Ⅱ-(3) 水路護岸の耐震性能評価 について

Ⅱ-(3) 水路護岸の耐震性能評価
について
•
¾
¾
¾
検討目的
水路護岸の耐震安全性評価
水銀汚泥の流出に着目した評価
対策工の必要性検討
• 耐震性能
¾ レベル2地震動に対して水銀汚泥の流出を防ぐこと
• 照査内容
¾ 護岸に発生する変形量が、護岸壁厚の2倍以下であること
¾ 遮水シートに発生するひずみが許容ひずみ以下であること
• 照査方法
¾ 二次元有効応力解析により護岸の変形量を求める
検討対象構造物
明神排水路
汐見排水路
百間川排水路
明神排水路
• 小規模のU型水路および箱形水路
• 耐震安全性は高い
検討対象外
汐見排水路
• 小規模のU型水路
• 耐震安全性は高い
検討対象外
百間排水路
• ブロック積擁壁、矢板式護岸
• 耐震安全性は低い
検討対象とする
対象地震動
布田川・日奈久断層を震源とする地震
想定地震動(工学的基盤面:E W成分)
10000
600
最大値:391.1(gal)
200
0
-200
-400
-600
0
50
100
150
200
250
300
(sec)
想定地震動(工学的基盤面:NS成分)
600
加速度(gal)
400
最大値:308.2(gal)
200
加速度フーリエス ペクトル(gal・sec)
加速度(gal)
400
1000
100
10
0
-200
-400
1
-600
0
50
100
150
200
250
300
(sec)
0.1
1
10
周波数(Hz)
M6.5直下型地震
想定地震動(工学的基盤面:E W成分)
10000
600
最大値:331.9(gal)
200
0
-200
-400
-600
0
50
100
150
200
250
300
(sec)
想定地震動(工学的基盤面:NS成分)
600
加速度(gal)
400
最大値:432.0(gal)
200
加速度フーリエス ペクトル(gal・sec)
加速度(gal)
400
1000
100
10
0
-200
-400
1
-600
0
50
100
150
200
250
300
(sec)
0.1
1
10
周波数(Hz)
地盤条件
解析断面位置
地盤条件
解析断面位置
解析断面図
解析結果
M6.5直下型地震の結果について示す
盛土
砂質シルト
浚渫土
シラス
粘土質シルト
変形ベクトル図
過剰間隙水圧比分布図
最大せん断ひずみ分布図
耐震性能評価
• 護岸の変形は30cm程度であり、護岸壁厚(96cm)
よりも小さく、土砂が流出する可能性は低い
• 方塊ブロックの変形もブロック厚に比べて小さいた
め、水銀汚泥が流出する可能性は低い
• 方塊ブロック背面側(埋立側)のせん断ひずみは小
さいため、遮水シートが破断する可能性は低い
¾ レベル2地震動が作用しても水路部から水銀汚泥
が流出する可能性は極めて低い
¾ 石積護岸が被災した場合は、速やかにシートで保
護する等の対策が行えるように、事後対策について
準備しておくことが望ましい