UNICORN×El Sistema×栃木女子高等学校

UNICORN WORKSHOP REPORT
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栃木県立
UNICORN×El Sistema×栃木女子高等学校
UNICORN で は 、 不 定 期 に 採 用 校 の 生 徒 さ ん 方 の
WORKSHOP を開催しています。テーマは自由。今回は、初来日
から 5 年ぶりに日本へやってきたエル・システマの取材、そして現ベル
リンフィル首席コントラバス奏者エディクソン・ルイスさんと県立栃木
女子&都立南平のみなさんとの WORKSHOP を紹介いたします。
テーマは「共につくりあげる、世界でいちばん美しいもの」。
栃木県立栃木女子高等学校
明治34年に創立されて以来,112年の歴史を誇る伝統校
です。「毅然として心優しい女性の育成」を目標に掲げ、質の高い
授業ときめ細かな進路指導で実績をあげてきました。生徒たちは学
習を中心としながらも、部活動や学校行事に主体的に参加し、生
き生きとした栃女ライフを送っています。シンボルツリー「ユリノキ」に代
表される緑豊かなキャンパスと、切磋琢磨を可能とする生徒集団は
最高の学習環境をつくり出しています。
エル・システマ来日決定!
今から 3 年前のこと―
どんな題材を著者の先生方に取り上げていただこうか…と頭を悩ませていた
とき、新聞である記事を見つけました。
「未来のオーケストラはここにあります」
アメリカの名指揮者故・バーンスタイン氏のお嬢様ジェイミーさんが記事の
中で最後に言っていたセリフです。どんなオーケストラなのでしょうか。
Youtube で検索してみつけたのは、イギリスで毎年行われる大音楽祭 Prom
の映像でした。ところ狭しと舞台にいるのはみなさんと同じくらいの年ごろ
の子どもたち 200 名。演奏が終わり、鳴り止まない拍手の中、一瞬舞台が暗
くなったかと思うと、全員が赤・青・黄のジャンパーを身に着けて、指揮者
ドゥダメルのもとで歓声をあげ、体をゆすり、楽器をふりあげアンコール曲
を弾き始めました。またたくまに彼らは観客を巻き込み、Youtube を見てい
る私たちをも巻き込みました。
調べてみると、ベネズエラの無償音楽教育出身の子どもたちによるオーケス
トラだとわかりました。なぜ、なぜ音楽教育を無償で行うのか、誰がそれを
提案したのか、どのような子どもたちが参加しているのか…次から次へと疑
問がわいてきます。著者の先生に書いていただくには、なんでも疑問には答
えられなければなりませんから、たくさんの資料や本・ビデオ・ニュースで
ベネズエラとエル・システマについて調べました。そして、わかったこと…
それが LESSON 6 に書かれている内容です。
たったの 670 語程度の中で、すべてを伝えるのは至難の業。すると、エル・
システマに詳しい、クラシック音楽専門事務所 KAJIMOTO にお勤めの佐藤さ
んが「それでは、LESSON 6 が全国で使われる年の秋に、彼らを呼びましょ
う」とお約束してくださいました。
今から 3 年前のこと―
みなさんがまだ中学生だったときのお話です。教科書に掲載されているシモ
ン・ボリバル・オーケストラはそのままプロのオーケストラとなり、ユース・
オーケストラ・オブ・カラカスがユースではトップのオーケストラに成長し
ました。
編集部では東京で行われた 3 日間のコンサートと各種ワークショップ&シン
ポジウムを取材させていただけることになりました。
「共につくりあげる、世
界でいちばん美しいもの」を見つける取材です。
Edicson Ruiz
×県立栃木女子高等学校
LESSON 6 の Part 3 に登場するコントラバス奏者の Edicson Ruiz さんは、
教科書にもあるとおり、10 歳のときにお母さんのことばに押されてエル・シ
ステマ主催のオーケストラにはいりました。それまでクラシック音楽にまっ
たく興味がなかった Ruiz さんですが、またたくまにその才能が開花して、7
年後には史上最年少でベルリンフィルのコントラバス奏者になりました。
一昨年は、まだ UNICORN がみなさんに使われていないときでしたが、ベル
リンフィル来日の際に Ruiz さんがワークショップを行ってくださる、とのこ
とで、都立西高等学校で弦楽部のみなさんと一緒に英語でのワークショップ
をお願いしました。そのときの素敵なひとときを Ruiz さんは覚えていてくだ
さって、今回も是非という話になり、急きょ県立栃木女子高校のオーケスト
ラ部 1 年生 20 名の方々にお願いしました。
「テーマは「エディクソンと話そう!」ですからね、ひとりずつ話してもら
いますよ!」とおっしゃるのは英語の冨田泰治先生。自分のことばで話して
もらおう、と冨田先生はあえてみんなの考えた質問の英文は添削なさらなか
ったそうです。みんな用意はできているかな。
ワークショップが始まる前に、東京芸術劇場のご厚意でオーケストラのリハ
ーサル見学をすることになった栃木女子オーケストラメンバー。池袋という
大都市に位置するコンサートホールは、地下鉄や地上の騒音が邪魔すること
のないように、地上 7 階がホール 1 階に位置するとのことでした。まさに、
空中のコンサートホールです。栃木女子のみんなが 2 階席から舞台を覗き込
むと、舞台で練習しているオーケストラのみんな興味深げに視線を送ってま
す。栃木女子のセーラー服が珍しかったのかな?ここは静かにアイコンタク
トでご挨拶。
コンサートホールの入り口に大きなスクリーンとともに設置されたワークシ
ョップ会場にみんなも緊張気味でしたが、Ruiz さんのリハーサルが長引いた
ためその間にエル・システマのおさらいをしました。平日でしたが Ruiz さん
のファンや音楽関係の方からちょっと寄ってみた方まで、少しずつ観客が集
まってきました。
4 時 50 分、いよいよ Ruiz さんの登場です。
■ぼくにとって音楽とは ― チャンス!
ちょっと緊張気味の中、ご自身のコントラバスを持って登場した Ruiz さんに、
代表者が学校と部活の紹介をしました。そのあとは、ひとりずつ Ruiz さんに
質問しました。
天は二物を与えて…しまっている、イケメンの Ruiz さんに、ときおり歓声も…
質問のときには必ず名前を聞いて、なんの楽器が専門なのか尋ねてくる Ruiz
さんに、オーケストラ部のメンバーもだんだん緊張が解けてきました。
「きみがチューバをやっているんだって?そのスリムな身体で??」
「楽器は何を使っているの?ヤマハ?ぼくと同じだ!」
「ごめんね、ぼくは南米出身だから英語が得意じゃないんだ。もう一度質問
を言ってくれる?」
「クラシックのほかに好きな曲?リッキー・マーティン、知ってる?サルサ
も好きだよ」
「きみもコントラバス?コントラバスの人、手を上げて!4人もいる。じゃ
あ、みんなで演奏しよう」
「演奏の前はもちろん緊張するよ。緊張しているけれど、していない顔する
んだよ」
Ruiz さんは、みんなの質問に大笑いしたり、真剣に考えたりしてくれました。
なかでも「Ruiz さんにとって、音楽とは?」という質問には
「ぼくにとって音楽はチャンス。音楽がぼくの人生をかえてくれた。お母さ
んはタクシーの運転手をしながらぼくを育ててくれたんだ。ベネズエラは犯
罪率が高いからとてもあぶない仕事なんだよ。貧しい環境の中で育ったけれ
ど、音楽があったから今のぼくがあるんだ」
柱の陰から「おー、がんばってる!」と余裕の(?)
冨田先生とちょっと心配そうな原先生
みなさんの質問にひとりずつ時間をかけて答えてくれた Ruiz さん。彼との出
会いは、みなさんにとって一生の宝物になったに違いありません。Ruiz さん
からはみんなに生演奏がプレゼントされました。非常に広範囲の音域を使っ
て自由自在に表現できる Ruiz さんの手元と表情にみんなくぎ付けになりま
した。レセプション会場を訪れた方々も、その音色にうっとり。
そして、特別にコントラバス奏者の4人は、Ruiz さんの楽器を弾かせてもら
いました!
■アブレウ博士、美智子様も感動
最後はみんな、Ruiz さんをサイン攻めにして終了。そのあとの、コンサート
では楽しんでもらえたでしょうか。オーケストラと一緒に来日なさっていた
アブレウ博士(下右写真)は、演奏の後半からサプライズゲストとしてお見
えになった美智子皇后とご一緒に、Ruiz さんの演奏に惜しみない拍手をなさ
ってました(下左写真)
。博士にとって、オーケストラはご自身の「子どもた
ち」
。たいへんご高齢にもかかわらず、演奏が終わるたびに立ち上がって拍手
なさっていました。その姿をじっと見つめ、手を振るオーケストラのみんな
にとっても、かけがいのない人だというのがまわりの観客に伝わりました。
©星ひかる
演奏会の前半、アブレウ博士に平和賞が贈呈さ
れました。
後半は、サプライズでいらっしゃった美智子様と
共に2階席で楽しまれていました。
なぜエル・システマが世界に広がっ
たのか
■ペーパーヴァイオリンを弾こう!
みなさんは本課が終わったあとの SUPPLEMENTARY READING を読まれま
したか。そこではアラスカの幼稚園・小学校で Heagy 先生が実践したペーパ
ーヴァイオリンの授業を取り上げました。紙、といっても、形は本物(子ど
も用)と同じ大きさで、タコ糸の「弦」をはります。なかなか上手にできな
いところは、おとうさんやおかあさんが手伝ってくれますが、ボール紙を切
ったり、ボンドではりつけたりは自分で作ります。そうすることによって、
自分の「楽器」に愛着がでます。
©星ひかる
2日目は福島県相馬市で始まったエル・システマジャパンで子どもたちの指
導をなさっている星先生、須藤先生の登場です。ヴァイオリンを持つときに
必要な身体の部位の説明を受けながら、ミッキーマウスマーチにあわせて身
体を動かします。楽器の持ち方、構え方、8拍子のとり方、など、ひととお
り教わったところで、最後はおとうさん・おかあさんに「エア演奏」をお披
露目します。もちろん、おとうさん・おかあさんは大喜び。拍手喝采で終了
すると、子どもたちは本物のヴァイオリンにまっしぐら。
ほんの少しでも持ち方や弾き方を教わったことで、本物の楽器を手にしても
全員素敵な音を奏でることができました。エル・システマの音楽教育のすば
らしさを垣間見ることができた瞬間です。
QUESTION:
①なぜ本物の楽器の前に紙でつくる楽器で練習するのか?
②ペーパーヴァイオリンでは弾き方以外に何を教えるのか?
③なぜおとうさんやおかあさんも一緒に参加してもらうのか?
©星ひかる
■シンポジウム―エル・システマと社会問題
音楽事務所 KAJIMOTO の副社長・佐藤正治さんを中心にエル・システマに精
通した各界の方々とのシンポジウムもありました。
音楽は人を愛する気持ちを高めたり、暴力や暴力的な感情を忘れさせる武器
であること、オーケストラ活動は協力を促し、一緒に同じ活動に向かわせる、
ということから、他者と気持ちを通わせるのに非常に役立つことが、エル・
システマの成功につながりました。
また、子どもたちを教える先生の養成も重要です。ベネズエラでは首都カラ
カスに先生の養成センターが設置され、海外からも生徒(=先生)が来ます。
UNICRON 1 Supplementary Reading6 に登場する Heagy 先生もそのおひ
とりです。
子どもたちをちゃんとしたヴァイオリニストに育てるためには、14,5 年かか
りますが、その方法はとてもユニークです。学習開始時は 20~30 名でまず
遊び、次いで、楽器を持って遊びます。3、4週間後には合奏の機会を設定
すると、その頃の子どもたちはみんなで音楽を奏でる魔力にとりつかれてい
ます。オーケストラから離れたくなくなるのです。
オーケストラという小さなコミュニティーの中で、社会を学ぶためには、
「楽
しい」と気づかせる先生を必要としているということが話されました。
■ワークショップ:12 時間でオーケストラに参加!
ちびっこだけが習えるエル・システ
マではありません。いくつになって
も、挑戦したい楽器があるものです。
今回のワークショップの中でもっと
もユニークだったのが、触ったこと
もない憧れの楽器を12時間ならっ
て、オーケストラとの共演にチャレ
ンジする企画でした。
幼稚園児から大学生、社会人の方が
7 つの楽器―フルート、クラリネッ
ト、トランペット、ホルン、トロンボーン、ヴァイオリン、ビオラ―に挑戦
しました。駒崎万集さんはエル・システマ出身でロサンゼルス交響楽団の常
任指揮者ドゥダメルさんのコンサートにいってエル・システマを知り、今回
のワークショップに応募したそうです。2日目にお会いしたときは、ちゃん
と音がでていました!(トランペットをやったことがある人はわかりますね
…)
3 日目のオーケストラの演目ショスタコーヴィッチ作曲「交響曲7番」の第
一楽章で繰り返されるフレーズを全員が練習し、それをリハーサルの時間に
楽団のみんなと一緒に共演しました。
「この楽器を弾きたい、と思う気持ちはみなさんがはじめて楽器を手に取っ
たときと同じです」と説明する KAJIMOTO の佐藤さんのことばに、うなずく
オーケストラの面々。みんなの協力もあって、リハーサルでの演奏会は大成
功でした。
■シンポジウム―ホワイト・ハンド・コーラス
「だれもが音楽を楽しむ権利を持っています―たとえ耳が聴こえない子ども
でも」と、ベネズエラ駐日大使夫人である、えりか・コロン・イシカワさん
が静かに語り始めました。
ホワイト・ハンド・コーラスとは、1995 年にエル・システマ活動の一環と
して、視聴覚障がい、自閉症の子どもたちを対象につくられた音楽スタイル
です。聴覚障がいを持つ子どもたちは「音楽」を楽しむことはできないのか、
その疑問に対して、手に白い手袋をはめて手話で音楽を奏でる方法をエル・
システマは作り出しました。
「まったく耳の聞こえない少女に好きな楽器を選んでもらったとき、彼女は
グロッケンシュピール(鉄琴)を選びました。「まつ毛に響くから好きなの」
と。フランスの女優で聾唖でもあるエマニュエル・ラボリは自書の中でこう
言っています。
「詩とは何色もの色が織りなす感動的な虹のようだ」と。
人は表現する tool を持ったとき、魂が自由になります。みなさんも、こと
ばで自分の気持ちを言えるとき、心が楽になりますね。ことばや音楽など、
ひとつの芸術表現として tool が与えられたとき、人は自由になれます。そし
て、表現するときの喜びが、人間としての尊厳につながります」
ホワイト・ハンド・コーラスの子どもたちは今年、世界有数の音楽祭「ザル
ツブルク音楽祭」でデビューしました。手話による音楽が「聴衆」の心に響
き渡ったのは言うまでもありません。
世界を船でまわって国際交流を図る NGO ピースボートで、ベネズエラを担
当されている松村真澄さんは、使われなくなった楽器を船で運んでエル・シ
ステマに運んだり、ホワイト・ハンド・コーラスの子どもたちと一緒に「花
は咲く」
(NHK東日本大震災復興プロジェクト曲)を演奏するなどの活動を
行っています。
「私の知り合いに、フランチェスカと
いう耳の聞こえない女の子がいます。
彼女はおかあさんから「何もできない
子」としてひどい仕打ちをされてきま
した。ところが、ホワイト・ハンド・
コーラスに入っていろいろな音楽が表
現できるようになると、フランチェス
カは毎日が楽しくてたまらなくなりま
した。彼女がその喜びを家に持ち帰る
と、おかあさんをはじめ、近所の人た
ちにも変化が見られました。
「わたした
ちのフランチェスカはなんでもできる
の」と」
これは、子どもたちから松村さんに贈られたみんな
のサイン入り手袋。
ドイツ・ボン市にあるベートーベン博物館にも、ホワイ
ト・ハンド・コーラスで使われた手袋が飾られます。
彼らと同様に耳が聴こえなくとも音楽を愛し続けた
ベートーベンとつながります。
みなさんはここで何か思い出しませんか?ちっぽけな子猫が、図書館の人た
ちに幸せを与え、彼らはその幸せを家族や職場に持ち帰り…そしてスペンサ
ー市のみんなをつなげた、というあのお話、LESSON 2 のデューイです。
QUESTION:
①子どもたちの白い手袋が何を示しているのか?
②ことばと音楽に共通するものは何か?
■シンポジウム―エル・システマジャパンのいま
エル・システマは世界75か国で展開しています。日本でも福島県相馬市で
設立されました。どうして相馬市が選ばれたのでしょう。
2011 年、東北では大震災に見舞われました。子どもたちの心のケアに何か
できないか…現在、エル・システマジャパンの代表理事、菊川穣さんはエル・
システマを取り入れることを思いつきました。他国では、エル・システマは
貧困や犯罪から子どもたちを守るために導入されてきましたが、日本は災害
後の心のケアとしての特殊なケースから出発したのです。今もまだ課題がた
くさんありますが、今年はベルリンフィルの団員たちが子どもたちの指導に
訪れてくれました。そのほかにも著名な音楽家がボランティアで福島の子ど
もたちを指導してくれます。
今回は、エル・システマUSAシニア・アドバイザーのエリック・ブースさ
ん、『世界でいちばん貧しくて美しいオーケストラ: エル・システマの奇跡』
著者のトリシア・タンストールさん、そして石井成幸ベネズエラ駐日大使を
迎えて、エル・システマ・ジャパンからは菊川さんと星川さんが、立ち上げ
までのご苦労や今後の課題についてお話しなさいました。
マザー・テレサのことば
とても熱い 3 日間「エル・システマ」を体感しました。ベネズエラ関係者の
方々、KAJIMOTO の佐藤さん、滝田さん、県立栃木女子高等学校のみなさん、
冨田先生、原先生、校長先生、そして都立南平高等学校のみなさん、神谷先
生、大阪から飛んできてくださった宿口先生…多くの出会いがありました。
全国の UNICORN で勉強しているみなさんに、ぜひ話し合ってもらいたいこ
とがあります。
「みなさんにとって自分を表現する tool は何ですか」
最後にベネズエラ駐日大使夫妻が繰り返しておっしゃったマザー・テレサの
ことばを紹介します。このことばはアブレウ博士がよく引用されるとのこと。
エル・システマの理念に通じるからです。
“… You see we have a wrong idea that only hunger for bread is hunger.
There is a much greater hunger, and a much more painful hunger,
hunger for love, for a feeling to be wanted, to be somebody to
somebody. A feeling of being unwanted, unloved, rejected, I think
that’s a very, very great hunger are very great poverty.
(UNICORN
CLASSICS より)
「おわかりのように、パンに飢えた人だけが飢えているという間違った考え
を私たちはもっているのです。もっとひどい飢え、ずっと苦しい飢えがある
のです。つまり愛の飢えがあるのです。自分が必要とされる存在である、自
分がだれかにとって意味のある存在であると感じたい飢えです。必要とされ
ない、愛されない、拒否されている、という感情が、とてもひどい飢えであ
り、とてもひどい貧困なのです」
学校が終わってかけつけてくれた生徒や先生方、
未知の世界を体験する楽しさを味わっていただけ
たでしょうか。UNICORNは今回もたくさん
の方々に会うことができました。
栃 木 女 子 の み な さ ん 、 あ り が と う ! 次 の 日 は 予 定 ど お り ( ? ) テ ス ト も あ っ た
と冨田先生から聞きました。眠くなかったかな? UNICORN では、いろいろな tool でコミュニケーションを図る人たちを取り
上げています。芸術、科学、想像力…人の数だけコミュニケーション tool はあります。みなさんも英語ということばを通してじ
っくりと世界に取り組んでください。
BUN-EIDO
©星ひかる