74 昭 和 電 線 レ ビ ュ ー Vol. 60 (2014) 新 製 品 紹 介 低固有振動数スプリングショウマウントⓇ「SKT-2.3」 Low Natural Frequency Springshowmount® ‘‘SKT-2.3’’ 1.概 要 表 1 製品仕様 近年,ビルの高層化に伴い,電気設備を中間階に設置す 型式 る事例が多くなってきている。中間階へのトランス設置に SKT-2.3- 180 SKT-2.3- 220 SKT-2.3- 280 SKT-2.3- 350 SKT-2.3- 430 SKT-2.3- 540 SKT-2.3- 680 SKT-2.3- 840 SKT-2.3-1050 SKT-2.3-1260 SKT-2.3-1500 SKT-2.3-1800 よって,上下階への振動・騒音が問題になることがあり, トランスメーカーや電気設備施工事業者では,より高い防 振性能を有したトランス用防振装置を必要としている。 また,トランス用防振装置には,耐震性能についても要 求されることが多くなっている。 低固有振動数スプリングショウマウント「SKT-2.3」は, 従来のスプリングショウマウント「SKT-S」に対し,固有 ばね定数 N/mm 29 36 45 56 70 87 110 137 171 218 261 310 振動数を 4.0 Hz → 2.3 Hz に下げて,防振性能を向上させて 3.特 長 いる。また,耐震性能向上のために,水平方向 2 G,垂直方 向 1 G の加速度に対応する耐震ストッパーを備えている。 使用荷重範囲 N 1336 ∼ 1764 1657 ∼ 2156 2080 ∼ 2744 2622 ∼ 3430 3285 ∼ 4214 4075 ∼ 5292 5137 ∼ 6664 6408 ∼ 8232 8010 ∼ 10290 10163 ∼ 12348 12173 ∼ 14700 14495 ∼ 17640 (1) 固有振動数を 2.3 Hz 以下に設定しており,SKT シリ ーズ最高の防振性能を有している。 2.用 途 (2) 全使用荷重範囲で固有振動数が 2.3 Hz 以下となる選 定を可能にするために,製品のラインアップを増やし 中間階に設置されるトランスの防振装置として使用。 て対応している(図 3)。 コイルスプリング 上限ストッパー (3) ストッパーボルト構造により水平 2 G・鉛直 1 G の耐 震強度を有し,下限ストッパーを設けることで地震時 の沈み込みを防止している。 下限ストッパー 減衰材 耐震ストッパーボルト (4) コイルスプリングの周囲に減衰材を付加しサージング を抑える構造としている。 図 1 製品概略図 (5) 各型式とも外形寸法が同一で,設置寸法を共通化できる。 230 コンクリート 基礎用穴 固有振動数 (Hz) 3 370 2.5 2.3 ストッパーボルト 型式 昭和電線デバイステクノロジー株式会社 下限ストッパー 図 2 製品寸法 H (出荷時=134) 機器側取付ネジ穴 ① ② ③ ④ ⑤ 䐠㻌㻿㻷㼀㻙㻞㻚㻟㻙㻌㻞㻞㻜 䐣㻌㻿㻷㼀㻙㻞㻚㻟㻙㻌㻠㻟㻜 䐦㻌㻿㻷㼀㻙㻞㻚㻟㻙㻌㻤㻠㻜 䐩㻌㻿㻷㼀㻙㻞㻚㻟㻙㻝㻡㻜㻜 ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ 䐡㻌㻿㻷㼀㻙㻞㻚㻟㻙㻌㻞㻤㻜 䐤㻌㻿㻷㼀㻙㻞㻚㻟㻙㻌㻡㻠㻜 䐧㻌㻿㻷㼀㻙㻞㻚㻟㻙㻝㻜㻡㻜 䐪㻌㻿㻷㼀㻙㻞㻚㻟㻙㻝㻤㻜㻜 ⑩ ⑪ ⑫ 2 1.5 1,000 鉄骨架台取付用穴 䐟㻌㻿㻷㼀㻙㻞㻚㻟㻙㻌㻝㻤㻜 䐢㻌㻿㻷㼀㻙㻞㻚㻟㻙㻌㻟㻡㻜 䐥㻌㻿㻷㼀㻙㻞㻚㻟㻙㻌㻢㻤㻜 䐨㻌㻿㻷㼀㻙㻞㻚㻟㻙㻝㻞㻢㻜 10,000 荷重 (N) 図 3 SKT-2.3 搭載荷重と固有振動数 スプリングショウマウントは昭和電線デバイステクノロジー株式会社の登録商標です。 問合せ先:〒 105-6012 東京都港区虎ノ門 4-3-1(城山トラストタワー) 昭和電線デバイステクノロジー㈱ 営業統括部 制振制音営業課 電話(03) 5404 ─ 6983 FAX (03) 3436 ─ 2587
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