原子核反応と共鳴現象 復習 共鳴曲線を描いてみる 共鳴を経由しない反応 2014 立教高校 dσ/dΩ (micro barn / steradian) 0 500 1000 1500 2000 2500 E (keV) Rolfs and Azuma (1974) 2014 立教高校 dσ/dΩ (micro barn / steradian) 核反応断面積は 入射エネルギーによる 反応生成物の放出方向(角度)にもよる その他の物理量(スピンの向き等)にもよる 0 500 1000 1500 2000 2500 E (keV) Rolfs and Azuma (1974) 2014 立教高校 dσ/dΩ (micro barn / steradian) 核反応断面積は 入射エネルギーによる 反応生成物(γ線)の放出方向(角度)にもよる その他の物理量(スピンの向き等)にもよる 12C(p,γ)0 13N反応の断面積を1mb 500 とすると、γ線は1秒間に平均何個放出されるか。 1000 1500 2000 2500 E (keV) ß 実際は、あるエネルギーでの断面積 γ線の角度については(全立体角で)積分したもの(または、角度を測らない) Rolfs and Azuma (1974) γ線のスピン(偏光)を測らない立教高校 2014 dσ/dΩ (micro barn / steradian) さて、共鳴(resonance) 0 500 1000 1500 2000 2500 E (keV) Rolfs and Azuma (1974) 2014 立教高校 3502 1558 2365 421 1944 0 (Iγ = 100) (9) 1688 3/2─ (100) 456 0+: T=0 0 1/2+ 12C+p 縦軸は質量エネルギー E=mc2 1944 keV のエネルギー差 そっと反応させると 1944 keV のほとんどが 光子のエネルギーとなる # 光子の質量はゼロ 1/2─: T=1/2 0 10.0 min 13N 2014 立教高校 f=f0 で共鳴 巾(Δf)がある* * 何が巾を決めているか? 共鳴の強度(2番目の音叉の振動振幅) 音叉の共鳴実験 Δf f0 2014 立教高校 周波数 f # ギターなどがあれば、定性的には確かめられる 原子核(量子力学系)の共鳴 基礎知識 – 1 (共鳴)準位の分光学パラメタ �エネルギー �量子数(j, p, T ..) �寿命(遷移確率)� 1 τ= T 寿命と遷移確率 ��半減期 t1/2 = τ ln 2 = 0.693τ 6.58 ×10 −16 Γ= = (eV) τ τ (s) Γ = Γ1 + Γ 2 + Γ 3 + ...... 寿命と巾 部分巾 部分寿命?� 1 1 1 1 = + + + ...... τ τ1 τ 2 τ 3 2014 立教高校 共鳴の基礎知識 – 2 共鳴 - Breit-Wigner の公式 B* p + A => B* => γ + B の場合 p+A B σ (p,γ ) = π ω 2 Γ pΓγ 1 2 (E − E0 ) + Γ 4 Γ pΓγ 2 =>�= 4π ω 2 at E = E0 Γ Γγ 2 ≈ 4π ω if Γ p ≈ Γ >> Γ γ Γ 2 ω : スピンファクター� ω= = 2I B* + 1 (2I p + 1)(2I A + 1) 2I B* + 1 2(2I A + 1) 反応率:σmaxΓ <= Γγ 2014 立教高校 共鳴を経由する場合の核反応率� σ (p,γ ) ≈ 4π ω 2 Γγ Γ at E = E0 if Γ p ≈ Γ >> Γ γ ⎛ ⎞ ⎡ E⎤ 8 ⎜ ⎟ σv = ⎜ dEσ (E)E exp ⎢− ⎥ ∫ 3⎟ ⎣ kT ⎦ ⎝ πµ12 ( kT ) ⎠ 巾が十分狭ければ …… 1/2 Γ pΓγ ⎡ E0 ⎤ 2 σ v ∝ E0 ( kT ) exp ⎢ − ⎥ π ω ∫ dE 1 ⎣ kT ⎦ (E − E0 )2 + Γ 2 4 ⎡ E0 ⎤ −3/2 ∝ ωΓ γ (kT ) exp ⎢ − ⎣ kT ⎥⎦ −3/2 σ 2014 立教高校 E dσ/dΩ (micro barn / steradian) さて、これは? 0 500 1000 1500 2000 2500 E (keV) Rolfs and Azuma (1974) 2014 立教高校 共鳴を経ない反応 – 直接捕獲:核融合炉の反応、太陽中での反応例 JT60 5億度 kT=41 keV トンネル効果が大切 太陽 1500万度 kT=1.2 keV 2014 立教 反応率ç 断面積をマクスウェル分布で平均する 単位体積、単位時間あたりに起きる反応の数 σv P12 = ρ1ρ 2 σ v v 反応率 ⎛ ⎞ 8 ⎟ σ v = ⎜⎜ 3⎟ ⎝ πµ12 ( kT ) ⎠ 1/2 ⎡ E⎤ ∫ dEσ (E)E exp ⎢⎣− kT ⎥⎦ 高温高密度ガス σ(E) を測定すれば、温度の関数として反応率を求めることができる そうすれば….. 反応が主に起きるエネルギーは kT より高い ガモフのピーク ガモフさん(1904-1968) σ Gerge Gamow (1904-1968) T: +25% ⎛ ⎞ 8 ⎟ σ v = ⎜⎜ 3⎟ πµ kT ⎝ 12 ( ) ⎠ 1/2 light blue: Maxwell-Boltzmann 分布 orange: 断面積 purple: 両者の積(積分される関数) ⎡ E⎤ ∫ dEσ (E)E exp ⎢⎣− kT ⎥⎦ 反応率ç 断面積をマクスウェル分布で平均する 単位体積、単位時間あたりに起きる反応の数 σv P12 = ρ1ρ 2 σ v v 反応率 ⎛ ⎞ 8 ⎟ σ v = ⎜⎜ 3⎟ ⎝ πµ12 ( kT ) ⎠ 1/2 ⎡ E⎤ ∫ dEσ (E)E exp ⎢⎣− kT ⎥⎦ 高温高密度ガス 電荷を持つ粒子同士:クーロン反発力があるが、トンネル効果で反応 例 T = 1.5 x 107 K(太陽) à kT = 1.3 keV (EG = 20 keV) 断面積のかわりに以下の「天体物理学的S因子」を使うと、 エネルギーにあまりよらない表現になる S = σ E exp[2 πη ] η = e2 Z1Z 2 / v 共鳴もあると� σ E 2014 立教高校
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