付属資料 2 累積塑性変形倍率の検証 1. 目的 低層標準の付録 9「2 層建物」および付録 10「6 層建物」における鉄道土木 L2SP1(G3)地震動入力 時の累積塑性変形倍率について検討を行う。 入力地震動の比較 1000 800 600 400 200 0 -200 -400 -600 -800 1000 800 600 400 200 0 -200 -400 -600 -800 G2地盤 加速度(gal) 加速度(gal) G2地盤 新 旧 0 100 1000 800 600 400 200 0 -200 -400 -600 -800 200 300 時間(秒) 400 新 旧 0 20 1000 800 600 400 200 0 -200 -400 -600 -800 40 60 80 時間(秒) 100 G3地盤 加速度(gal) 加速度(gal) G3地盤 新 旧 0 100 1000 800 600 400 200 0 -200 -400 -600 -800 200 300 時間(秒) 400 新 旧 0 20 1000 800 600 400 200 0 -200 -400 -600 -800 40 60 80 時間(秒) 100 G4地盤 加速度(gal) G4地盤 加速度(gal) 2. 新 旧 0 100 200 300 時間(秒) 400 新 旧 0 20 40 60 80 時間(秒) 100 図 2-2-1 入力地震動の時刻歴の比較(左:全体、右:0~100sec) 1 2500 2500 旧L2SP1 改訂L2SP1 2000 加速度(gal) 1500 1000 1500 h=0.02 h=0.05 1000 h=0.1 h=0.2 500 500 0 0 0 0.5 1 1.5 2 2.5 0 3 0.5 1 1.5 2 2.5 3 周期(s) 周期(s) 図 2-2-2 入力地震動の加速度応答スペクトル 荷重 δ p2 終局荷重 Qu 荷重 塑性ヒンジ 発生荷重 Qp 終局荷重 Qu δ p1 塑性ヒンジ 発生荷重 Qp 変形 塑性率=Rmax /Rp Rp 太線部の⽚側の合計が Rmax 累積塑性変形 変形 (正負の⼤きい⽅で検証) 図 2-2-3 累積塑性変形の算出方法 5,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 ‐1,000 ‐2,000 ‐3,000 ‐4,000 4,000 3,000 荷重(kN) 2,000 荷重(kN) 加速度(gal) 2000 1,000 0 ‐1,000 ‐2,000 ‐3,000 線路階 線路階 ‐4,000 ‐20 ‐10 0 変位(cm) 10 20 30 0.71 ‐20 ‐10 0 変位(cm) 10 20 0.00 新 旧 図 2-2-4 付録 9 2 層建物の応答(□内は累積塑性変形倍率) 2 (2)応答累積塑性変形量の算定 Y 方向は、線路階保有変形量の算定対象部材が梁であることから、梁の応答累積塑性変形量を算定する。 応答累積塑性変形量は、簡便に静的増分解析で対象部材のヒンジ発生荷重(Qmy))を超える線路階の応 答変形量を足し合わせた値として評価する。図 29-3 に SPⅠ、SPⅡの線路階の履歴ループを示す。ヒンジ 発生荷重を超える履歴ループを拡大し、サイクル毎に変形量を示している。ここで得られる累積塑性変 形量は杭の変位も含まれるため、線路階の応答累積塑性変形量は、対象部材の初発ヒンジ発生荷重時の 線路階の相対変形(δy)と絶対変形(yδo)の比βをもとに推定する。 Y 方向 60,000 60,000 Qmy δ③ 40,000 δ② 20,000 Qmy δ① 0 -20,000 50,000 16 -40,000 17 18 19 20 21 22 Qmy:梁部材のヒンジ発生荷重 Σaδp=δ①+δ②+δ③=3.1cm -60,000 -30 -20 -10 0 10 20 30 L2spⅠ-G3 Y 方向 60,000 Qmy -50,000 40,000 Qmy 20,000 δ① 0 -20,000 -60,000 -40,000 -26 -60,000 -30 -20 -10 0 Qmy 10 -22 -18 Σaδp=δ①=6.8cm 20 L2spⅡ-G3 図 29-3 線路階の履歴曲線 表 26 線路階の最大応答層間変形量(rδ)の算出[cm] X 方向 L2spⅠ-G3 L2spⅡ-G3 最大応答変形量 (δr=rδ+pδ) 25.75 27.44 線路階層間変形量 rδ 9.52 10.29 表 26-2 線路階の応答累積塑性変形量(aδp)の算出[cm] Y 方向 L2spⅠ-G3 L2spⅡ-G3 応答累積塑性変形量 (Σaδp) 3.1 6.8 線路階の応答累積 塑性変形量 aδp 1.2 2.5 δp=Σaδp×β、ここでβ:対象部材の初発ヒンジ発生荷重(Qmy)時の線路階の層間変形 a と杭の変形を含む絶対変形の比率 図 2-2-5 付録 10 6 層建物の応答 3
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