氏名 [課題6] (1)フォルステライト(略記Fo,化学式Mg2SiO4)と石英(略記Qtz,化学式SiO2)の化学組成は, MgOとSiO2の重量%で表すことができる.FoとQtz を端点とする線分を下に書き,その線分中にエンス タタイト(略記En,化学式MgSiO3)の化学組成の位置を点で示しなさい。Enの位置を決定するときの 計算過程も示すこと.完成したものは第79図の底辺のようになるはずである. [ヒント] まず適当な長さの線分を書いてみる。線分の片方の端点の化学組成がMgO=100重量%, SiO2=0重量%,もう一つの端点の化学組成がMgO=0重量%,SiO2=100重量%とする。Fo中のSiO2量 は 42.7 重量%,En中のSiO2量は 59.9 重量%であるので,Enの位置は,FoとQtzを結ぶ線をFo:Qtz= 3 : 7 に分割する点となる。 課題3より Fo-En MgOとSiO2の組成差は MgO: 57.3-40.1=17.2 SiO2: 59.9-42.7=17.2 En-Qtz MgOとSiO2の組成差は MgO: 40.1-0=40.1 SiO2: 100.0-59.9=40.1 つまり、EnはFo-Qtzを 17.2:40.1に分割する 位置にある。 Fo En 17.2 57.3% 40.1% MgO=100% SiO2 =0% 42.7% 59.9% 17.2 40.1 Qtz 0% 100% 40.1 100 mm Fo 30 mm En 70 mm 100 mm Qtz 作図しやすいように、 17.2+40.1が100に なるように換算する (2)ネフェリン(略記Ne,化学式NaAlSiO4),石英(略記Qtz,化学式SiO2)およびカルシ ライト(略記Kp,化学式KAlSiO4)の組成は,Na2O,K2O,Al2O3およびSiO2の重量%で表す ことができる.Ne,QtzおよびKpを頂点とする正三角形を書き,この三角形にアルバイト(略 記Ab,化学式NaAlSi3O8)と正長石(略記Or,化学式KAlSi3O8)の組成の位置を点で示しなさ い.位置を決定するときの計算過程も示すこと.完成したものは第40図のようになるはずであ る. [ヒント]基本問題では,重量%でMgO(=100%)とSiO2(=100%)を端点としたが,この問 題では端点の化学組成の設定を工夫する必要がある。Abの位置を決める際には,重量%で Na2O+Al2O3とSiO2を端点とし,Orの場合には,K2O+Al2O3とSiO2を端点とすればよい。 その後の手順は課題6(1)と同じ Ne 組成差 Ab 組成差 課題2より 26.5 Na2O+Al2O3 Step1(右図) 組成を任意の長さの線 分上にプロットし、鉱 物間の組成差を求める。 100% 57.7% SiO2 0% 42.3% Kp SiO2 組成差 26.8 100% 38.0% 64.8% 45.9 mm 43.2 mm .8 mm mm Qtz 0% 100% 35.2 組成差 54 .2 mm mm 54.1 mm 56.8 mm Step2(上図) 作図がしやすいように、組成差の合計が 100になるように組成差の値を換算し、そ の後に長さ100 mmのNe-Qtz、Kp-Qtz線 分上にAb、Orの位置をプロットし直す。 43 結論:第40図はどうやら間違っ ているようである。 Ab Or Kp 56 .1 組成差 35.2 100 mm Or 100 mm Or 0% Ne Ab 31.2 組成差 35.2% Step3(右図) Qtz-Ne-Kp三角図を 完成させる。 .9 68.8% 62.0% Qtz 45 0% 100% 26.8 組成差 Qtz 31.2% 26.5 組成差 K2O+Al2O3 Ne 31.2 Kp Qtz Qtz
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