昨年とほぼ同じ(93.6%)、一 昨年の88.2%および目標値の90%(昨年までは 85%)以上を上回った。全体的によい傾向ではあ るが、一部の女子生徒は、下校時などに依然とし てスカート丈を短くしている。引き続き今後の取り 組み課題としたい。 例年どおり服装容儀検査は年間8回行っている が、今年度は定期テスト中の監督者による服装 チェックを廃止した。それを行わずとも、よい傾向 は継続している。今後とも全教職員体制での指導 を継続させたい。また、検査不合格回数の多い生 徒に関しては、保護者との密な連携を図るよう努 力したい。 アンケートの結果保護者でA+Bは95.1%、生徒も 特別指導については、話だけではなく、奉仕作業 遅刻で受けた特別指導の回数(学期5回以上)が に取り組ませるなどの指導を行った。今後もこの 形で指導していきたい。 保護者との連携(家庭訪問、保護 年間1回以内が92.9%(昨年94.4%)と目標の 90%以上を上回ってはいる。しかし、「登校時間を 者懇談)を通して、遅刻者を減ら ほとんど守れない」と答えた保護者が3人いるこ す。 と、特別指導の回数3回以上と答えた生徒が21 人(昨年は18人)いることに注視し、指導したい。 3 進路指導 アンケートの結果、生徒からの「必要な進路情報 を入手できた」との回答がA+Bで70%以上、進 路意識に関する調査もA+Bが80%以上と目標を 達成できた。しかしながら、生徒の回答で、B(あ る程度入手できた)が50%を占め、十分満足する 情報が入手できているとは言い難い。闇雲に多く 進路学習などを通して、生徒の実 態に即した進路情報を提供し、適 の情報を提供するのではなく生徒が必要とする情 性にあった進路目標の早期設定 報を精選して提供する必要がある。また、進路意 識に関しては学年毎に高まっており、指導の成果 に努める。。 が一定の成果を上げていると考えられる。しかし、 昨年同様、1年生の進路意識が低い(A+Bが 74%)。入学直後より進路意識を高める取り組み が必要である。 前年度同様、各種刊行物、配布物を進路行事と 連動させ、生徒が十分に活用するよう働きかける ことをさらに追求し、配布される刊行物の意義、利 用方法等を進路指導部から発信していきたい。ま た入学直後からの進路意識(学ぶ目的意識)の向 上に向けての働きかけを1年学年会ならびに、担 任との連携を一層密にし、普通科高校の取り組 みを理解させるとともに、課外授業、模擬試験の 重要性を理解させていきたい。 就職希望者には8月から、進学希望者には9月か ら個別の指導を行った。全校体制での指導の形 態はここ数年で確立されたものであり、特に教職 員評価で面接・作文の指導を「積極的に指導し た」が75%を超え、生徒に対し積極的な姿勢で取 り組めたと考える。生徒の評価も面接・作文指導 就職・進学試験に向けて全校体制 で実施している面接指導・作文指 が「大いに役立っている」「概ね役立っている」の 合計は94%で、今後もこの指導体制を続けていき 導をさらに充実させる。 たいと考える。近年、受験指導も受け身の生徒が 増加してきている傾向があるが、自ら教員のとこ ろに赴き指導を仰ぐ生徒も少しずつではあるが増 加してきているようである。この流れを今後も拡大 していけるよう指導していきたい。 前年度同様に1,2年次の小論文指導の充実が 求められている。今年度から始まった総合の時間 を利用した小論文指導を通し、読書タイムなどの 積極的な読書指導や、国語科・地歴公民科でNIE 的な指導との結びつきを深め、これらの活動の成 果に期待したい。さらに、国公立大学への受験を 目指す生徒に対しては3年の1学期中や夏休み 中に学習すべきことを明確に示すこと、推薦やA O入試受験予定者には、受験までに必要な書 籍、雑誌等を必ず読むことを定着させていくこと で、読解力・知識力の向上を図っていきたい。 授 業 理 解 に つ い て の 教 員 の 技 術 向 上 に つ い て は , 春 ( 6 月 2 学 期 末 ま て ゜ に 風 紀 検 査 を 不 注 意 遅 刻 3 回 で 生 徒 対 象 の 「 学 習 と 進 路 に 関 す る 国 公 立 大 学 や 私 立 各 校 の 推 薦 A 項目 4 保健管理 5 安全管理 施設設備 6 図書指導 具体的 取組 成果と課題(25年度) 今年度も、感染症(インフルエンザ、感染性胃腸 炎)の発生予防のため事前に健康管理や疾病予 防の啓発・指導(個別指導・全体指導)に取り組 み、生徒や保護者の意識を高め、健康管理や疾 病予防につなげるようつとめた。アンケート結果 自分の健康や体調管理について は86.7%(生徒)86.6%(保護者)と昨年度の 生徒に啓発を行うとともに、その 同様高い指数を示しているが、引き続き啓発・指 導を行い自己管理能力を高めたい。また、教員の 指導を充実させる。 取り組みについても87.2%という結果で生徒の 日常の健康管理指導はできたと考える。今後も日 頃の健康管理の情報を伝達し疾病予防に備えた い。 昨年より継続している、清掃時間に音楽を流し、 始まりから終わりまでの時間を区切り清掃するこ とは定着してきた。生徒の「すすんで取り組ん だ」・「指示に従い取り組んだ」が93.4%(生徒) と生徒の美化意識が少しずつ向上してきたのは、 教員の97.4%という指数結果から毎日の指導 清掃の指導監督や清掃時間を周 監督が成果となり表れていると考える。今後もさら 知・徹底させ、生徒とともに学習環 に、校内美化活動に対する意識を高める指導や 境の美化に努める。 工夫を充実して行きたい。また、美化委員会活動 を充実し校内美化活動を向上させたい。 生徒の読書量で、Cの年間1~2冊が36%で一 番多い。次にDの全く読まないが31%である。朝読 書週間を年間2回行ってきたが、あまり効果が出 ていないように思う。スマートフォンをする時間が 読書意欲を啓発し、図書館利用を 確実に増えている分、活字に触れる時間が減って 促進する。 いるのではないかと思う。たぶんこれは、大人を 含め全国的傾向だと思う。読書意欲を高めるに は、電子媒体を利用するなど抜本的対応が必要 だと思う。 「ホームページの充実を図り、最新の学校諸活 動の紹介、広報を通して、保護者や地域への情 報発信に努める。」などの具体的な取り組みで、 ホームページの充実に対する保護者の満足の 「目標指数70%以上」と設定したが、アンケート結 果は54.5%で、目標には達しなかった。主な要因 ホームページの充実を図り、保護 としては、保護者への宣伝不足だったかもしれな 7 者 や 地 域 へ の 情 報 発 信 に 努 め い。携帯電話の緊急メール配信の利用なども、い 開かれた学校 る。学校祭などで保護者等に学校 ろいろな形での宣伝を考えていきたい。また、 づくり を公開する。 ホームページのさらなる充実を図りたい。 改善策・向上策(25年度) 中間報告 次年度も日常生活から健康管理や疾病予防の指 導・啓発を図るために生徒や保護者に注意喚起 のプリントを配布し意識を高めるように努めたい。 また教員にも健康に関する情報より早く提供し生 徒指導の積極的な協力をお願いできるようにして いきたい。 生 徒 や 保 護 者 に 健 康 管 理 や 疾 次年度も清掃の目的・要領を生徒にきちんと理解 病 毎 させ、美化意識を高め、時間を効率よく使い、生 日 徒の主体的な清掃活動になるように指導工夫し の たい。また、美化委員会と保健委員会の活動とし 清 て清掃チェック活動や美化標語の作成などを取り 掃 入れ校内美化を図りたい。 活 動 に つ い て の 生 徒 の ・読書推進週間を年1回から2回実施した。 部 ・読書週間でクラスに置く本を希望を聞いて新しく 長 入れ替えた。 講 ・進路に関して参考になる本を増やした。 話 ・教育的漫画(「仁」・「ちはやふる」)を購入した。 に ・図書館の本のディスプレイを本屋さんみたいに お 工夫した。 い て 、 話 題 ・生徒の学校での様子を知らせるための情報掲 最 載を増やした。 新 ・百周年記念事業のためのリンクを新設した。。 の 情 報 へ の 更 新 体 制 を 強 化 し 、 生
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