チオグリコレートブイヨン(USP)

カタログコード:711173-5
チオグリコレートブイヨン(USP)
THIOGLYCOLLATE MEDIUM USP
OXOID コード:CM0173
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CULTURE MEDIA
E 組成(培地1Lあたり)
E 保存方法・使用期限
30℃以下の乾燥保存でラベル表示期限まで使用可能。調
酵母エキス ………………………………… 5.0
g
トリプトン ………………………………… 15.0
g
ブドウ糖 …………………………………… 5.5
g
チオグリコール酸ナトリウム …………… 0.5
g
塩化ナトリウム …………………………… 2.5
g
L-シスチン ………………………………… 0.5
g
レザズリン ………………………………… 1.0
mg
寒天 ………………………………………… 0.75
g
pH 7.1±0.2
製した培地は室温で暗所に保存する。
E 品質管理
陽性コントロール
Staphylococcus aureus ATCC 25923
Bacteroides vulgatus ATCC 8482
Candida albicans ATCC 10231
Bacillus subtilis ATCC 6633
陰性コントロール
E 調製方法
未接種の培地
本品29.5gを1Lの精製水に懸濁し、沸騰するまで加熱して
溶解する。121℃で15分間、高圧蒸気滅菌し室温に冷却する。
E 注意
酸化により培地上部がピンク色になっている場合は、沸騰
E 用途・特徴
本品は米国薬局方
水中または蒸気内で 10 分間再加熱することにより嫌気的条
1)
に基づく処方で、無菌試験に用いら
件ができる。
れ、好気性菌および嫌気性菌の両方の培養に適している。パ
但し、再加熱は一回が限度である。
ラフィンや特別な重層も不要で、嫌気性菌の培養に嫌気ジャ
培地の1/3以上が酸化されている場合は廃棄すること。
ーも必要としない。
ブドウ糖を発酵させてpHを臨界点に下げる細菌は、増殖
本培地は緩衝能が高いため、酸性あるいはアルカリ性の検
体が培地の反応に影響を与えることはほとんどない。
後に本培地に残存することができないため、これらを分離す
るには、早い段階で二次培養する必要がある。
培地中のチオグリコール酸ナトリウムは注射薬などに含ま
れる水銀防腐剤の静菌力を中和する作用がある。試験をする
溶液が静菌性物質を含有する場合は、偽陰性の結果を避ける
ため、米国薬局方 1)に従った方法で製品の静菌活性を測定
E 参考文献
すべきである。
1. US Pharmacopoeia. XXI (1985) Sterility Testing.
本培地はまた、Clostridium属の培養にも推奨されている。
2)
Sealey は検討に用いた中で Desulfotomaculum nigrificansの保存及び培養に最も優れていると報告した。
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チオグリコレートブイヨン(USP)
2. Sealey J. Q. (1951) Thesis of the University of Texas.