粉砕ロータ 冷却水 <概要> グラシスは、冷却のための構造を徹底的に 追及した機械式の微粉砕機です。粉砕時の 冷却水 新製品紹介 発熱を大幅に抑え、トナーをはじめとする 低融点、弱熱性物質の粉砕において優れた ● 新製品紹介 ● 粉砕性能を発揮します。図 1 は大型機(型 ホソカワミクロン 高冷却型機械式微粉砕機 グラシス GC Hosokawa Micron High Cooling Mechanical Mill GLACIS 式 : GC-600)の外観写真で、清掃のための 冷却水 Hosokawa/Micron High Cooling Mechanical Mill GLACIS 開閉機構を備えています。 冷却水 ライナ ホソカワ/ミクロン 高冷却型機械式微粉砕機 グラシス GC 図 2.構造図 <特徴> <概要> <概要> 粉砕ロータ 冷却水 1.微粉砕領域での省エネルギー化に成功 グラシスは、冷却のための構造を徹底的に グラシスは,冷却のための構造を徹底的に追及した 粉砕効率がアップしており、ジェットミ 追及した機械式の微粉砕機です。粉砕時の 機械式の微粉砕機です。粉砕時の発熱を大幅に抑え, ルや他の機械式粉砕機と比較しても広い粒 トナーをはじめとする低融点,弱熱性物質の粉砕にお 発熱を大幅に抑え、トナーをはじめとする 度領域で省エネルギー化に成功しています。 いて優れた粉砕性能を発揮します。図1は大型機(型 低融点、弱熱性物質の粉砕において優れた 式 : GC-600)の外観写真で,清掃のための開閉機構 冷却水 また、ジェットミルと比較して、超微粉の 冷却水 粉砕性能を発揮します。図 1 は大型機(型 発生を抑制し、球形度の高い製品を得るこ 式 : GC-600)の外観写真で、清掃のための ライナ とが出来ます。図 3 で、弊社ジェットミル 開閉機構を備えています。 とグラシスのトナー粉砕時の粉砕消費エネ 図2 構造図 図 2.構造図 ルギーの比較を表しています。 を備えています。 冷却水 単位重量あたりの消費エネルギー [KWh/kg] 図 1.外観写真(型式 : GC-600) 10 <特徴> <構造> ジェットミル 8 1.微粉砕領域での省エネルギー化に成功 グラシス 供給口より冷却エアとともに供給された原 粉砕効率がアップしており、ジェットミ 料は、高速で回転する粉砕ロータとライナ ルや他の機械式粉砕機と比較しても広い粒 間の微小間隙で強力な衝撃、せん断力を受 度領域で省エネルギー化に成功しています。 4 けて粉砕されます。粉砕ロータとライナは 図1 外観写真(型式 : GC-600) また、ジェットミルと比較して、超微粉の 効率的に冷却を行える構造となっており、 発生を抑制し、球形度の高い製品を得るこ 冷却水を流すことができます。図 2 構造図 〈構造〉 とが出来ます。図 3 で、弊社ジェットミル 0 速で回転する粉砕ロータとライナ間の微小間隙で強力 粉砕品の粒度は、粉砕ロータの回転速度等 な衝撃,せん断力を受けて粉砕されます。粉砕ロータ 図 1.外観写真(型式 : GC-600) により調整します。 とライナは効率的に冷却を行える構造となっており, 冷却水を流すことができます。図2構造図を参照下さ <構造> い。 供給口より冷却エアとともに供給された原 粉砕品の粒度は,粉砕ロータの回転速度等により調 2 4 6 8 10 とグラシスのトナー粉砕時の粉砕消費エネ 12 平均粒子径D50 [μm] ルギーの比較を表しています。 図 3.粉砕消費エネルギーの比較 図3 粉砕消費エネルギーの比較 単位重量あたりの消費エネルギー [KWh/kg] 供給口より冷却エアとともに供給された原料は,高 を参照下さい。 6 (粉砕例:トナー) (粉砕例:トナー) 10 ジェットミル 8 ことが出来ます。図3で,弊社ジェットミルとグラシ グラシス スのトナー粉砕時の粉砕消費エネルギーの比較を表し 6 料は、高速で回転する粉砕ロータとライナ 整します。 ています。 間の微小間隙で強力な衝撃、せん断力を受 〈特徴〉 けて粉砕されます。粉砕ロータとライナは 2.優れた冷却効率 4 1.微粉砕領域での省エネルギー化に成功 却効率を誇ります。従来では低融点,弱熱性の原料を 2 粉砕効率がアップしており,ジェットミルや他の機 粉砕する場合に昇温に因る融着を防ぐため,粉砕機の 械式粉砕機と比較しても広い粒度領域で省エネルギー 0 性能を出し切れないことがありましたが,グラシスで 化に成功しています。また,ジェットミルと比較し は余すことなくその性能を発揮できます。 平均粒子径D50 [μm] 粉砕ロータ内にも冷却水を流すことにより,高い冷 効率的に冷却を行える構造となっており、 冷却水を流すことができます。図 2 構造図 を参照下さい。 粉砕品の粒度は、粉砕ロータの回転速度等 て,超微粉の発生を抑制し,球形度の高い製品を得る により調整します。 4 6 8 10 図 3.粉砕消費エネルギーの比較 (粉砕例:トナー) ─ 68 ─ 12 で、冷却のために多量のエアを流す必要が 2.優れた冷却効率 粉砕ロータ内にも冷却水を流すことによ なくなりました。その結果、粉砕動力あた り、高い冷却効率を誇ります。従来では低 りの風量が格段に少なくなり、付帯設備と 融点、弱熱性の原料を粉砕する場合に昇温 なるブロワ、捕集機も省スペース、省コス に因る融着を防ぐため、粉砕機の性能を出 トで設置できます。 粉 砕 No. 54(2011) し切れないことがありましたが、グラシス 3.本体・システムがコンパクト 4.実機レベルの試験設備 では余すことなくその性能を発揮できます。 4.実機レベルの試験設備 3.本体・システムがコンパクト 2.優れた冷却効率 めに多量のエアを流す必要がありました。一方,グラ 小型、中型、大型(GC-250~600)の試験機 で、冷却のために多量のエアを流す必要が シスは発生する熱量のほとんどを機械本体で熱交換で り、高い冷却効率を誇ります。従来では低 スケールアップの確認が行えます。以下に,図4シス りの風量が格段に少なくなり、付帯設備と 小型,中型,大型(GC-250∼600)の試験機をテス 従来の機械式粉砕機では,発生する熱を取り去るた での粉砕品形状やスケールアップの確認が を取り去るために多量のエアを流す必要が なるブロワ、捕集機も省スペース、省コス テムフロー,表1粉砕例,表2標準仕様を示します。 融点、弱熱性の原料を粉砕する場合に昇温 きるので,冷却のために多量のエアを流す必要がなく 行えます。以下に、図 トで設置できます。 ありました。一方、グラシスは発生する熱 に因る融着を防ぐため、粉砕機の性能を出 なりました。その結果,粉砕動力あたりの風量が格段 し切れないことがありましたが、グラシス 4 システムフロー、 表 1 粉砕例、表 2 標準仕様を示します。 量のほとんどを機械本体で熱交換できるの 4.実機レベルの試験設備 本装置の標準的なフローは,図4のように1. では余すことなくその性能を発揮できます。 に少なくなり,付帯設備となるブロワ,捕集機も省ス 本装置の標準的なフローは、図 4 のように 1.供給機、6.チラーユニット、5.熱交換器、 をテストセンタに備えており、実機レベル 従来の機械式粉砕機では、発生する熱量 ロワ,7. ポンプ等で構成されています。 での粉砕品形状やスケールアップの確認が を取り去るために多量のエアを流す必要が 3.捕集機、4.ブロワ、7.ポンプ等で構成されています。 ありました。一方、グラシスは発生する熱 行えます。以下に、図 4 システムフロー、 量のほとんどを機械本体で熱交換できるの 表 1 粉砕例、表 2 標準仕様を示します。 1 本装置の標準的なフローは、図 4 のように 1.供給機、6.チラーユニット、5.熱交換器、 原料 3.捕集機、4.ブロワ、7.ポンプ等で構成されています。 1 3 原料 5 3 2 5 6 2 6 1. 2. 3. 4. 4 製品 製品 7 4 7 5.5.熱交換器 1. 供給機 熱交換器 供給機 6. チラーユニット 2. グラシス チラーユニット グラシス 7.6.ポンプ 3. 捕集機 7. ポンプ 4. ブロワ 捕集機 図4 グラシス フローシート ブロワ 図 4 フローシート 図 4 フローシート 表1 グラシスの粉砕例 原料名 機種 原料平均径D50 製品平均径D50 GC-430 トナー 30μm 処理能力 6μm 150 kg/h GC-430 1mm 30μm 1000 kg/h 小麦粉 GC-250 100μm 20μm 60 kg/h そば粉 GC-250 500μm 8μm 100 kg/h 粉体塗料 GC-250 20 mm 30μm 80 kg/h お茶 GC-250 1∼3mm 15μm 70 kg/h 表2 グラシスの標準仕様 型式 GC-250 GC-430 GC-600 GC-800 粉砕動力[kW] 11 37 75 132 風量[m /mim] 1.5 5 10 17.5 スケールアップ比 0.3 1 2 3.5 3 供給 機,6. チラーユニット,5. 熱交換器,3. 捕集機,4. ブ ペース,省コストで設置できます。 小型、中型、大型(GC-250~600)の試験機 3.本体・システムがコンパクト ─ 69 ─ 新製 品 紹 介 トセンタに備えており,実機レベルでの粉砕品形状や なくなりました。その結果、粉砕動力あた をテストセンタに備えており、実機レベル 粉砕ロータ内にも冷却水を流すことによ 従来の機械式粉砕機では、発生する熱量
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